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ユカリとオジさんの世迷い言・4・古代エジプトの神々(4)・絵字符図・『埃及』・(45y)


     絵字符都(ト・と・渡・止・登・図・砥・訳・徒・途)・・・

          『埃及』(45)・・・太の意・・・太安万侶の意?

     古代エジプトの神々(4)・・・

     『埃及』(45)

 私   「九州の名前だが、どうも数がおかしい。昔々は『筑紫』、『豊』、『     菟狭』、『火・火葦北』、『日向』の五、あるいは六国だったんじゃない     かな。そして、四国の『伊余』、『讃岐』、『土佐』、『阿波』」  ユカリ 「5+4=9に帳尻を合わして、九州なのね。そして、もう一つ国を造     って、十=壱拾は壱岐かしら。それとも『長門の國』で『重問の國』かも。     『魏書・巻三十・倭人伝』では中国王朝、『西晋』に通訳を伴って朝貢す     る国は『三十ケ国』だったわね。これに『日本書紀・参拾巻』を重ねた。     五畿は山城、大和、河内、和泉、摂津。七道で『海の道』は西海が『十二』     ヵ国、山陰が『八』ヵ国、山陽が『八』ヵ国、南海が『六』ヵ国、東海が     『十五』ヵ国、北陸が『七』ヵ国、東山が『十三』ヵ国。もう一つの蝦夷     は北海道で、渡島(をしま)よね。語気(ゴキ)、執同(シツドウ・蛭道)     、タリ(足)て十、余って壱拾壱、壱拾弐。この数字の音のイト的な懸け     だわよね・・・アシ」  私   「足で、タレ(垂)で、簾(スダレ)だな・・・その『道を開くモノ』     で、『アシウトの主』、『死者を墓に導くモノ』と呼ばれ、その姿は『コ     ブラを踏むジャッカル』か『コブラを踏む狼』として描かれている『ウプ     ウアウト=ウプ・ウアウト』だ。俺にはキツネ(狐)にも見えるんだが。     『阿始宇土』、『葦宇土』だな」  ユカリ 「『死者を墓に導くモノ』で、キツネなら、狐=犬+瓜=狗奴賣、『鬼     (姫=媛)の都に寝かす』で、木津=乞=橘の子じゃないのかしら」  私   「『道を開くモノ』なら『迄(キツ)の子(ネ)』で、『キツネ=起晦     子=起す晦(みそか)の子(ね)』で、『甲子暦の納音60干支』の使用     が始まったのは紀元前117年の『冬至を甲子年の甲子月の甲子の日の甲     子の時刻』を出発点とした、後漢の武帝の時代の『太初暦(BC104年)     』だ。しかも晦日は三十日で、『晦日=日毎日』の時刻の始まりを起こす     『子(ね・シ)=音(おと・ネ)=乙(いつ・おつ・キツ)=五(いつ・     ゴ)=一(いつ・ヒ)=何時』だ。日本では推古天皇の604年の甲子年     からとされている。この十二支の『子から子迄(まで)』が『キツネ』で、     『子は・(髪挿し=日観叉支)の音(値=寝=禰=根)の乙が・(すすむ     ・シンニュウ=進入)』だな。キツネはコーン、コーンと鳴くだろう。金     (コン)か古音(コォン)の同音異字だ。古恩、顧音、胡音で、『乞事記     =吃字記=古事記』だな」  ユカリ 「そして、『キツ・ネ』は、『乞(こい)う値(あたい)』、『吃(ど     もる)音(おと)』、『橘(たちばな)の子』、『詰(つまる)音(おと)     』、『木の津の根』、『基の津は禰』、『鬼の都の子』、『忌の都の子』、     『穐(あき)津(つ)の子(こ)』は『ヤゴ(哉語・夜語・八語・耶子』     で、『邪午=邪悟=邪娯』は『邪馬台の女王』だわ」  私   「ヤゴ氏は、帰化人で随王朝の末裔の『陽侯(候・皐)氏』だ。ヤゴの     虫は、『とんぼ目の幼虫』だ。團母(トンボ)は、『モッパラ国の母』で、     喪の頭の原で、『百舌原の国の母=仁徳天皇の母』。遁母(トンボ)は、     『遁(かくれる)甲(カブト=迦分斗)の母』で、エジプトの『甲虫(ヘ     リプ・スカラベ・)=フン転がし=ラー』の『母』だ」  ユカリ 「そして、『ウプウアウト』は『産湯、得、姶の奴』で、『初、得、阿     の宇土』で、九州の宇土の横島の『烏武卯娃得斗』だわ」  私   「次は『顔美しきモノ』、『壁の南にいるモノ』、『祈りをきくモノ』     と呼ばれ、『人身ミイラ』の『プタハ』だ。『プハタ』は鍛冶屋の守護神     であり、彼はギリシャの鍛冶屋の神で、美女ヴィーナスの夫『ヘーパイス     トス』と同一視されていたらしいんだ」  ユカリ 「じゃあ、『古事記』の『木花之佐久夜姫』の夫だわネ」  私   「だなッ。醜い男の代表でヴィーナスには浮気ばっかりされていたが、     浮気の現場を抑えて彼女をギャフンとさせてやったんだ。とにかく、鍛冶     屋は鋳物師で、一発アテヤの山師で、鉱山司だからな。それでも彼は彼女     を愛していたんだ」  ユカリ 「愛って裏切りも許すモノなのかしら」  私   「男は、な・・・許すさ」  ユカリ 「女だって許すわよッ!」  私   「どうだかな、そりゃぁ疑問符が付くな」  ユカリ 「わたしは・・・とにかく、『プタハ』は双の葉、二の葉、蓋の場、『     豚=猪=イノシシ=委之嗣子』の歯で、『牙=騎馬=木場』だわ」  私   「『婦』の『侘(よこしま)=詫(わび)』る『話』なら、『ヘーパイ     ストス』の妻自身のことだ。詫びられたって、モテない男はツライさナ。     どうせ同じ様なパターンを繰り返されるのがオチで、『越智姫』じゃない     かな。だが、権力を握った『ゼウス』の浮気は俺だって、これは職権乱用、     職務乱権だと思うさ」  ユカリ 「・・・きつい美人って、みんな浮気性で、鼻にかけるって、このこと     よね」  私   「ツンとしている、だものな。ユカちゃんは少しきついが、柔らかいタ     オヤメ美人だ」  ユカリ 「ヘッ、お、せいじ(盛事)が旨いこと」  私   「ホントウさ。次は太陽の神、『ラー』だ」  ユカリ 「『ラァ』なら、もうこれは、螺(ラ・にし=爾志=西)と鴉(ア・か     らす=香良洲=枯らす=太陽)で『螺鴉(ラア)』だわ」  私   「極めつけが『天の照の大音観(大御神)』だ。エジプトの物語を拉致     (ラチ)したんだ。彼は『天地の創造の主』、『無限の主』、『生命の主』     、『光の主』と呼ばれ、その姿は『太陽円盤に巻き付くコブラの冠を載せ     る、隼の頭、人身の男神』、『雄猫』、『獅子』、『狼』、『スカラベ(     甲虫)』、『子牛』、『雄羊』と描かれ、『ウアスとアメスの笏』、『ア     ンフ』、『球』、『ベンベン石』、『オベリックス』、『ジェド柱』とし     て象徴されるんだ」  ユカリ 「しかも『天照』は太陽だけじゃなくて『照=日刀・(熊)=比方(形     ・片)名の熊(酉)』で、『夜の北斗七星の位置をしめす柄の女神(母熊     と子熊)』なのよね」  私   「思い出すな。ユカちゃんと『大熊座』と『小熊座』の話しをした時を     さ。ラー、ララララーッ、ラーララ、らーらら、ららーっ、てねッ」  ユカリ 「モウーッ、おじさんタラッ!」  私   「いやはや、いやハヤ、あの時のユカちゃんの泣きべそには参ったよな、     デンワでさ、ウゥーウン、デンワね、と。意外と繊細で思い込みが激しい     女の子だとはさ」  ユカリ 「おじさんッタラ、モウ!」  私  「イヤ、後免。俺って軽いんだから困るよな。うん、だが、エジプト神     話は女性の太陽もいるんだから複雑だ。とはいっても『ラー』の妻で陪神     の『ライト』や『ラタウイ』だが」  ユカリ 「『ライト』は光(ひかり)で、秋の満月に『飛ぶ雁』で、ライトは『     来渡・頼兎・羅伊都・螺糸)』だわ。『ラタウイ』は『羅多雨衣(意)』     で『傘=笠=加佐』、『箕=簑=蓑=美濃=味野=三野』だわ。『裸詫初     (裸蛇有為・羅侘烏意)』だわ」  私   「昼間の太陽は暗闇のライトじゃなくて、燦々とかがやくサンシャイン     だな。やはり太陽は男性の象徴で、女性は暗闇の月の柔らかなライトだ」  ユカリ 「次に行きましょう」  私   「よし、次は『力の主』、『敵を破るモノ』と呼ばれている『男神』の     『レシェフ』だ。彼は『地獄』、『戦争』、『雷雨・稲妻』、『嵐』の災     害の神なんだ。彼はギリシャでは『ヘラクレス』と同一視されていたんだ」  ユカリ 「『レシェフ』は戦争の守護神なら『令始・令姉・令嗣・麗姿の衛夫』、     『零時、例示の柄普』だわ。絵符は鼠と馬、おじさん、人名で『・・・左     衛門』、『・・・右衛門』って謂うのがあるわよね。これ、両開きの門番     で、守衛でもあるけれど、月の上弦、下弦の半月で、舟の左舷、右舷を守     る人の『水夫=水主(かこ)』のことだわ。だって、漢字の月偏が『舟』     や『肉(ジク)=宍(シシ)=字句は四肢(四月支)』になるんだモノ。     そして、水主が加の古で、日の弧、化股だわ」  私   「流石(さすが)に『リュウセキ=劉席・柳跡・龍関・瑠石・溜汐・笠     昔・留隻)の夏目漱石』だよ、ユカちゃんは。まさに、そう言うコトだな」  ユカリ 「江戸時代の戯作者達の弟子、明治の小説家も中国と、古代エジプトを     遊んでいるんだわ」  私   「次は『肥沃の土地の女主』、『二つの国を養う女神』、『運命の腕』、     『納屋の女主』と呼ばれ、その姿は『女性』、『蛇の頭、女の人身』、『     上身が女性、下半身が蛇』、『獅子の頭、女の人身』として描かれた『レ     ネヌテト』だ」  ユカリ 「『レネヌテト』は『令(禮)の値(根)、濡手の斗(柄杓・酌・尺)』     で、中国の始源の女神の『女・』だわ」  私   「次は『サテト女神』で、『洪水を引き起こすモノ』、『瀑流の女主』、     『ヌビアの女主』、『プントの女主』と呼ばれ、『羚羊』、『羚羊の冠、     禿鷹の冠を被る女神』として描かれているんだ」  ユカリ 「ナイル河の洪水、『瀑流の女主』で『サテト』なら『沙出怒』で、『     砂出土』、『叉出度』だわ。それに『プント』なら憤怒の女神よ」  私   「ブンドならドイツ語で同盟だがな。『社会主義学生同盟』ってのがあ     ったけな。トラは死んで皮残す、ブンド潰れて名を遺す、だな」  ユカリ 「なァーに?・・・ソレって」  私   「十二支円盤の寅支で、トラのことさ、スナワチ、鬼ッ子だ」  ユカリ 「オニって?・・・そうか、ブンドなら分度、文努、聞怒、蚊土の鬼で、     丑寅の艮の鬼門の方位だわね」  私   「オニが『アニ』の鈍った発音ならば、現在、イギリスのロンドン博物     館にある有名な『アニのパピルス』の『死者の書』なんだがな」  ユカリ 「エジプトの『死者の書』、『アニのパピルス』なのよね・・・すると、     漢字変換すれば、『アニ=オニ』で、兄と鬼、ワニなんだわ」  私   「兄(ケイ)と鬼(キ)、鰐(ガク)だな、これは。『ケイキ』は景気、     契機、刑期、計器、継起で、『アニのパピルス』=『死者に対する神オシ     リスの審判』=『死者の魂の裁き』=『魂の軽重を計測』する『学』の言     葉だな。ガクは臥句で、画句でもあるな」  ユカリ 「すごぉーい!・・・でも、その『アニのパピルス』って、エジプトの     何時の時代のモノなの」  私   「うん、古代エジプトは第十八王朝、あるいは第十九王朝の『新王国時     代』と呼ばれるB・C1567年代ころだ」  ユカリ 「そのころ日本は縄文時代だわよね」  私   「最近の青森県の丸子山遺跡発掘で、その縄文時代の文明、文化はどう     やら古代世界文明と肩を並べつつある、と言う見解にはユカちゃんも同意     しているよな」  ユカリ 「もちろんよ!栗を栽培していて主食にしていたなんて、漢字からも『     栗(くり)=西木=玖浬=狗里=イヌのサト=シリウスの犬座』の人々で、     アイヌ=蝦夷なんだわ」  私   「さて、漢字の検討だが、『アニ』の『ア』だが・・・どうなるかな?」  ユカリ 「蛙市(アシ・ワシ)で、カエルが群がり鳴く。痾(ア)は、長引く病。     雅(ガ・ア・ゲ)は、からす・みやまがらす・もと・もとより(故=素)     ・つね(常)」  私   「足(あし・たり・ソク)、脚(あし・キャク)、芦=葦(あし・イ)、     鷲(わし・ジュ)、和紙(ワシ・かずかみ)。ナガビク=名賀比丘=那賀     毘苦(古)、ヤマイ=耶麻彙=山居=夜毎=八磨位。カラス=香良洲、海     山(ミヤマ)カラス、モト、模斗夜理(モトヨリ)。恒(ツネ)=晦子=     津根だ」  ユカリ 「鴉(ア)は、鴉舅(アキュウ)=鴉臼で櫨の木の実から蝋を採る・小     さいカラス。鴉黄(アオウ)は、額に塗った黄色い白粉。鴉鷺(アロ)は、     カラスとサギ=烏鷺=黒白。鴉片(アヘン)=阿片は、ケシの花から採取     する麻薬。錏(ア)は、しころで、兜、甲の裾のたらしで首筋を防護する     モノ。『圭+黽=ア』は、あおがえる・ひきがえる・がまがえる・はじめ」  私   「カエルが、ハジメだ。スナワチ、月の始め・終わり=朔・晦だ」  ユカリ 「そして、類似する漢字に『元+黽=ゲン・ガン』があり、あおうみが     め・正覚坊・いもり・とかげ。『日+黽=チョウ・ジョウ』は、うみがめ     ・あさ(朝=明日)。これらの源字は『黽(ボウ・ミョウ・ミン・ビン・     ベン』で、あおうみがめ・わに(鰐)」  私   「正覚坊か・・・ワニだな」  ユカリ 「『鼇(ゴウ)』は、おおうみがめ・すっぽん。諺に『黽為鶉(列子・     天瑞)』があり、万物が転々と変化する例えだわ」  私   「『鼈(ヘツ・ヘチ・ベツ』は、『みのがめ・すっぽん・淡水に棲む亀     ・蕨・ワラビの芽』だ。ワラビ紋は九州の『珍敷塚古墳』、『鳥船塚古墳』     に描かれている。『ワラビ紋』は海の波であると同時に『鼇(ゴウ)』、     『鼈(ヘツ・ヘチ・ベツ』を象徴しているんだ。まさに、古代エジプト人     の文化が九州にあると言う暦然とした証拠だ」  ユカリ 「『ワラビのメ』が漢字を媒介にした『鼈(ヘツ・ヘチ・ベツ』でしか     その意味を理解出来ないなんて、絵文字と漢字って・・・すごいわッ!」  私   「『亀の甲良に苔がムス』ことを考えれば、『柿落(こけらおとし)』     もみえるだろさ。そして、『ヘツ』は、経柘、辺津。『ヘチ』は、経智、     経地。『ベツ』は、別、捌、蔑、瞥、部柘だ。『ミノガメ』は、美濃雅女、     三野賀女、箕蛾眼、簑臥目、壬乃瓶。そして魅力するの魅は『鬼』の『ア     シ』に乗る『未』で、魅之賀女だ。『スッポン=スツホン』は、素(諏)     柘本。『タンスイ』は探出、『スム』は素矛、『カメ』は亀、瓶、噛め、     咬め、掛目だ。『ワラビ』は、話の・の微、環羅日、我ラビ(坊主)。藁     美の目=ゴザの目=語座の眼、輪螺日。『我、ラビのムスメ』は、『駕(     カバ)・雅(カラス)・蛾(カイコ)・牙(キバ)』で、西方の坊主の娘     だな」  ユカリ 「ワのラビ、ラビの娘って、エジプト人の坊主の娘なんだ!?」  私   「そうさ。そして『裸の美』はストリップで、裸体の美を披露したのは     『猿女』だな。海部下(アマクダル)る時に『猿田彦』との交渉をユダネ     られたのは『宇受女』だ。」  ユカリ 「『猿田彦』は溺れた後、『宇受女=猿女』にユダネタ!・・・委ねる     ・・・ユダ、ネタ・・・猶太(ユダヤ)ッ!」  私   「『旧約聖書・創世記』で、親父が『ヤコブ=イスラエル』で、後に古     代エジプトで外国人として国政を任せられた人物の名前はダレだか知って     いるよな?」  ユカリ 「・・・父親が『ヤコブ=イスラエル』なら、その子供は『ヨセフ』だ     わ、兄達に殺されそうになった『ヨセフ』よね」  私   「彼は父親の『ヤコブ=イスラエル』に他のどの子供よりも特別に可愛     がられ、『長袖での着物』を着せられた。そして彼の言葉故に更に兄弟の     恨みをかった人物で、『穴=空井戸(からいど)』に突き落とされたんだ」  ユカリ 「彼の言葉って?」  私   「『日と月と十一の星』が『ヨセフ』を拝んだ、と云ったんだ。つまり     両親、兄弟の『王』となるだろう、とさ」  ユカリ 「十一の星なのね」  私   「ああ、壱拾壱だな。そして『ヨセフ』は兄弟の『ユダ』の提案で『イ     シマエル人』に奴隷として賣られてしまい、エジプトへ連れて行かれたん     だ。ここに登場する『ユダ』の訪ねた『アドラム人』の『ヒラ』、『カナ     ン人』の『シュア』。その『シュア』の娘をメとって産ませた子供達や、     その子供達の妻の名前が長男『エル』、次男『オナン』、三男『シラ』だ。     『エル』の妻が『タマル』。そして『ユダ』が『タマル』と関係して出来     た子供が『双子=双生児』で、先に産まれ出たのが弟の『ペレズ』だが、     先に手を出したのは兄だ。それで、産婆がその手に『赤い紐』を印として     つけ、後に産まれてきたのが兄の『ゼラ』、と言うわけだ。このカタカナ     を漢字転換すれば、どうなる?」  ユカリ 「『ヨセフ=世施夫』、『ユダ=委堕』、『イシマエル=石真重留』、     『アドラム=阿奴羅務=娃虎武』、『ヒラ=肥羅=比羅=妃等』、『カナ     ン=河南=火難』、『シュア=取亜=朱雅=珠鴉』。『エル=重留』、『     オナン=将南=夫難』、『シラ=新羅』。『タマル=玉留=珠流』。そし     て、双子の『ペレズ=経例図=経禮頭』、『ゼラ=背羅』なんだわ」  私   「そして『ヨセフ』はエジプトの『王様=パロ』の夢解きをするんだ」  ユカリ 「・・・『パロ』の、国王の夢を占ったの・・・『パロ』は葉の路ッ!     言葉の路=未知なのね」  私   「ああ、まさに王様は夢の言葉に未知だった。そして、『ヨセフ』は『     肥えた七頭の牝牛』、『痩せ細った七頭の牝牛』、『太った七つの穂』、     『東風に焼け、痩せた七つの穂』の夢の解きあかしをした」  ユカリ 「・・・そうなんんだ、『与の施の訃』なのね・・・王様の夢を解きあ     かした内容は『豊作の七年間と飢饉の七年間』の預言だわ」  私   「そして『ヨセフ』は『オンの祭司=ポテペラ』の娘『アセナテ』と結     婚して子供の『マナセ』と『エフライム』を得た」  ユカリ 「『オン=音』、『ポテペラ=補弖(手)経・(羅・螺・裸)』、『ア     セナテ=阿瀬名出(・)』、『マナセ=真名施』と『エフライム=重敷羅     意務』だわ」  私   「日本で『七夕祭り』をした天皇は?」  ユカリ 「『称徳天皇(阿倍)』だわね」  私   「735年四月に後の『称徳天皇=阿倍内親王』の右大臣で、参議、中     衛大将の『吉備の真備(マビ・まきび)=下道真備』が『大衍暦』を献上     している。彼は唐に『十九年間』留学して様々知識を身につけた人物だ。     特に『大衍暦』の献上であるならば天文学には相当な知識者だな。『大衍     暦』の由来だが、ここは漢字の『衍(エン)』を検討してみたらどうなる?     」  ユカリ 「漢和辞典には・・・『衍(エン)=彳+・+一+丁』で、『流れる・     行く・巡り行く・溢れる・余る・余計な文字・衍文・蔓延・廣がる・広げ     る・布を敷く・引く・引き入れる・届く・達する・楽しむ・遠い・大きい     ・果てが無い・豊か・饒衍(ジョウエン)・盛ん・平地・美しい様・洲・     川の中の島・沢(澤)』とあるわ。熟語には『衍溢=みちあふれる』、『     衍盈=あふれみちる』、『衍繹=意味を述べ広めて解明する事』、『衍衍     =水が流れ行く様』、『衍義=仁義の道を押し広める』、『衍字=文章の     中に誤って入っている無用な文字』、『衍聖公=孔子の子孫が世襲する爵     号』、『衍大=広く大きい』、『衍謬=誤り、間違い』、『衍蔓=はびこ     る・ひろがる』、『衍沃=広々としたよく肥えた土地』とあるワッ」  私   「『大衍暦』の意味することは、『日本書紀』か、『古事記』の『衍文』     で、『衍繹』の示唆、しかも『暦(歴史)の年月日』だ。しかも中国の河     川、いや、文明がハグクマレタ(育まれた)世界中の河川、特に砂漠に流     れる『ナイル河』と天体に流れる『天の川』だ」  ユカリ 「『衍義=仁義の道を押し広める』ならば、『垂仁天皇』と『仁徳天皇』     、『仁賢天皇』。ジンギ、尽義、訊偽、人欺を広げるならば、『淳仁天皇』     、『光仁天皇』、『仁明天皇』だわ」  私   「『称徳天皇=阿倍内親王』は彼に『帝王学』を学んだ、とある。そし     て、『道鏡』は天皇の寵愛を受けた人物で、その氏姓は『弓削(ゆげ)』     だ。『弓月君』と云えば『秦氏』の始祖で、『応神天皇・十四年』に来朝     した『融通王』と呼ばれた人物だな」  ユカリ 「ユウズウの王なの。わかるわ、融通性を効かせる人物の始祖が『秦氏』     で、『弓月君=三日月=半月』ならば。ユウスウ、ユウヅウ、ユウツウで、     有数、邑津得、熊痛、憂痛、友痛かしら」  私   「『吉備真備(下道真備)』の誕生と死亡の年を調べたら『持統天皇・     九年(西暦695)』に生まれて『宝亀六年(西暦775)十月』に死亡     だ。この『持統天皇・九年三月に新羅の皇子、《金良琳》、配下の《朴強     国》、《金周漢》、《金忠仙》が来て奏請』する、とある。九月には『使     ・直廣肆・《小野毛野》』が新羅に発遣された」  ユカリ 「遣随使の小野妹子と関係ある人物だわ」  私   「『吉備真備(下道真備)』の父親は『吉備国勝』で、母親は『楊貴(     ヤキ)氏』だ。ヤキの漢字は『楊貴妃』と同じなんだ。しかも『妬き持ち』     の示唆じゃないかな。そして山羊座は十二月、山の羊=未」  ユカリ 「ヤキモチって、嫉妬のコトなの。灼挫、焼詐、妬作で女は石に作る」  私   「ああ、八の気持だ。そして、この九年を前後して『持統天皇』は盛ん     に過去の出来事=『壬申の乱』で活躍した人々に対する恩賞の『位(位地)     』を昇進させている。西暦で云えば695年だ。これを数字で遊べば6+     9+5=15+5=20で、重語の語、二重。69+5=74。六を拾う     九、そして加える五は、七の拾の四で、陸奥を拾う(披露・疲労)のは求     (旧・究・舅・宮・球=熊・救・丘・久・仇・鳩・厩・弓・笈=竹及)は     ゴ、だ。陸奥のイシス=石洲なら岩城、磐城、磐城だ」  ユカリ 「『吉備の真備(マビ・まきび)=下道真備』が『大衍暦』を献上した     735年4月も7+3+5=10+5=15、漆+参+伍=壱拾+伍。1     +5=6、『位地を加える後、陸奥(睦)』だわね。そして、73+5=     78は、『七を拾う参、加える伍は、七を拾う八』で、『史知=質は、披     露=疲労の、纂=蚕(サン=讃)、九倭重留、語=胡=呉は、名拿肥芦有     把知』。その四月は『卯月=宇月』で、宇宙の月だわ」  私   「そして、死亡した775年は、7+7+5=14+5=19で、七を     加える七は、壱拾四、それに加える五。7掛ける7=四十九日の喪。77     +5=82で、七が拾う七、加える五は、八拾弐だな。八(はち=捌)を、     拾(ひろ)う、弐(に)だ。『捌(よる=夜=与留)・披露・後(語・呉     =暮れ)』、拾う重語で、弐(に=貳・迩・似・尼=あま=海女=阿媽)     だ。英語ならアマルガムで、アマニュエンシス、アンバだな」  ユカリ 「水銀混合物、書記、琥珀ナォッ!・・・西暦を踏まえていたのかしら、     『大衍暦』をもたらした『吉備真備(下道真備)』は」  私   「モチ論だヨ。『唐』の『長安』は国際都市で、キリスト教徒もワンサ     カだ。そして、6のムツは睦で、陸奥だ。持統天皇は十年三月癸卯朔乙巳     には『二槻宮』に行き、『甲寅』には『越・度島・蝦夷・伊奈理武志』、     『粛慎・志良守叡草』に『錦の袴、緋紺のフトギヌ、斧を賜う』だ。東北     の『蝦夷』、北陸の『粛慎』が古代国家王権の象徴である『斧』をもらっ     ているんだ。自ずから遣随使の『小野妹子=蘇因高』の意味も解るよなッ。     そして何故、『犬上御田鋤』の名前がイヌガミなのかもサッ」  ユカリ 「『蘇(よみがえる)』、『因』(よる・ちなむ・ちなみ)=しとね(     車に敷くモノ・棺に敷くモノ)=使徒子・使途音・支斗根・始渡禰、『高     (たか・たかい)』の漢字転換なのね。そして、犬(狗・戌)、上(神・     祇)、御(音・穏・遠・怨・恩・温)=ゴ・み、田(他・多・太・侘・汰     ・詫・蛇)=デン=伝・傳・澱・淀・佃・電、『鋤』の漢字転換なのね。     素因の喉、疎音の口、訴因の考、楚の寅(虎)皇(鴻)だわ」  私   「タカは古代エジプトの『鷹=ホルス=ラー=バァ=魂』だ。イヌは『     黒犬=狼=アヌビス=インプ=シリウス=大犬座』で、ギリシャでは『ヘ     ルメス』、ローマでは『メリクリゥス』だ。とにかく、功労者の昇進に対     して妬(ヤ)きもちする不満分子もいたはずだ」  ユカリ 「『楊貴(ヤキ)氏』って・・・玉環=楊貴妃の『ヨウキ』なのネッ」  私   「ああ、容器、陽気、妖気で、モノを計量する升か、器、天秤だな」  ユカリ 「ヨウキをハカル、ウツワなんだ」  私   「持統天皇は九年六月には『隼人の相撲』を観ている」  ユカリ 「相撲の行司は八卦よいの仕切りをする人物」  私   「735年の『大衍暦』を献上した十一月に『日本書紀』偏纂の責任者、     『舎人親王』が死亡している。『山部赤人』も死亡だ」  ユカリ 「その次の年の736年、『柿本人麻侶』も死亡したことになっている     わよね」  私   「ソレダナ、カメのコケラの本のヒトマロ。そして、736年はバラモ     ン僧の『菩提仙那』が来朝だ」

 ユカリ  「バラモンのボダイ・センナ。あやしいィーわネッ、この『ラビ』は。     菩はシナの木で、『科木(カキ・牡蛎)=級木(キュウキ・及基)』」  私   「『裸の尾』の猿は赤い尻をした『ヘジュウル=白く偉大なモノ』と呼     ばれている狒狒=マントヒヒだ。『白く偉大なモノ』なら白壁に覆われて     いた『ピラミッド=金字塔』そのものダ。古代エジプトではマントヒヒは     『書記、記録係の神』の『トト』と重ねられた神だ。日本的に云えば歴史     の記録係で『史人(ふひと)』だな」  ユカリ 「『史人(ふひと)』だわよね。経重留(ヘジュウル)は」  私   「日本の記録じゃぁ『藤原不比等(田辺史人)』だ。『おとど』は『藤     原大臣』の通称で、彼の後妻は『橘三千代(犬飼東人の娘)=彦刀自』で、     元明天皇から『橘宿禰』の姓と、死後『正一位・大夫人』だ」  ユカリ 「それは『和銅元年(708)』だわ。すると、『トトの娘』が『猿女     =宇受女』なんだ。『おとど』の娘は『藤原不比等』の『宮子(文武天皇     夫人)』と『光明子=安宿媛(聖武天皇皇后)』。そして孫娘の『孝謙天     皇=称徳天皇=阿倍』、サルメで、これらの女性が去った後、権力の中枢     は男性に移って行く。でも、『藤原氏』の殆どは疫病で全滅したハズなん     だけれども」  私   「その辺が謎だな」  ユカリ 「全滅したとしたら・・・その後の権力の中枢は『秦氏=藤原(?)』     なんじゃないかしら。『日本書紀・巻第十九・天國排開廣庭・欽明天皇』     の名前も『天国・ハイカイ・コウテイ』で、怪しいし、突然、『秦・大津     父』を寵愛すれば天皇になれる、なんて云う『夢』を視ている。しかも、     母親は『手白香皇女』、皇后には『石姫』。『目子媛』が産んだ『廣国押     武金日=安閑天皇』と『武小廣國押盾=宣化天皇』とは異母兄弟で、父親     は『男大迹=継帯天皇』よ」  私   「これは古代エジプトの『イシス=石媛』と『ラー=ホルスの目=目(     眼)の子の媛(女+爰=女+猿)』で、『爰』は『ここに・ここにおいて     ・と(与)・及ぶ・ひく(援)・たすける・かえる・取り替える』だ。『     秦・大津父』の夢は『トトメス四世』のスフィンクスの夢だな」  ユカリ 「?・・・そして、『日の下』の系譜で、『石姫』と『目子媛』だわ」  私   「『石姫』が産んだ子供も、長男が『・田珠勝(やたのたまかつ)大兄     (おひね)』で、漢字分解すれば『・=竹前=筑前』の『田=伝』、『球     (球磨・玉名)の掛の津』。次男(仲)は『譯語田渟中倉太珠敷=敏達天     皇』で、字面とおり、『譯語田(おさだ)=エキゴデン』なら『易・駅・     役・亦・液・益・疫・重記・娃姫』の『誤伝』だ。イト的に誤訳したんだ。     『ヤクゴデン=訳誤伝==訳語伝=訳語に詫す』ならば、『渟中倉=渟沖     鞍(蔵・句螺)=天武天皇』、『太珠=タイシュ=替主=他意・主(ある     じ=亜留字)』、『敷=詞句』が『敏達天皇』の実体だ。末娘(少)は『     笠縫(かさぬい)皇女=狭田毛(さたけ)皇女』で、『笠縫=竹立糸逢=     加佐奴意=重ねる奴の意=留保』で、『狭田毛・皇女=さたけ=沙詫家=     キョウデンけ(モウ・マオ)=鏡伝家』の秋田藩の佐竹、施他模胡(真緒)     だな」  ユカリ 「『男大迹=継帯天皇』は『田力一人亦・=糸乙米丗冖巾』で、『継帯』     は『軽の他意』で、伊都の一、混め参拾の話は筋(金・禽・禁)だわ」  私   「まさに『軽(ケイ・かる・キン)』、『巾(キン・はば・コン・きれ     ・ちきり)』で、意味は『テフキ、オオイ、頭巾、エリカケ、ヒレ、キセ     ル、カブセル、婦人が喪中に被るカンムリ、婦人』だ。巾着は銭を入れる     『金袋(かねぶくろ)』は『金+台+衣』で、『金の代意』で、『金の題     意』、『金の退位』、『金の体位』だしな」  ユカリ 「まさに『キン・コン・カン』だわネッ」  私   「そして、『羅の尾』は、国の尻で、国の鼻。半島の岬(みさき)は、     地形のでっぱりで『長崎』の、埼、碕。顔面の左右の両眼=双眼(ふため     ・ソウガン)の先のでっぱりは『中央(チュウオウ)の鼻』、そして始祖     を『鼻祖』とも云う。『日本書紀』の『左記』は『註』。御前(みさき・     オンゼン)は『古事記』の『笠沙(かささ・リュウサ)』の『御前(みさ     き・おんさき)』の『木花之佐久夜姫』の『咲』だ。鼻の左右には両耳=     双耳(ふたみみ・ソウジ)で、音を『聞(き・モン・ブン)』いて、『聴     (きく・チョウ)』は耳殻(みみがら・ジカク)だ。鼻の下には口(くち     ・コウ)、口の中には舌(した・ゼツ)と歯(は・シ)。その奥には咽喉     (のど・インコウ)と、咽喉仏(のどぼとけ・インコウブツ)。そして、     肺(こころ・ハイ・ヘ)で、ミイラにとっては一番大事な肺肝(ハイカン)     、肺腑(ハイフ)で、心臓がある所(処・常呂)だ。アナドルとは、アナ     をトル場所はカラダのアナで、その実体は丸く捌ったクソ(句素)と、渦     巻く天体とウミのサチだ」  ユカリ 「これは既におじさん聞いた『目からニガイ、シオカライ、ナミダ、伝     わる頬、クチビルを舌でナメル、ナガレルところは咽喉のオク、『能登=     能都』半島の話だわね」  私   「ああ、北陸は能登半島から歩いてきた『長い脚の人』の話だな。とに     かく、半島があれば海部族はそこを拠点にするからな。ミサキだ」  ユカリ 「ミサキなのよね。岬、三崎、美咲で美しく咲く『かば=蒲、樺、椛な     んだわ。そして、『鼈甲(ベッコウ)』は、櫛や眼鏡、髪挿しに甲を煮つ     めて用いたモノ、だわ」  私   「別項で、串(くし)、女雅子(めがね)、観座視(かんざし)、きの     え(甲)、爾柘眼(につめ)=児都女(につめ)だ」  ユカリ 「ラビ、ラビの娘って、エジプト人の娘なの・・・かしら?」  私   「もちろんさ。次は『集めるモノ』、『全ての神々の魂』、『種子の主』     と呼ばれ、その姿が『鰐』、『鰐の頭、人身』、『鰐顔をのぞかせたミイ     ラ』、あるいは『隼の頭、雄羊の頭、獅子の頭等を持ち、身体が鰐』とし     て描かれている『セベク』だ」  ユカリ 「『セベク』が鰐、もう、これは云うまでもなく『瀬の辺の口』で、ワ     ニの大口、長い上下の顎、鋭い歯、上顎の先にある鼻、でかいギョロ眼、     そのものだわ。『集めるモノ』、『全ての神々の魂』が『鰐』なら、『日     本書紀』では百済から仏教、『千字文』をもたらした人物が『王仁(ワニ)     』だわ」  私   「センジモンだな。『千(チ・せん)の字を問』、『千(チ・せん)の     自問』、『占(うらない)を自問』せよか、『戦時の文(紋・門)』、『     選字文』だ。字形の同類なら『王(おう・ワン)』=『亞(あまねし・ア)     』で、天と地の一の間に十字、あるいは上下の一に挟まれた十字の造りだ。     十もXも『クロス』とはな。バッテンで、タスキは足す木だ。世の中が黒     くなる和気だよ、朔日(一日)と、晦日(三十日)の日にちは。そして当     然にも昼は日食、夜は月食だ。『王仁』に似た人物に『王辰爾(わうしん     い)』がいるだろう」  ユカリ 「!・・・そうなのね、『日本書紀巻第二十・敏達天皇』の船史の祖で、     高麗の『王辰爾(わうしんい)』だわ。烏の羽に記された高麗文字を解読     した。だって『千字文』の出来た時代は『応神天皇』の時代の『王仁』よ     りも後であることが明らかだもの。王仁=応神だわ」  私   「このあたりは高麗との関係記述は意味深長だ。『王辰爾』の弟が『王     牛』で、姓を賜って『津史(つのふみひと)』だ。ワニは話似だな」  ユカリ 「ワニって、ウサギ=ウの鷺(詐欺)に騙された『鰐(わに=倭児)=     ガク=学(まなぶ)・額(ひたい・ぬか)・鍔(つば)・愕(おどろく)     ・樂(たのしい)・嶽(たけ・しゅうと)=顎(あご)=阿児=鴉(カラ     ス)の子』でもあるわネッ」  私   「『種子の主』は『殻の中にある胚(ハイ)』だな。『胚』の月偏は肉、     舟との変形だから『月(つき・槻・付・突・尽・津岐・柘木・柘記)の不     一』は『肉(じく・字句・竺・軸・磁区・宍)不一』、『舟(ふね・譜音     ・訃値・賦子)不一』で、『不一=一つでアラズ=はじめにアラズ』。な     らば『不二(フジ=藤・富士)』、『不三(フサン=婦讃・釜纂)』、『     不四(フヨ=付与・賦与)』、『不五(フゴ=敷語・府後)』、『不六(     フム=践む・踏む)』、『不七(フシチ=臥地・臥知・不詞知)』、『不     八(フヤ=婦家・譜夜)』、『不九(フキュウ=普及・腐朽)』、『不十     (フジュウ=不自由)』だな。そして、『古事記』の『オオタ・タネコ』     の主は『三輪山の神=大物主』だ」  ユカリ 「じゃあ、鰐は蛇だわ・・・額田王(ヌカダのオオキミ)は『ヒタイの     タのオオ(ホ)キミ=日の退、蛇の尾、浦の岐の美=干田の葦(芦)、多、     将に沖の美』で、『学の多い王』なんだわ・・・蛇は中のヨコシマ(ム)     のウのヒ(匕=めす・匙=ヒ=さじ=箸=はし)、魚(まな=真名=漢字)     の咢(おどろき)=将に怒り、鷺(さぎ=詐欺)の紀(日本書紀)だわ。     『咢』は、口口一・=ナラブ(奈良武)・クチ(琥地)・イキがタイラな     さま・イキ(意気・壱岐・遺棄・委棄・域・息・粋・生・逝・好)が(に)     妨(女方=女房)げられる』で、その本来の意味は『鼓を打つ、冠の高く     突き出る様子、切っ先、やかましい言い争い』よ。これは蘇我氏の部民だ     った漢氏のワニの怒りだわよ。それに『応神天皇』の妃に『品陀真若王』     の娘で『高木入日賣』が産んだ子供に『額田大中日子命』がいるわ」  私   「『意気長多羅比賣=息長帯比賣=神攻皇后』だな」  ユカリ 「そう」  私   「次は『セシャト=セシャアトの女神』で、『文書を司るモノ』、『図     面の女主』、『土地台帳の主』、『建築家の守護神』、『神の書物の家の     司』と呼ばれ、その姿は『芦の筆とパレット』、『彪の皮の衣服』、『頭     を鉢巻の紐の帯』で縛り、その紐と頭の間に『長い茎の先に七弁の花びら     の花』を挿し、その花の上には『伏せた鉢(椀・碗)状のモノ』が載せら     れて描かれているんだ」  ユカリ 「その意味どおりならば、『セシャト』は『施す、寫(写)す、図(斗     ・砥・妬・徒)』だわよね」  私   「ああ、女性の文書、図面の『台帳の記録担当者』で、記事士だな。縄     張りの地面師、木地師、布の生地師や、上塗りしていない陶磁器の生地師、     記事の師だ」  ユカリ 「キチで、基地、貴地、既知、機知、危地、貴子、吉の詞(ことば)だ     わ・・・まさに、貴士の妹、貴士の舞は阿毎氏、阿倍一族だわよ」  私   「『雉も鳴かずば討たれまい』の諺(ことわざ)だ」  ユカリ 「すごい、さすがだわね、おじさん。記事(古事記)も中図の場(婆)     は、雨(胡・有・宇)垂れ埋(真異・真意・磨胆)だわ」  私   「次は『セフメト=セヘメトの女神』だ。彼女は『力強いモノ』、『燃     え上がる炎』、『ラーの目』と呼ばれ、その姿は『雌ライオンの頭、雌猫     の頭、人身の女神』として描かれている。王の威厳と権威、権力を守護す     る女神なんだ」  ユカリ 「すると『セフメト』は、『施す怖れの女の妬』だわよ」  私   「うん、王を守護すると云うより、王の浮気に嫉妬し、怒る『雌ライオ     ン・雌猫』だな」  ユカリ 「仁徳天皇の『石之日賣命』だわ・・・仇役は『黒姫』」  私   「なるほど。『クロヒメ』だな。次は『セルキス=セレケトの女神』で、     『呼吸させるモノ』、『生命の貴婦人』、『刺し傷の女主』、『止血帯の     貴婦人』と呼ばれ、その姿は『女性の頭に水蠍を載せたモノ』として描か     れている。彼女の星座は『鰐座』の隣にある『大熊座』なんだ」  ユカリ 「『大熊座』なの・・・当然、『小熊座=小熊』を護っている母なのよ     ね。『呼吸させるモノ』なら、やはり『応神天皇』の母、『息長帯姫=神     攻皇后』だわよ。『セルキス=セルケト』は、『競る姫の素=競る記す=     施留(昴・すばる=素婆婁)祁斗=北斗七星』で、施し留め記の守(素・     諏・須・洲)、だわよ」  私   「次は『セト=セウテフ=セテフ』だ。彼は『オンボス市のモノ』、『     力の偉大なモノ』、『嵐・暴風の主』、『異国の主』と呼ばれ、その姿は     『男神』、『犬の頭、人身』、『人身』の男神として描かれてる。兄の『     オシリス』を殺害し、甥の『ホルス』とその権力継承を巡って戦い、『ホ     ルス』には権力を譲るが、互角の地位と位置を保つのが『セト』なんだ。     『セト』はある意味では同じ一つの国土=領土を分割している一方の実質     的な領主ではあるが、その全土上下の支配権の名目を『ホルス』に譲った     神、と云うことだな」  ユカリ 「『オシリス』が犬の頭ならば『狗奴国の王』だわね。『卑弥呼』=天     照大御神=西=左=鷹(烏)=太陽が、『壱与』=月読命=豊受大御神=     東=右=兎(卯)=月にその継承権を譲ったが、その実際の影響力を未だ     有していた、と云うことだわ」  私   「その権力配置が九州の阿蘇山を中心にした上下左右の領地と云うわけ     だ」  ユカリ 「実際には『卑弥呼』=天照大御神=西=左=鷹(烏)=太陽が、四方     位=十、八方位=米の分割領地全ての『名目上の支配者』になってしまっ     たのね。そしてその権力継承の道具が三種の神器なんだわ」  私   「古代エジプト語の『アブ』は『心臓』を意味し、ミイラの内臓として     は『最重要』なモノとしてミイラになっても元の心臓の位置に壷に入れら     れて置かれたらしんだ。そして、『アブ=心臓』は赤だ。日本語に心臓が     ドッキン、ドッキンと『アブル』と云う言葉があるよな。それに東北の『     阿武隈山地・阿武隈川』は、宮城県。『阿武郡・阿武町・阿武川』は山口     県に存在する。ミイラになった死者は『心臓=アブ』を盗まれたり、損な     われたりするのを一番に恐れたんだ。この『アブ』は何を意味するのかを     考えてみたらどうなるか?」  ユカリ 「『アブ』は口バシで刺して吸血する虫の虻(あぶ)=蚊(か)で、牛     や馬の血を吸う吸血虫だわね。『虻=中ム亡(亠乙)』、虫が亡ぶ、那珂     ・那賀の横島が亡(音略=なべふた・おつにょう=乙女有)。『蚊=中ム     文(亠乂)』、虫の文、那珂・那賀のヨコシマ(邪悪)の文(音略=なべ     ぶた・ガイ・ゲ・苅る・おさむ・懲らす・戒める)。『赤いアブ=心臓』     なら、心臓の心拍鼓動と血脈の脈拍が異常になれば『危険』で、アブナイ     (危)、だわ!・・・危険、棄権、気圏なのねッ」  私   「そして、その大気である気圏の神が『シュウ』なんだ。日本語で、シ     ュウ、シュウと擬音で言われるのは空気の洩れだな。彼は『光線』、『雲     ・霧』、『天空の四つの風の主』、『息で天空を上げるモノ』、『命の息     吹』と呼ばれ、その姿は『人身』、『ライオン』で、『紐で結ばれた頭に     羽毛を挿している姿』として描かれている」  ユカリ 「『シュウ』が大気、息、意気、風の神だなんって、まったく、凄いの     一言に尽きちゃうわ」  私   「次は『冥界の入り口の主』、『洞窟の主』、『ロ=セタウの主』、『     鍛冶屋の守護神』、『葬祭と地界の神』と呼ばれ、その姿は『人身』、『     隼の頭、人身』の男神である『ソカリス』だ。彼は『舟(ふね)』や『橇     (そり・キョウ・セイ・ゼイ)=毳(そり・セイ・セツ・セチ・ゼイ)』     自体としても崇拝されたらしいんだ」  ユカリ 「すると『ソカリス』は『舟(ふね)』や『毳(そり)』の神様でもあ     るわけよね。おじさん、これは漢字そのものが彼に別な意味を暗示してい     るわ。だって、『舟(ふね)=月(つき)=肉(じく)』で、『橇=毳(     そり)=毛毛毛(モウ)=三毛(け)=御津懸=見附=三卦=三気=三家     =纂化=傘下=賛歌』だわ。しかも、橇はカンジキで、雪下駄だけれども、     漢字の記だわよ」  私   「漢字=真名の記なら、『日本書紀』だ。毳は鳥の腹毛、ムク毛で、無     垢毛=椋下=剥く下=剥く解=向く外。『匈奴の服』だ。橇=木+毳=キ     のソリ=紀の反り=姫の祖の里=鬼の素の裏=裏鬼門=坤=未申の南西だ     な」  ユカリ 「ソリは雪国のモノと思っていたけれども、三日月形の舟のことなのよ     ね」  私   「次は『異国の領主』、『東の砂漠の主』、『シェセメト国の主』、『     戦争の守護神』と呼ばれ、その姿は『ミイラの隼』、『髭を生やし、長髪     に紐帯の人身』に描かれている『ソプドゥウ=ソプドゥウ』だ」  ユカリ 「『ソプドゥウ』は祖父、導(みちびく)芋(いも)」  私   「祖父、藤(桐・瞳・童・洞)と菟(鵜・・・芋・宇)。藤原氏と持統     天皇だな」  ユカリ 「藤原氏と持統天皇なのよね」  私   「次はかの有名な『スフィンクス=マアイ』だ。剣道のマアイなら呼吸、     息、域の間合いで、タイミングだ。この言葉の語源はギリシャ語で、締め     付ける、首を締めると云う意味らしい。英語とギリシャ語では『タイ=t     ie(δενω=デゴ)・タイト=tight(σψιχτs=スフィク     ツ)』で、結ぶの意味だ。『タイド=tide(παλιρροια=パ     リロイア)』なら潮、趨勢、風潮、気運、季節、祭。潮の流れに乗る、だ。     『タイガー=tiger(τιγρηs=ティグリス)』は虎だ。そして     エジプトのスフィンクスは男性神だが、ギリシャのスフィンクスは女性神     であることだ。俺にはギリシャのスフィンクスは牝(ねこ=γατα=ガ     タ)か、雌彪(ヒョウ=λεοπαρδαλη=レオパルダリ)に見える     んだが。バビロニアの『ネブカドネザル二世』に敗北した『ネコ二世(紀     元前609~594年)』がいる」  ユカリ 「『ネコ・二世』って・・・じゃぁ、ギリシャ語で、『ガタ二世』なの     ぉ?・・・形、型、肩、方、片で、潟、か・・・干害、寒害、感慨」  私   「カンガエ、観変え、巻替え、乾還え、漢代え、簡換え、考え、だな」  ユカリ 「ネコは、根子で、ガタの音呼(胡)なんだ」  私   「ライオンはギリシャ語では『レオンダス=λεονταs』で、冷温     足守(素・洲・栖)、霊遠出守だな。ナイル河に上昇する星々を守だ」  ユカリ 「エジプトのスフィンクスは、雄ライオン=雄獅子。単純に考えれば、     このライオンはピラミッドの護り神、死者の護り神だわよね。死者は穴に     埋められて、そして星=球=霊になる。・・・守夫、陰の玖珠だわ。洲に     浮ぶ印、琥の守。素の府の寅、玖珠。棲の婦、隠、句の諏かしら」  私   「エジプト神話にトトメス四世が皇子の頃、砂漠の台地で迷い、スフィ     ンクスの蔭で眠っていたら、夢の中に太陽神が現れて、砂漠の中から太陽     神を救いだしてくれるならば王位を授けると約束したので、太陽神を堀だ     し、たすけた。そして彼は王位に嗣くことが出来た、と言う話があるんだ。     前にちょっと話した『敏達天皇』と『秦・大津父』の話が懸けられている     んだ」  ユカリ 「それは天照大御神の岩戸隠れと、その再生の話で、皇位継承の話にも     懸けられているわね。マアイを視て彼女を堀だしたのは『宇受賣命』と『     手力男神』だわよ」  私   「次は『像』と呼ばれる、『スフィンクス』で、『テイトェス=トゥト     ゥ』だ。トオトオ、ここまできたか、ミズのナガレ、ついにやってきたの     か、河口まで、川の流れを止める関、『かけ算、問う答は積』だな」  ユカリ 「涛々、唐導、統導、島道、東導、藤堂・・・『テイトェス』は、『帝     都、重る洲』、『綴図、絵洲』、『手、伊都、江洲』、『底屠、衛守』、     『訂問え諏』だわ」  私   「次は『永遠の限界を持つ古いモノ』、『時の始まりにいたモノ』、『     神々の父』、『冥界の主』と呼ばれ、『男性のミイラ』、『蛇の頭、人身』     として描かれている『タテネン=タア・セネン』だ」  ユカリ 「『タテネン』が『時の始まりにいたモノ』ならば、起て年、縦の撚(     捌=八)で、南北=縦の糸(伊都)の、八方位=未支(日辻支)=東西=     横(よこしま)を捌(よる)だわ。しかも朱鷺、鴇、穐、『時岐=土岐』     の始まりにいた者だわ」  私   「美濃の『土岐』は『明智光秀』の元の領地であり、九州は長崎、三野、     の『時岐』で、諌早、熊本の『玉名郡・横島』、阿蘇山山頂のラインだ。  ユカリ 「『タア・セネン』は、起亜世年、起阿施音務・・・」  私   「もし、『明智光秀=天海』ならば、慶安元年、西暦1648年の『天     海』が『慈眼大師の爵号』を賜ったことや、『天海版・一切経』を作り、     『日光山で転読』したことは何を意味するんだろうかな」  ユカリ 「『天海』が『慈眼大師の爵号』・・・慈(いつくしみ)の眼(メ)・     ・・天の海の目・・・エジプトの『ラーの目=ホルスの目』」  私   「『ホルスの目』は『月』で、『ウジャト』だ」  ユカリ 「『明智光秀=天海=慈眼大師』なら、その知識は『古代エジプト神話』     と『天文学』なのねッ!」  私   「次は『テフヌト=テフヌウトの女神』で、『額にいるラーの娘』、『     天空の主の目』、『神の手』、『遠方にいるモノ』と呼ばれ、その姿は『     雌ライオンの頭、人身の女神』として描かれている」  ユカリ 「『テフヌト』は手(弖・・・シュ=主・又)婦奴徒、手(弖・・・シ     ュ=主・又)腑濡渡。『テフヌウト』は手布縫う妬だわ」  私   「次は問題の『トト=ジェフウティ』だ。『月の神』、『口から出るモ      ノは全てラーの為に実現するモノ』、『インク皿と葦筆の主』、『マアー     トを書くモノ』、『時の主人』、『遠方のモノを連れ戻したモノ』、『石     の息子』、『卵から生まれたモノ』、『五人の中で最も偉大なモノ』、『     フヌムの八神の町の主』、『宇宙の造物主』と呼ばれ、その姿は『大楯の     上にとまった朱鷺・イビス鳥』、『朱鷺頭、人身』、『ライオンの頭、人     身』、『マントヒヒ=狒狒』、『猿の頭、人身』の男神として描かれてい     る」  ユカリ 「『猿の頭、人身』の男神なら、もうこれは『猿田彦』のなにものでも     ないわよ。そして、『トト』が『遠方のモノを連れ戻したモノ』、『石の     息子』、『卵から生まれたモノ』なら『石の卵から生まれた孫悟空』だわ。     そして『黄帝』の『軒轅』、彼の姓は『姫(キ・ひめ)』で、『媛(エン     ・ひめ)』だわ」  私   「まさにだ、ナッ。『トト=ジェフウティ』は知識の神で、『哲学、科     学の神』で、最高のインテリの神と言えるな。『口から出るモノ』は知識     としての言葉だ。『インク皿と葦筆の主』とは文字による記録の主だ。『     マアートを書くモノ』とは公正に秩序を護る『マアート女神の法律と裁判     を記録するモノ』の意味だ。それに、『時の主人』とは、『太陽・月・星     の運行』を観察し、『年月日時の暦を司るモノ』であったんだ。『ラーの     目』である『太陽と月の運行』を調節するモノであったから彼は『目の医     者の神』ともなった。当然、時間を計り、計算する為には『数字』である     から『計数・数学の神』でもあった。『遠方のモノを連れ戻したモノ』と     は、殺された『オシリス=ラー=ウジャトの目=ホルスの目』を『ヌビア』     からエジプトに連れ戻し、取り戻したからだ。『石の息子』は石材で神殿、     神廟を設計建築したからだ。『卵から生まれたモノ』は、その姿からして     『鳥類』だが、王様になれなかったが知識と権威を有し、王に影響力をも     って補佐した『玉子=王子=皇子』だな」  ユカリ 「!・・・それって、『聖徳太子』なのぉーッ。すると『五人の中で最     も偉大なモノ』は、『古事記』の云う『五伴緒(語範緒)=天児屋・布刀     玉・天宇受賣・伊斯許理度賣・玉祖』の『天児屋の命(みこと)』の藤原     氏。『フヌム(府牟田)の八神の町の主』は、『五伴緒』+『三(常世思     金・手力男・天石門別)』の神の主神・・・!」  私   「『宇宙の造物主』と呼ばれ、その姿は『大楯の上にとまった朱鷺・イ     ビス鳥』の絵で、これもまた、九州の筑後川流域の『珍敷塚古墳』と『鳥     船塚古墳』に現に描かれてあるんだ。これは、あきらかに、紛れもなく、     エジプトの絵だ」  ユカリ 「本当に、古代エジプトが九州に存在したんだわ!」  私   「『朱鷺頭、人身』、『獅子の頭、人身』、『マントヒヒ=狒狒』、『     猿の頭、人身』は、もう云うまでもないな」  ユカリ 「トキは、時、朱鷺、鴇、穐、土岐、時岐、辰、土器、讀き、解き・・     ・『沖つ鳥、鴨著く島に、我が率寝し、妹は忘れじ、世のことごとに』・     ・・委棄柘盗り、遺棄柘採り、鴨讀く詞真、鴨解く詩真、・・・鴨=甲鳥     =ヨコシマトリ=『与、古詩、真、図、理』なんだわ!・・・ライオン=     獅子=獅師は、嗣子、宍、四肢、志士、始師、死至・・・『トト=ジェフ     ウティ』は、『トト』さん=父、斗渡、兎渡、土渡、都渡=宮渡で、『ジ     エフウテイ』=字絵風体、時重不定、璽柄封綴、持絵符胡帝、時柄譜卯(    烏・鵜)帝だわ」

 私   「次は『偉大なるモノ』、『神々を産んだモノ』、『ヌン(水)の中に     いるモノ』、『乳母の主』、『乳母』と呼ばれ、その姿が『河馬の頭、人     間の乳房、妊娠した腹、ライオンの後脚、背中に鰐の背鰭を持つ女神』の     『トゥエリス』だ」  ユカリ 「『トゥエリス』なら『図宇重離洲=渡迂重裏棲』は宇宙天体の昼夜の     重なりと移動。『頭絵理諏=斗有重履素』で、『河馬の頭』は『魁・』、     『魁斗』は北斗七星。『套襟素』は外套の立てた長い襟元。『島襟州』は     『志摩』の襟洲。『人間の乳房』は壬乾=仁巻=尋簡=神巻の姥=乳母、     『妊娠した腹』は壬申で、人真は『真人』の逆。頗羅=巴羅=爬螺=葉裸     =原。『獅子の後脚』は『史詞は胡記訳=誤記訳=胡姫夜句』だわネ。『     背中に鰐の背鰭』は『瀬名化、倭尼、施美麗』、『施名化、王仁、施日霊』     、『世中、話似、施媚霊』かな」  私   「次は『ウラエウ=イアーレト』で、『身を起こす蛇』、『ラーの娘』、     『女神そのもの』と言われ、その姿は『とぐろを卷くコブラ』、『女神の     額で身を起こすコブラ』として描かれている」  ユカリ 「『ウラエウ』は『裏重宇・浦江鵜に存在する女神』だわ。胡羅江の羽     (蛇)の女神よ。ウ・ラ・エ・ウで、『有・羅・得・羽=裏絵有』だわ」  私   「九州の筑後川、水縄山地付近の『珍敷塚古墳』、『鳥船塚古墳』の墓     室に描かれている絵をもっと厳密に調べてみる必要がありそうだな」  ユカリ 「おじさん、メズラシイって『女面羅詞異』、『女頭らしい』かしら」  私   「漢字の『珍しい』はチン、シンと読むだろう。しかも、珍は王の八(     合)の彡(サン・セン)だ」  ユカリ 「毛羽の跡(彡=サン・セン・刷毛・糸や毛の飾り・模様・長髪・整え     た毛髪・毛で造った髪飾り・筆や刷毛でなすった跡・爪痕)で、三が右か     ら左へ傾いている漢字だわ。カンザシで、櫛で、髪挿し、鑑座視、漢座視、     巻座視、環座視、姦座視。乾座視なら東から西への天体の動きよね」  私   「そして、チン(陳)は『魏志倭人伝』の編者、『陳寿(チンジュ)』     だろう。これは同音異字=同音維持ならば『鎮守』で、『鎮守の杜』だ。     『魏』は『魏・呉・蜀』の『三国史』の『魏(紀元前220~265年)     』で『曹丕』の建国だ。だが『魏』と云う国名は春秋時代の『晋』の国が     戦国時代に『韓・趙・魏』と分かれた一つでもあるし、その領地は『河南     省北部・山西省西南部』だった」  ユカリ 「まさに、そう」  私   「この『魏(紀元前403~225年)』は『秦の始皇帝』に滅ぼされ     た国だろう。そして、『拓跋珪』が建国した『北魏(西暦386~265     ・東晋の時・その後、東魏、西魏に分裂)』であり、『随』王朝の末期に     『李密』が建国した『魏(西暦618年)』の国名でもあるのはユカちゃ     んも承知のことだろう」  ユカリ 「ええ」  私   「もし、『古事記』が712年のモノなら『随末・初唐』時代の影響が     大だ。この時代には『ゾロアスター教の寺院(621)』、『玄弉(62     9~645)』のインド旅行(大唐西域記)があり、この『玄弉』の『弉』     は『日本書紀』では『伊弉ナギ・伊弉ナミ』の名前の漢字に使用されてい     る。イサゴはスナ(沙・砂)の粒だ。イサナは鯨(くじら)で、勇魚・鯨     魚だ。イサメルは諌める『告喩』で、十六夜(いざよい)は陰暦の『八月     十六日』。イサリは漁りで、魚貝類の漁労だ。イザリは足なえで、一般的     には『乞食』を指すよな。そしてイザルは座ったままで進む、あるいは膝     頭でにじみよってきて『バクシーシー(おめぐみください)』だ。そして     だ、『舟が浅瀬に舟底を擦りながらゆっくり進むこと』だ。エジプトの『     御霊を載せて砂漠を進むソリの舟』だ。635年にはペルシャ人の『オロ     ボン=阿羅本』が『キリスト教=ネストリウス・景教』を唐にもたらした     時代だからな。『魏魏』とは『丸くて高く盛り上がっている場所』の意味     で、『高い・場所』で、『鷹の意=ラー=太陽』、『他界』だろう」  ユカリ 「『陳寿(チンジュ)』の歴史の下敷は『魚拳』の『魏略』だった」  私   「そして『古事記』の下敷はシュメール、エジプト、ギリシャ、インド、     チャイナの古代神話、と云うわけだ」  ユカリ 「おじさん、古代ローマは何処へ行ってしまったの?」  私   「古代ローマの『ラテン語』は漢字では、『手』+『立』+『丁』=『     拉丁・語』で、『拉致』するの『拉(ラ)』の『丁(チョウ・テイ)』だ。     そして、『网』+『糸』+『隹』+『勹』+『田』=『羅甸・語』で、『     新羅』の『羅(ラ)』の『句田』だ。丁(ひのと)は、『火(ひ・カ)の     弟(おと・ダイ・テイ)』で、『テイ(定)・チョウ(長)』だろう。さ     あ、ユカちゃんの出番だぞ」  ユカリ 「『ひ』と『カ』の同音異字を採ればは限りないくらいあるわね。取り     合えず、思い出せるものを書き出して、訓で音を採れば・・・」

     日(か=化)の音、      比(くらべる=句裸部留)の音、      肥(こやし=古八史)の音、      卑(いやしい=意哉思惟)の音、      妃(きさき=紀左記)の音、      氷(こおり=古緒理・郡・桑折・凍り・虎檻)の音、      非(あらず=阿羅頭)の音、      避(さける=作化留)の音、      否(いな=伊那・伊奈)の音、      悲(かなしい=化名思惟)の音、      灯(ともしび=斗模支日)の音、      桧(ひのき=日之氣)の音、      皮(かわ=化話・河・川・側・革)の音、      費(ついやす=都意哉諏)の音、      彼(かれ=化戻)の音、      被(こうむる=古有無留)の音、      批(びわ=枇杷・琵琶)の音、      披(ひらく=開・平句)の音、      碑(いしぶみ=謂史文)の音、      泌(しみる=支見流)の音、      扉(とびら=斗日羅)の音、      緋(あか=娃迦・赤・朱・紅・丹・垢)の音、      誹(そしる=蘇史留)の音、      罷(まぬがれる=真奴賀戻留)の音、      毘(あつい=阿都意・はげる=禿琉=葉解留)の音、      斐(あや=阿哉・絢・文・彩・綾・彪)の音、      匪(あらず=吾羅頭)の音、      庇(へ=経・辺・偏)の音、      轡(くつわ=句柘話)の音、      匙(さじ=左地)の音、      脾(もも=母喪・桃・股・腿・百・模・藻・裳・茂)の音、      一(はじめ=葉字芽)の音、      秘(かくす=化句諏)の音、      飛(とぶ=斗分)の音、      干(ほし=補詞・補史・星)の音 

 ユカリ 「・・・だわね。それに、鼻と狒もヒだわ・・・」  私   「ああ、アクビが出るなぁー、今日はこの辺でやめておこう」  ユカリ 「お疲れさまでした。アッ、疲労の疲があった。『つかれる』は『都渇     れる』で砂漠のナイル河が干上がって、エジプトの都が渇水してしまうこ     とかしら」  私   「あぁ、だろうな。水を飲んで、モウ、寝るぞ、俺は・・・」  ユカリ 「もう少しだけ、つき合って」  私   「何か聞きたいことがまだあるのかいナ」  ユカリ 「ええ、古代エジプトと『古事記』は漢字を媒介的にして重なっている     けれど、古代ローマ帝国がエジプトの文化を拉致して盗んだと云う事なの     かしら?」  私   「地中海文明は地中海を円にして東西南北に重要な国家が存在した。そ     の覇権は海上権にあった。なんと云っても地中海の中心はクレタ島で、こ     こを中心にして東西南北の海上交通網があったと言えるな。文明を盗んだ     と言う事ではなく相互媒介的な文化文明のやり取りだ。相互に入り組んで     影響を与えていたのさ。ローマ帝国がエジプトから拉致し、盗んだ、と云     う意味では、重大なモノを一つ盗んだ」  ユカリ 「それは、ナニ?」  私   「暦だ」  ユカリ 「コヨミ?」  私   「ああ、多分、『シーザー』が『クレオパトラ』から盗んだモノは暦だ     な。拉致すると云う漢字は、『手(て=又)』、『立(たつ)』、『至(     いたる)』、『攵(ぼくにょう・ボク)=攴(ぼくつくり・ボク)』の意     味は、棒で打つ、棒で軽く叩く。強制するだろう。類似の『支(えだにょ     う・しにょう・ささえる・シ)』は十二支で、『枝、柄、杖、娃、荏、江、     恵、絵、衛、会、慧、得、会、餌、栄、画』の漢字はエジプトの全てを表     現しているよな。そして中国は『秦=支那=チャイナ』と呼ばれている。     ローマ帝国は漢字で書けば『羅馬帝国=太秦帝国』だろう」  ユカリ 「それが、どうして、エジプトの暦を盗んだコトなの?」  私   「『ジュリアス・シーザー』は、ラテン語で『ユリウス・カエサル』だ。     『クレオパトラ』はラテン語で何て云うのか知らないが、漢字に変換した     らどうなる?」  ユカリ 「?!・・・『クレオパトラ=くれおはとら』で、『暮の尾、把、斗の     ・(拉・羅)』、『呉の苧、爬の虎』、『来れ夫、破、妬の裸』、『九霊     の牡、把、兎と螺』・・・エジプトの神々だわ」  私   「すると、彼女はエジプト全土の『九霊の牡、把、兎と螺』の女神で、     太陽神の『ラー』と、月神の『ホルス』の巫であり、女神だった。ローマ     にも暦があったが『ユリウス・カエサル』以前は、『ロムルス暦=一年が     304日』、『ヌマ暦=一年が355日』なんだ。現在の暦は、『365     日』だが古代エジプトは、既に『アメンホテプ=イグナトン』の時代に『     太陽暦=365日』を使用していたんだ。中国でも暦学は帝王の学問だろ     う。古代文明国家は暦なくして存在しない、だ。じゃぁ、『ユリウス・カ     エサル』はどうしたか」  ユカリ 「そうか、わかったわ!『ユリウス・カエサル』は『ユリウス暦』を作     った人物だったわよね。その暦はエジプトのモノだったのね。『クレオパ     トラ』の高い鼻にエジプト国家の威信を賭けていた『太陽暦=365日』     を彼は拝借したのね!」  私   「『ユリウス・カエサル』の名前を漢字変換したらどうなる?カナ」  ユカリ 「『ユリウス・カエサル』は・・・『百合有珠・替え詐留』、『由利臼     ・代え去る』、『由里薄(卯素)・変え去る』、『揺り碓(胡守)・換え     去る』、『喩理有諏・嫁恵唆留』で、『卑弥呼』と『壱与』の『告喩』な     のね。しかも、それは、随王朝の『煬帝』の『・國』の王、『阿毎』の『     夜は兄の政治(まつり)、昼は弟の政治(まつり)』に対する疑問と、中     止のアドバイスでもあったのね!『煬帝』は『・國』の政治(天文観測=     天文占い)を誤解していたんだわ」  私   「『ブルータス』に暗殺された『ユリウス・カエサル』は『古事記』の     『熊襲建』であり、『倭建(やまとたける)』でもあり、だな。『百合の     芋洲(有珠)・花の恵の瑳(王差)を留』でもあるな。そして、『湯の里     は有珠、樺重作留』だ。クレオパトラはカエサルがブルタウスに暗殺され     た後、アントニウスを頼ったが結局はオクタビアヌス=アウグストゥスの     策謀にあってクレオもアントニーも『コブラ』に咬まれてオサラバだ。こ     れは紀元前『三十(参拾)』年の出来事だ。クレオの『鼻の高低』にはエ     ジプト国家の運命がかかっていたのは『隆(リュウ・たかし)』の漢字を     診れば歴然だ」  ユカリ 「アレクサンダー大王以後の『プトレマイオス王朝』も滅亡した。そし     て『猿田彦命』の後を嗣いだ『宇受女=猿女』もサル(去)なのね・・・     そうか、鼻が高いのは『天狗猿』なんだ。これはもう『胡人』か『斯波人』     で、東洋人ではないわね」  私   「エジプト人だな。『天狗猿』は天の『狗=犬=戌』と、『猿=申』で、     その中央に存在するものはなぁーんだ」  ユカリ 「『西の方合金局』の『酉=鳥=鶏=鳳=禽』なのね。『酉の市に熊手』     の意味は『酉の位置(壱)に小熊座=北斗七星の柄杓が示す方位が金』で、     聖獣は『白虎』の記念日なんだわ」  私   「『源・古事記』を書き換えたのは『秦氏』で、『改作・古事記』を更     に書き換えたのは『漢氏』かもな。そして何度も『ローマ暦』のように誰     かに書き換えられ続けられてきたじゃないのかナ」  ユカリ 「隠れキリシタン、陽明学の学者連中、江戸時代の戯作作家なんかに」  私   「ああ、そうじゃないか、ソウジャナイか、なって、サ。『ユリウス暦』     の『七月』は『ユリウス・カエサル』にちなんで、『Julius』で、     英語では、『July』だ。従来の『七=Septem』を替え去る『七』     は『牝』の『ヒ(妃)』の『ヒ=匙=箸』の『ヒ=あいくち=小刀=古形     名』、と云うわけだ」  ユカリ 「ジュライは爾の由来なんだわ」  私 「カエサルの妹の孫である『オクタヴィアヌス=アウグスツゥス』も『     トラキア・アクティム』との戦争で、8月(セクスティリス)に勝利した     のをイイことに、戦勝記念日である8月の呼び名を自分の名前に書換え、     従来の8月の日数『三十=参拾・日間』も『三十一=参拾壱・日間』にし     てしまったのさ。記念すべきは『トラキア』の奴隷『スパルタクス』の反     乱で紀元前『七十三(七拾参)年~七十一(七拾壱)年』だ」  ユカリ 「じゃぁ、『虎(天武天皇)の反乱』は『奴隷解放』の戦いだったのか     しら」  私   「『壬申の乱』は西暦『672年(六百七十二=六百七拾弐)6月』に     勃発だ。数字に固執すれば、六百七拾弐=『陸奥・伯・質・従・児』で、     六月=『未月・水無月』だ。これは唐の『劉』将軍の支配下にあった『大     津京=大友皇子(百済系)』からの『新羅系』の『解放戦争』だな・・・     七月=『申月・文月』に『大友皇子』の敗北。『右大臣・中臣・金』の斬     首。『左大臣・蘇我赤兄』の流刑。九月=『酉月・長月』に『大海人皇子     =天武天皇』の『倭京』への凱旋入城。そして『卑弥呼の擁立(西暦・1     46=壱百四拾六)以前の乱』や、『壱与擁立(248=弐百四拾八)前     の乱』に懸けたのが『日本書紀(参拾巻)の神代』で、これを『別な角度』     から『同音異字』で批判的に記録したのが『古事記(参巻)』だ。『日本     書紀(参拾巻)』の内容は事実ではなく、空虚で嘘の塊だ、と。しかも古     代エジプト神話を『日本書紀』に懸けたのは秦氏の係累」  ユカリ 「卑弥呼や壱与の古墳の位置も変えられ、『日本国』の歴史も変えられ     た、と云うわけなんだわね」  私   「日本歴史を改作するのは今でも官僚の常套手段さ。それにしても、ま     さに、遷都、遷都の繰り返しで大変だったろうよな」  ユカリ 「遷都の『遷』は『西』+『一』+『人』+『己』+『・』だものね」  私   「ああ、『セント・ウ』で、『先頭』、『戦闘』、『先登』、『尖島』、     『亘読』でさ、さあぁー銭湯に行って身を清めてネルかぁー」  ユカリ 「そうね、そうしましょうか、おじさん」  私   「『亘読』で、亘(わたり)読むだな。こりゃぁ北海道の『渡島』だぞ。     『武田信広』と言う人物だが、調べたら『若狭守護・武田信賢の子。松前     藩の始祖。享徳三年蝦夷に渡り、上ノ国花沢館・蛎崎李繁を頼った。長禄     元年(西暦1457)・アイヌの酋長、コシャマインを七重浜で破る。そ     の後に蛎崎氏の聟となった』とあった」  ユカリ 「それは、太田道潅(資長)が江戸城を築城した年だわ・・・アイヌ語」  私   「アイヌ語・・・古代エジプト語・・・蝦夷、江戸、干支か」  ユカリ 「前の話に陸奥、秋田藩の佐竹家が出たけれど、北海道=蝦夷=渡島っ     て、検討の余地あり、ネッ」  私   「ああ、調べたら、佐竹家は清和源氏の流れ、新羅三郎義光が常陸介と     なり、子孫が『久慈郡佐竹郷』に住む。五拾四万石。佐竹義宣が関ヶ原で     敗北し、その後、秋田へ減知転封。佐竹義和は江戸時代の三名君。そして、     家紋が『月の丸・扇紋』とあった」  ユカリ 「『月の丸・扇紋』なの」


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