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ユカリとオジさんの世迷い言・古代エジプトの神々(3)・・・絵字符図・・・『埃及』(44)


 私   「まさにその『イシスの女神』がエジプト神話の中心軸なんだ」  ユカリ 「『古事記』を書いた『太安萬侶』って、エジプト人なのかしら」  私   「らしいナッ。少なくても古代エジプト神話を知っていた人物だな」  ユカリ 「ほら、航海するときに『持衰(じさい・ジスイ)』って云う特別な人     物が舟に乗るって『倭人伝』にあったわよね。あれって、意味からすれば     『持斎』で、『餌娑慰』か『璽守慰』。あるいは、『もちおとろえる』で     『母智尾斗路柄留』か、『模置牡斗櫨柄留』、『餅将瀞恵婁』じゃないか     しら。だって、『古事記』では航海で犠牲になった人物は女性の『乙橘姫』     だもの。『イシス女神』への『巫=斎女=乙女』の犠牲、生けにえの『人     柱』だわ」  私   「『イシス女神=アセト』が示される絵は『翼を持つ女性』、『牝牛の     頭の女性』、『蠍』、『雌鳶』、『雌隼』、『白い牝豚』、『牝の河馬(     レレト)』、『牝獅子』、そして『蛇』として描かれている。『大蛇』な     ら『龍』だ。ナイル河の大洪水の兆しは『シリウス=犬=狼=アヌビス=     アシウト』が、『太陽=獅子=ラー』と同時に出る夏だ。その時期に『イ     シス』も『水の女神』として戻って来る。だから『シリウス=犬』は『イ     シス女神』といつも一緒だ。『イシス女神=ソティス=セペデト』が示さ     れる絵は『小舟に乗った女神』だ。当然、『大洪水の女神』だな。これは     海上での『暴風雨・嵐の女神=雌の龍神』でもあるな。水、河川の神に捧     げる犠牲は古代エジプトのナイル河でも、古代中国の黄河でも乙女の『巫』     だった。河=海=水なら、海の航海でもそうだったカモな。『メカリ』の     言葉に関連する」  ユカリ 「『持衰(じさい・ジスイ)』も『持水・持斎』で処女の乙女だった可     能性が大だわね。そして、彼女の命を護ってくれるのは『犬』なんだわ。     類推的に考えれば『狗奴国』は『卑弥呼』の敵じゃぁないんだわ。『卑弥     呼=太陽』に従う忠犬モノの『八公』なんだわ。『熊襲』、『隼人』は『     熊鷹=オシリス=ホルス=ラー』、『隼=オシリス=ホルス=ラー』、『     犬=シリウス』を神として崇める人種だったからよね」  私   「ギリシヤ神話の酒造りの『イカリオス』の娘、『エリゴネ』。そして     父親が殺された娘、『エリゴネ』の死を悲しんで殉死した『大犬座=カニ     ス』となった『エリゴネ』の忠犬の『マイラ』だ。イヌ=カニだ」  ユカリ 「『カニス』ならば『蟹洲=可児島=鹿児島』よね、『狗奴国』は。愛     知・岐阜県は尾張名古屋で、可児、恵那、瀬戸、多治見、土岐、中津川も、     美濃加茂も古代エジプトの『音』が満杯だわ」  私   「ナゴヤは、名の古の屋、那の古の野、名の護の屋で、名の護の夜で、     尾張徳川家は『御三家の一』で、『大納言』の位だったよな」  ユカリ 「『大納言』だわ!・・・一の人、糸の内、言葉。大の言葉を納めるな     んだわ!・・・じゃあ、現存の『古事記』って『大納言』の位が出来た以     後なのかしら。しかも、尾張徳川がその位を賜った以後?!」  私   「剣術指南の『柳生(ヤギュウ)』一族の名前も変だと思わないか」  ユカリ 「!?・・・『柳生』は木+卯+生まれる。ヤナギがハエル、キ・ウ・     ショウ=気宇の象、リュウ・ショウ=龍が昇る、劉の将、流れの匠、笠の     装い、琉承、留める精、『隆く翔ぶ』・・・隆(たか)は『ながい・おお     い・ゆたか・さかん・あつい・おき・しげ・とき・もり』とも訓むわ。水     が盛り上がる洪水の洪(おおきい)を意味する。タカは飛翔する。鷹で、     『ホルス』だわよね」  私   「しかも『諸葛亮』が隠れ住んでいた所が『隆中』で、『湖北省襄陽の     西』だ」  ユカリ 「『湖北省襄陽の西』・・・水の胡、爿(ショウ・ゾウ・きぎれ・ほこ     ・ねだい)の匕(めす)、少な目、襄(ショウ・ソウ・ジョウ・のぼる・     あげる・あおぐ・たかい・はらう・のぞく・よる・なす・かえる・かわる     ・うつる・めぐる・のる・ほうむる・)の陽(ヨウ・ひ)の西(セイ・に     し・いり)だわ」  私   「さて、次はエジプト神話の要の神で、『遠方のモノ』、『高いところ、     上にいるモノ』と呼ばれ、エジプトの殆どの神々に重ねられている『ホル     ス=ハル=ホル』だ。『ホルス』は『ホルベヘデティ=エドフのホルス』、     『ホルアハティ=地平のホルス』、『ハレンドテス=父の後継人・後見人     のホルス』、『ホルサイセ=イシスの息子であるホルス』、『ハルポクラ     テス=幼児のホルス』と形容されて呼ばれている神なんだ。化神の姿は『     隼』、『ライオン』、『スフィンクス』、『隼の頭、人身』なんだ。父は     叔父『セト』に殺された『オシリス』で、母はその父『オシリス』の死骸     を集めて組成、再生、蘇生=甦生させた『イシス』なんだ。そしてその『     蘇生したオシリス』と『イシス』の関係から誕生したのが『ホルス』と云     うことなんだがな」  ユカリ 「一旦死んで、蘇生させられた『オシリス』の子供が『ホルス』と云う     わけなのね。すると母の『イシス』は夫と関係して『夫』を産んだことに     なるのかしら」  私   「ああ、そして『蘇生』とは霊界での蘇生で、その霊界で『イシス』は     『オシリス』と関係し、『イシス』はこの現世で『オシリス』の再生され     たモノとして『ホルス』を産んだんだ。だから『ホルス』は『オシリス』     と云うわけだ。これは不思議なようだが、『エジプトの死者の書』は『霊     界で蘇生が出来るか、否か』の手順書で、ガイド・ブック(案内本)なん     だ。霊魂の世界では神となったモノと合一し、更に現世復帰が出来ると云     うわけだ。そのための案内書なんだ」  ユカリ 「ガイド・ブック、つまりパピルス(芦・葦)に記された『霊界での蘇     生方法』なのね」  私   「その試験にパスするかどうかは『神々の審判』にかかっているんだ。     『天秤』で『心臓の軽重』を『羽のオモリ』で計られるんだからな。とに     かく、『秤』は『平衡』にならなければならないんだ」  ユカリ 「『軽(あなどる・かるい)』と『重(かさなる・おもい)』なのね。     『軽皇子・珂瑠皇子』だわ・・・軽い罪・・・軽(ケイ・キン)罪(ザイ     ・サイ)・・・刑の筋、財の斉・・・重い罪・・・重(ジュウ・チョウ)     罪(ザイ・サイ)・・・獣の鳥、財の斎」  私   「『財(たから)姫』は『皇極天皇=斉明天皇(齊明天皇)=斎明天皇     =齎明天皇』で、類字の示唆とその意味だろう。『斉』は『文+丿+二+     |』で、その意味は『ととのえる・ひとしくする・渦・へそ・ほぞ・限る』     だ。同字の『齊』は『亠刀Y氏丿二|』で、『Y』は『ア』とよみ、『二     股の枝。あげまき、つのがみ、総角。童子の結髪で髪の形』だ。『斎』は     『文+丿+示+|』で、その意味は『ものいみ・つつしむ・部屋・書斎・     いつき・内親王・とき・いつく・祝う』だ。『齎』は『亠刀Y氏冂一員(     口・目・八)=音の略(なべぶた)・かたな(方名・形名)・ア(阿・娃     ・亜・吾・意)・うじ(胡児・宇治・得字)・まきがまえ(真紀が前・麻     紀賀前・巻が前)・いち(位置・壱)・こうもく(項目・孝目=鷹目=孝     女=孝徳天皇の女=孝謙女帝)・やつ(奴)』で、『もたらす・あたえる     ・おくる・はなむけする・水の渦』で、『齎送』は『葬式の時に死者と共     に埋める品物』で、『たから』の埋葬品の意味だな」  ユカリ 「『財(たから)姫』の『斉明天皇』なのぉーッ!・・・『軽皇子・珂     瑠皇子』は『孝徳天皇』と『文武天皇』」  私   「『妻名(サイメイ)』が『天皇の名前』と云うわけだな」  ユカリ 「やっぱし、古代の歴代天皇は女性だったんだわ!!」  私   「少なくても『孝謙・称徳天皇』まではな。コウケンは『後見・貢献・     高検・効験・公権』で、『孝』は『たか=高・多可・多寡』で、エジプト     の『ホルス=鷹=太陽=ラー』だ。『称(ショウ)』は『はかり・はかる     ・たたえる・ほめる・あげる・おこす・はじめる・かなう・となえる・ほ     どよい』で、『目方を測る器具』だ」  ユカリ 「そして『木梨の軽皇子』と『軽大郎女=衣通郎女』は『允恭天皇』と     『忍坂・大中津比賣』の子供だわ。『心(こころ・シン)』は『箇々濾(     絽)の真』、『臓(はらわた・もつ・ソウ・ゾウ)』は、『巴羅話汰』、     『母都・模柘・模図=百舌鳥=鵙』、『想像・創造』だわ」  私   「いわゆる『仁徳天皇』の系譜に連なる全ての物語は『孝徳天皇』の物     語を模して、創造、捏造と云うわけだ。しかも『仁徳天皇』の墓は『毛受     (もず)の耳原(みみはら)』にあると『古事記』に説明されており、『     御年・八三歳・丁卯年・八月一五日崩禦』だ。これは『百舌鳥(もず・模     図・模諏・母頭)の耳(診・観)把裸』で、『音撚(捌)・8+3=壱拾     壱・斉・重得・撚(捌)・申月・1+5=六・比・方音・示』だな。『斉     明=採名』だ。古代エジプトの『犀=一角獣』、古代ギリシャじゃぁ『ユ     ニコーン(unicorn)』は『一角を持つ小馬』だ。英語辞典では単     角鯨、一角魚、角状の刺を持つ貝、一角の甲虫、とある。『ウニコール』     は、『長い牙を持つイルカ科の海獣』で、『トド(胡賓)』は『あし科の     大形の海獣』だな」  ユカリ 「ユニコオンは、『由似古音=喩尼顧音故怨』だわ。『卑弥呼・壱与』     の『告喩』なんだわ。ウニコォルは、『鵜(・)似姑将留』は『・野讃良』     で『持統天皇』だわ」  私   「まさに、魚を食らうシマツ鳥だな」  ユカリ 「『百舌鳥=鵙』は『蛙=月』、『爬虫類』の『蜥蜴(とかげ)=斗化     解(北斗七星の時刻・方位の尾)』を『串刺し(駆使座視=句詞座視=狗     死座視=九史座視)』にする『頭と背が赤褐色で、くちばしが鈎の様に曲     がっている小鳥』だわね。モス、モズのクシザシだわ」  私   「母頭の串座視で、女帝の句史指しで、『イシス』の『女神』の駆使の     座の詞で、息子『ホルス』に首=頭をチョン切られた座の死だ。彼女は『     トト』に『牝牛の頭』をもらって星座になった。『金星=金姓』が支配す     る『牡牛座(♂)』ではないから、『金星=金姓』が支配するモノは『死     者の魂』を計測する『天秤座(♀)』だ」  ユカリ 「『天秤』を支配する書記、記録の神の『トト』。『おとど』は『車持     ちの藤原大臣』だわ。審判は『太陽のオシリス=ラー』」  私   「その『審判にパス』したら『神と一体・同一のモノ』になれて、あら     ゆるコトに対して『自由の身=神』になれるんだ。もちろん現世の人間に     も返還できるんだ。『審判にパス』しなければ王と云えども『塵(ジン・     ごみ)・芥(カイ・あくた)』になって砂漠(サバク)の上に『埃(アイ     ・ほこり)』となって散ってしまうのサ。これは初期にはファラオの特権     だったが、だんだんと大衆化されていったんだ」  ユカリ 「一般民衆も『神』になれるようになったのね」  私   「これは、随・唐の『科挙の国家試験』にもアナロジーされているんだ。     スナワチ、合格さえしたら『月の宮殿の道』を歩けるのさ。月桂樹が植え     られている王道を歩き、天女=宮中の召使女にかしづかれて生涯の生活を     保証してもらえるんだからな。受験チャンスは一般大衆に平等に与えられ     た。だが試験は無茶くちゃに難しかった。試験合格の審査も厳しかった。     結果を知るまでには罪人が裁かれる思いをしたはずだ。そして不合格にな     っても諦めない連中は白髪の老人になってもチャレンジした。だが、『登     龍門』への道は厳しい・・・彼らには時には虎の巻きが必要だった、と云     うわけだな・・・『知識』そのものよりは『地位』が欲しいと云うわけだ。     『知識』は『地位確保』の為の単なる手段になってしまった。だが、『虎     の巻』とは『知恵』の部類だろうな」  ユカリ 「『虎の巻』だわよね。その『虎の巻』が『死者の書』なのね、『神(     かみ・カン)と一体化する』、『鑑(かがみ)と一対化』、『姦(よこし     ま)を一帯化』、『歓(よろこび)を遺伝葦の家』のための、「カンとイ     ・ツ・タイ・カ」なんだわ。・・・厳しいわね、合格点を取ると言うこと     は。そして、人生の過去をサバ(裁・捌)カレルと言うことは・・・そう     か、チベットの『ダライ・ラマ』と同じなんだわ!彼は生きている期間に     『あらゆる学問』を帝王として学ばなければいけなかった」  私   「パスすれば、生れ変りの生き仏だな。だが古代エジプトには『地獄』     は語られてはいない。砂漠のチリこそ、地獄だ。『チベットの死者の書』     と『エジプトの死者の書』は『蘇(よみがえ)り』でつながっていると云     うわけだナ」  ユカリ 「生れ変りの『ダライ・ラマ』は宗教界の権威者であると同時に、俗社     会の権力者だものね。エジプトのファラオと同じなんだぁー」  私   「しかも『禿鷹』に死者の肉体を砕いて喰わさせる『鳥葬』だ。エジプ     トでは『ホルス』=『隼・鷹』だろう。魂を天に運ぶモノ、あるいはそれ     自体の『隼・鷹』が魂(バァ)だからな」  ユカリ 「空を飛ぶ鳥は『神=カモ=鴨』であり、『魂=たましい=珠思惟=球     四囲=球磨四囲=熊強(遊興・酉鏡・由宇教)=多摩・椎(足名・葦名)』     で、『霊魂=レイコン=禮艮(示豊東北)=戻坤(一屍大南西)』なのよ     ね」  私   「そう言うことだな。『日本人の漢字の使用方法』は並ではないな」  ユカリ 「フゥー、まったく同感だわ。底が深すぎるワァーッ」  私   「だからサ、闇の夜、太陽である『ホルス』は沈黙をまもり、月のソコ     を掘り下げるんだろうサ」  ユカリ 「・・・『ホルス』」  私   「『ホルス』は色々な神と習合されてその呼び名を幾つも持っているん     だが、『ハロエリス=大ホルス』、『ホルセムス=老ホルス』は『ホルス     の眼』、『夜の空の主=星々の間に住むモノ』と呼ばれている時は『眼の     神』で『月の神』だな」  ユカリ 「『メの神』か、『ガンの神』よね。『女・雌の神』で、月夜に飛ぶ渡     り鳥は『雁』と云うわけだわ。そして『ガン=翫・玩・厳・元・岩・岸・     丸・願・顔・頑』で、『含(ふくむ)』は『奸(よこしま)』、『鰔(た     ら・かれい・うぐい)・鰥(やもお・おとこやもめ)』、あるいは『魚+     完の字=あめうお・草魚』、『贋=ガン・ケン・にせもの=偽物・偽者』     というわけね」  私   「『ホルベヘデティ=エドフのホルス』は『王座』を意味し、その象徴     は『双翼を有する太陽に二匹のコブラ』として描かれている。ここでは彼     の父は『太陽神・ラー』であり、母は『イシス』となっているんだ」  ユカリ 「フゥーン。前に検討した『エドフ』よね」  私   「『ホルアハティ=地平のホルス』は『日の出・朝日の神』であり、『     旭日』だ。『東西の地平の君主』とも云われ、『アメンホテプ四世=アメ     ンヘテプ四世』が『アトン』として唯一神としたモノだ」  ユカリ 「アメムホテフ・・・雨の務は穂を出すのを扶ける、『天武、保、弖府』     だわ。それとも『天武、帆の手の夫=天武、補手、婦』で『持統女帝』だ     わ・・・もう、モウ、ナ・ン、デ・モ、カ・ン・デ・モだわ」  私   「『ハレンドテス=守護者ホルス=父の後見人ホルス』でエジプトの後     継者そのものだ」  ユカリ 「・・・『葉連土手州』、『覇、連土の手(主)の洲』だわ」  私   「『巴の連の度、・(氏一)の素(諏・栖)』でもあるな」  ユカリ 「そうだわね」  私   「裸でチンチン(性器・ペニス)をだし、指をくわえた子供として描か     れている『ホルサイセ=イシスの息子ホルス』で、母親にまもられるべく     子供の神だ。その姿は『鰐』の上に乗った『ハルポクラテス』にその姿、     容貌が似ているんだが、違うんだ」  ユカリ 「『似而非者(孟子・尽心下)』、ニジヒシャで、似字比捨(写)、似     て非なるがゴトシ、なのね」  私   「『似重有憂者(かさねて、憂いある者に似たり)』だな。双子の暗示     は『双子座』か『双魚座』だ。『古事記』での『双子』の暗示の話は『天     若日子』と『阿遅志貴高日子根』。そして『倭建御子=倭男具那王』であ     る『小碓命』と、彼が廁(カワヤ)で殺した兄の『大碓命』だ」  ユカリ 「それって、鰐を騙した『稲葉の白兎』にも懸かるんじゃないのかしら。     すると、皮を剥がれた白兎=宇佐を助けた『大国主』は母親で、女性だわ     ね」  私   「だろうな。『古事記』ではここのところの後の話が変則的に弟『セト』     によって『オシリス』が殺され、妻の『イシス』によって『蘇りさせられ     た話』と『大国主』が兄弟に騙されて殺され、母親によって『再生』され     た話が重なっているな。神話では『ホルサイセ』は『イシスの息子ホルス』     なんだが、この息子は乱暴モノで、母親の『イシス』と関係してしまうん     だ。しかも挙げ句の果てには母親が『トト神』に同情したとして彼女の首     を切り取ってしまうんだ」  ユカリ 「母殺しなんだ。マザコンって今も昔も結果は悲惨なものになるのね」  私   「まったくだな。それで『イシス』は『トト神』から『牝牛の首』をも     らったことになっている。そして、前に云った『金星支配の天秤座』にな     ったんだ。もちろん、王様である『牡牛座』も金星が支配する座だ。そし     て、その実体は・・・背中に『桜吹雪』を背負った『鳥居重蔵』のライバ     ル、左衛門の丞は、南町奉行、『遠山の金四郎』ダァー」  ユカリ 「?!・・・フゥーン・・・モウ、おじさんったら、アソんじゃぁーダ     メッ」  私   「とにかく、『イシス=石守(棲・栖・諏・洲)』は『金(キム)の姓     (かばね)』のキンさん、コンさんだな」  ユカリ 「それで、金の姓=性=西=星=精に支配された女神なのね」  私   「『ホル・パ・ヘルド=ハルポクラテス=指をくわえた幼児のホルス』     で、この子供の神は母親の『イシス』に抱かれて描かれ、ギリシャ、ロー     マでは子供を育てる女神として、キリスト教時代には『聖母マリア』とし     て重ねられたんだ」  ユカリ 「母親はどんな時代になっても子供の原点だわね。そして女性の肉体は     結婚、妊娠、出産に於て常に体液と血であるモノにツキまとわれているん     だわ」  私   「次は裸体の『イヒ=イヘイ=楽士=ハトホルの息子』だ。彼は『子牛』     として崇拝されたらしい。実際は『葬儀』に関係する神として存在したら     しいんだが」  ユカリ 「『イヒ』なら『飴妃』、『移日』、『一日=朔日』かな」  私   「『子牛の神』なら子丑(ねうし)で、根の主、北・北東=己丑の鬼門     の神で、『死・葬儀の神』なら『委の妃』、縊(イ・くびる)被(ヒ・こ     うむる)=縊殺=縊死=絞殺=慰の妃=一の妃』で、これは『古事記』の     『垂仁天皇記の相楽国・弟国で死んだ圓野姫』の話だな。圓=円(まど・     エン=淵=猿=媛)=球=球磨=熊だ」  ユカリ 「容姿の『醜=酉の鬼』ことが原因で、『懸木=相楽(さがらか=佐賀     羅華)』で絞って死のうとし、最後には『堕国=弟国の崖淵』から飛び降     り自殺した『圓野姫』なの!」  私   「『イヒ=イヘイ=楽士=子牛』の神に捧げられたモノは『飴餅』じゃ     ないのかな。食(台+并)=空・台・併」  ユカリ 「アメとモチなのぉー!」  私   「空海、天台の合併じゃないかな。太陽と月の」  ユカリ 「密教の合併。・・・祖羅、台、併合・・・邪馬台の併合なんだわ」  私   「次は『イシス=アセト女神』だ。とにかく、なんだかんだと言っても     この『イシス女神』がエジプトでは実質的な実力者だ。『偉大なる神』、     『悲嘆する未亡人』、『偉大な魔女』、『ホルスの母』、『すべての神々     の名前を知った女神』、『運命が従うもの=運命を従わせるもの』、『オ     シリス=ホルスの妻・母・妹』と形容されるんだからな」  ユカリ 「確かに男性にとっては『イシス』は、と言うより配偶者としての女性     は『母・妻・妹』としての立場をとらざるを得ない時があるわね。オトコ     は少年、青年、壮年、老年になっても、我がままで子供みたいで、権威的     だもの」  私   「だな。『イシス』の音だが、『イシス=石州=石素=石守』で石造建     築物の国元の神、エジプトの匠(たくみ)の神だ。ようするに『石工技術     者の女神』だと思う。噂されている歴史の裏で動いている、そう言う秘密     結社が今でも存在しているだろう」  ユカリ 「!?・・・それって、『石工』なら秘密結社の『フリーメイソン』な     の?」  私   「現在的な実体は知らないがさ、とにかく、その彼らの組織の象徴はギ     リシャ文字で言うならば『T=τ=タフ』形、あるいは『Γ=γ=ガマ』     形の定規と、『Λ=λ=ラムダ』形のコンパス(ぶんまわし)だ。土・石     材であれ、木材であれ、金属材であれ、その加工技術は、水と火を伴うよ     な。中国、日本で言う『木・火・土・金・水』の『五行思想の元素』で、     その『五行思想の元素、原材料の扱い方の知識・技術』の『女神』だ。『     古事記』では『木花之佐久夜姫』が『富士山の浅間神社の祭神』だな」  ユカリ 「まさにそのとおりだわよね」  私   「出水・出雲・出石・伊豆・伊勢の地名の謎はこのへんにあるわけだ」  ユカリ 「イシス=石洲だから出石(いづし)なのね」  私   「イシのス=石の洲=医師の守=意志の諏=遺志の須=意思の素で、石     川県(懸)は、忍者の下忍、『釜ユデ』になっても子供を頭上に挙げて抱     いた『石川五右衛門』、『大化改新』の右大臣、『藤原鎌足』にハメられ     た『蘇我倉山田石川麻呂』だ」  ユカリ 「・・・まさに、イシスなのね。『アセト=吾施斗(悟、施、北斗の柄     杓)=蛙背登(児は雷也・自來也・爾來也)=娃世兎(月の女の世界の菟)     =亜瀬渡(あまねし、ミヅをタバネル、オオのカイ)=阿施砥{阿蘇は、     イシのテ(・=氏の一=弖=弓の一=出=山山)をホドコセ(方・也=方     位は干早旨=午)=汗都(水干十一ノ日邑・元の都)』」

 私   「『古事記』、どうやら見えてきたのは豊臣秀吉の『オトギ衆』だな」  ユカリ 「『お伽衆』、音の技の衆なんだ!!」  私    「『お伽バナシ』は室町時代の短編小話集だからな」  ユカリ 「すごいわぁー、おじさんって、曽呂利新左衛門なんだ」  私   「ホメラレたところで次は『シリウス星=セペデト=ソプデト』、『尖     った』、『鋭い』を意味する『星々の女王・一年の祭神』、『イシス=ソ     ティス=セペデト』だ。ナイルの増水は太陽暦の七月十九日頃で、それは     地平線に昇る太陽の日の出と、『シリウス星』が同時刻に重なる時になっ     ているんだ。この現象を『ヘリアツク』と言うんだ」  ユカリ  「『経の浬、厚く』、『辺の里、暑く』、『アツク』は『娃就く』、『蛙着く』、       『亜津供=あまねし・津(みずのはじめ)・供(イ共=ヒト、日の下の一の足)』よ」  私   「シリウス、尻が烏=太陽に垂るで、『シリウス=獅里有洲=獅子座へ     の里、履、烏洲』だな。尻は岬や半島を意味しているし、その先の尾だ。     当然その形容は尖る、鋭いだ」  ユカリ 「ヤマトタケルは熊襲タケルの『シリの臼』を剣で刺し貫いたわね」  私   「『古事記』での暗殺や強姦はイツモ、カワヤ(廁)=便所(はばかり)     =トイレの中だな。广(まだれ)の則(のり・ソク)で、真垂足は、便所     で、ヒのトの更の所さ。暁の日斗の五の更の時刻で、卯の七ッ半だ」  ユカリ 「宇佐のメスの津の反乱・・・そうよね・・・お尻を刺すモノだなんて     ・・・アァー、もう下品だわ・・・そうか、ゲヒンで、下の本、下巻なん     だ。上巻は弟七代『孝霊天皇』、中巻は第十六(1+6=七)代の『仁徳     天皇』。下巻は第二十五(2+5=七)代の『武烈天皇』だわ」  私   「まったく、増水は雑炊で、氾濫の版乱でゴッタ煮だ。『コジキ』も喰     えないな」  ユカリ 「モウッ、チャンコ鍋を食べたら八百長しないでチャンと、相撲=角力     をとりしゃんせ、なんだから」  私   「八百長はインチキだが、水入り、水入りのがっぷり四つに組んだ長勝     負、土俵の鬼同士は大汗かいて夏場所の真剣勝負だな」  ユカリ  「道具は揃っているわね・・・円の土俵、四柱の屋根、紫の垂れ幕、方     位、水とり、塩まき、四股踏み、仕切り、横綱、大関、小結、幕下、十両、     序の口、フンドシのまわし、前垂れ、取り組み、行司、勝負、弓とりひき、     甚句で、角力(相撲)なのか」  私   「その『弓取り引き』のユミなんだが、古代エジプトの絵を観ると日本     の弓にその形の曲線が似ているんだ。柄の握る場所を中心にすると上の方     が長く、下が短いんだ」  ユカリ  「フーン・・・それで、ハダカのデブって・・・ゲブ=アケルなの・・     ・糖尿病、いやだわ、そんなオトコ・・・でも、『古事記』の『岩戸隠れ     =岩戸開きの儀式会場』なんだ・・・おじさん、もう、次に行きましょう     よ」  私   「よし、次は『霊魂』、『富』、『運』、『意志』、『好意』、『牝牛』     、『食物』を意味する『カア=カ』で、その彼の配偶者の女神『ヘメウセ     ト』だ。『霊魂』としては異音の『バア』、『フウ』、『シア』と同じだ。     象徴として描かれている絵は『大楯に乗せられた手の平の五本の指を広げ     た両腕』なんだ」  ユカリ 「腕(ワン・うで)は、烏出=日出、卯出=月出。肱(コウ・かいな)     で、解名、開那、甲斐拿、晦茄、海名。『カア=カ』は『かあ・さん(さ     ま)=母親=嫁娃=華蛙=伽吾=化亜=家阿』だわ。サンは山=やま=邪     馬=耶麻、三=みつ=水、産=うむ=有無=雨霧で、サマは様(十八羊水     =充椀は羊水=子宮の水)、あるいは樣(十八羊永=重頗地は、陽影)だ     わ」  私   「そして実際に『カア=カ』はエジプトの実在するその地名の場所で崇     拝されていたんだ。『カアの家』と言うものも各地に多く存在したらしい     な。カア、カアと鳴くのはカラス=烏(ウ)=鴉(ア)だろう。カラスの     脚は太陽の足だ。カラスは熊野神社の神様だ。ギリシャ語でカラスは美し     いモノだからな。『木』は『十』と『八』の合字、アラビア数字の18(     十八・壱拾八)はギリシャ文字で『I=ι(イヨタ)』と『8=オクト』     で、『18=⑱=デカオクト』、『出日尾久図=出日憶土』だ」  ユカリ 「『I=イヨタ』って『壱与の田=壱(十一ワヒ)与(・一・まがった     イキ)田(囗十)=位置を与える太(太陽)』、『移る夜の太陽』、『始     めに與える詫(わび=環尾・羽尾・環美・倭毘・話日)』、『妃(女己)     を預かった蛇(中ムウヒ)』、『伊豫(愛媛)の侘(よこしま=横島)』     だわ」  私   「八百屋の『八』は、山の末広がりで、『ふもと=麓(梺)』。『八』     の字の形は山頂に穴が開いた火山の噴火口で、臼状だ。しかも『8』は『     ∞(無限大)=メビウスの輪』を縦にした記号だからな。タコ(蛸・鮹・     多古)のアシは八本で、オクタポディ=オクトパスだ。尾久(おく=邑久     ・奥・億・憶・臆・置・ビキュウ=美球)、蛇、歩出、移=苧倶図蓮(は     す=芙・荷・斜=ななめ・筈=はず=矢筈・つるをかける弓の両端・親指     と人差指を広げた幅・道理、理屈、予定)だ。『8=○○が縦に重なる』     はタマとタマが重なる月食、日食で、まさに『カア・カ』は『霊魂』と『     食』なんだ。8=O+Oで、両目、両眼が重なって『一つの目』になるこ     とだ。一のメは、壱の女だ」  ユカリ 「すると歌舞伎の江戸の街に火を付けた『八百屋・お七』って、『丙午     生まれ=日の柄の午(馬)=卑之江の婆(場・芭)=太陽のバア』なのね」  私   「干支で、七支は午支で方位は南、季節は夏。『丙と午の関係』は、『     帝旺』の『十二運』で、占いの星の『神殺』では、『羊刃=三日月刀=鎌     形の刀』と言われるモノで、『騎馬戦』では敵を引っかけ切り倒す刀なん     だ。昔、ロシアを舞台にした『静かなるドン』と言う映画をみたことがあ     るが、農奴と言われている小作人が長い柄の大きな刃が付いている大鎌で、     麦だったか草だったか忘れたが、薙っている場面があったな。羊は未の支     で、南西、『朱鳥の頭=鶉首』にあたり、『蟹座のキャンサー=クラブ』     で、支配星は『月』だ。クラブって長い棒のことだよな。ゴルフで使って     いるクラブさ。玉を打つ道具だ。それで、午支と未支は隣接で支合して『     火』を強める関係だ。『宿曜経』では『鬼宿』にあたるんだ。しかも、そ     こは蠍座で、中国では朱鷺の羽ばたいている場所にもなっている」  ユカリ 「鬼なら『卑弥呼』だわね」  私   「午支は『張宿・星宿・柳宿』で『朱鳥の身体=火鶉』で、『海蛇座』     で、『獅子座』でもあるんだ。重なっていると言うわけだ。重なってるの     は当然、王の『嗣子』である子供を抱いている配偶者の『海蛇=ヘメウト     ス女神』だ。しかもこの女神は七人に分身された精霊で、子供に精気=生     気を与えていく存在なんだ。多分、未支に三合する東の卯支の『木』の『     大火』、『心宿』、『房宿』がある『蠍座』の赤い星、『アンタレス』を     指しているんだろうな。心臓と血の赤色だ」  ユカリ 「心房は心臓で、赤は血の巡る精気の『エンジンとポンプ』だからなん     だわ・・・赤い血の河が血管である動脈なのね。『アンタレス=安(案)     垂れ素=編む足れ諏=娃の務、詫、霊を守=阿、牟田の麗の洲』・・・そ     して、アンタレスは『さそりざ=沙そり坐』で、『朱鷺=シュロ=主路=     諏芦』で、『時、鴇、穐、土岐、時岐、辰』』の解き、説きだわ」  私   「『さそりざ=沙そり坐』は『砂の毳(橇・そり)の坐』で、エジプト     の『死者』となった『王の魂』を砂の上を曵いて運ぶ『毳(橇・そり)舟     の坐』だ。まさに、『朱鷺=シュロ』は『主の路』で『諏の芦(あし)符     音』だな」  ユカリ 「!?・・・おじさん、コレっ!、『吾、武田を励す守』にもなちゃう     わヨッ!」  私   「『吾(われ)、武田(たけだ)を励ます守』か・・・『諏の芦(あし)     符音=素足の音符』なら有り得るな。諏訪神社だぞ、これは。『大国主命』     の息子『八重言代主神=八重事代主神』が敗北し、さらにもう一人の息子     の『建御名方神』が『葦原中国』から後退して行った場所だ。『科野國=     信濃国』の『州羽の海=諏訪湖』だ」  ユカリ 「素直に読めば『大国主命=台石の主の銘』だわ」   私   「『オベリックス』の銘文か、『ピラミッド』の神聖文字だ」  ユカリ 「そして、『八重言代主』は『沢山の言葉をカエル、アルジ』だわ。そ     して、『八重事代主』は『八重=八十・鉢重(鉢型の冠を被る)・椀重(     椀形の冠を被る)・葉知重・波地重・蜂獣』の『時代・次代・地代・置台』     の『千台=仙台』で、最後に至るは東北の『宮城(みやぎ)』だわよ!」  私   「そして、『建御名方神』は『謙ねる音の名は方陣(八方位)』で、『     葦原中国』は、ナイル河が流れるエジプトの上下(南北)中央の境の国で     パピルスが生い茂る場所だ。『科野國=信濃国』は『兎我野国』で、『親     王の国』だな」  ユカリ 「そして、『州羽の海=諏訪湖』は『鷲烏・醜鵜・周宇・集雨・鍬得・     穐有・囚胡・酋兎・舟迂・楢胡・宗烏(卯)の甲斐』の『音諧』だわ」  私   「・・・日本の戦国時代の『武田家』に縁故がある人物が絡んでくるな、     コレは。『一切合切』の『合切(財)袋』は『信元袋』で、兵隊の戦備鞄     だ。『一切経』は『経・律・論』の『仏教経典=大同経』の全ての事だ。     『吾、武田の励(勵=厂萬力)=はげます(禿磨棲)=レイ(霊)の守(     素)』・・・禿の増(僧・嫂・・・爪・葬・像・臓・魔頭)、『禿の・鶏     (・鶴=九頭九尾の鳥)・爪・臓・葬』ならば『チベットの禿鷹の鳥葬』     だ。エジプト神話では禿鷹は『太陽神ラー』の『母・娘・妻』を一体化し     た『ムト=メウト』の女神だ。『ムト』は『オシリス神』の『妹・妻』で     ある『イシス』の女神で、『ホルス』を産んだ母と同一視されている女神     だ。・・・この仏典の中に『エジプトの死者の書』があった可能性がある     な。『甲斐の武田』は『甲府=江府』。『武田信玄』は『武田信虎』の子     供。彼が『川中島合戦』で戦った『長尾景虎』とは『上杉謙信』のことだ。     謙信はオンナだ、と云う説はこれを知っていたのカナ。そして、『武田信     玄』の子供は『武田勝頼』で、『次男』。『武田勝頼』の母は『諏訪頼重     の女(むすめ)』。彼は『天正十年三月十一日』に『甲斐・天目山田野』     で自刃だ」  ユカリ 「ふーん・・・すごい」  私   「甲虫はスカラベで、ラーの化身。『武田信虎』と『長尾景虎』の『虎     =寅』は、彪で獅子なら『スフィンクス』だ。そして年号の『天正十年(     西暦1582)三月十一日』と場所の『甲斐・天目山田野』の漢字を観れ     ば『古事記』とエジプト神話だ」  ユカリ 「『天(あま)』=二+人。『正(ただしい)』=一+止。『十(たり     ・とお)』=拾=中=獣=縦=銃=X=重。『三・参(サン・みつ)』=     纂=讃=蚕=算=産=傘=燦=蒜。『十一』=壱拾壱。『甲斐』=改。『     天目』=天眼(ホルスの目・天空の目)=点眼。『山田』=三田=サンタ     (聖)。『野』=埜=乃=之=廼=能なのね」  私   「この年は、日本史の転換点だろう。『天正十年(西暦1582)六月     二日』には織田信長が明智光秀に本能寺で殺され、明智も山城山崎の戦い     で『羽柴秀吉』に敗北し殺された年になっている」  ユカリ 「『甲斐(かい)』が改(あらたメる)ならば、カイの同音異字は、絵     (え)・開(ひらく・あける)・界(さかい)・拐(かたる・たぶらかす     ・かどわかす・つえ)・下位(シモのクライ)・堺(さかい)・解(とく)     ・懐(ふところ)・怪(あやしい)・芥(あくた・ごみ)・潰(つぶす)     ・壊(こわす)・晦(みそか)・蟹(かに)・階(きざはし)・塊(かた     まり)・会(あう)・魁(さきがけ)・回(まわす)・快(こころよい)     ・灰(はい)・悔(くやむ)・皆(みな)・械(かせ)・介(すけ)・廻     (まわす)・戒(いましめ)・戎(ジュウ・ニュ・えびす)・恢(ひろい     ・はなはだ)・届(とどける)・桧(ひのき)で、『偕(ともに・あまね     し・うみへちま・うみわた)』の熟語と故事には『偕偶=配偶者』。『偕     楽=共に喜ぶ』。『偕行=共に行く』。『偕老洞穴=老いては共に同じ墓     穴に入る』があるわ」  私   「さすがにユカちゃんは現役の勉強家だ」  ユカリ 「まだまだ、エート、櫂(トウ・タウ・ジュウ・デウ・かい・かじ)・     繪(え)・楷(のり・のっとる・かたどる・ならう)・諧(かなう・とと     のう・やわらぐ・ならぶ・たぐう・たわむれ・おどけ)・飼(かう)・鮭     (しゃけ・さけ)・蓋(ふた)・買(かう)・掛(かける)・・・まだ、     まだ他に『カイの字』はアルジだわよ!」  私   「まさに、アルジ(主)だな」  ユカリ 「えーと、カイを拡大してみると、海(宇美)=貝=バイ=賣=倍=梅、     海(あめ・天・雨・飴・編)=海部=海女=海士=尼だわ」  私   「『大貝(おおがい)』は、頁(ケツ・ページ)で、ケツ=穴=結=『     蕨(わらび)』=血=桔=訣=決=傑=潔。ワラビは九州の『珍敷塚古墳』     と『鳥船塚古墳』に描かれている重要な絵文字だ。そして、『賣(バイ・     め)』は売ると女だ。賣=比賣=毘賣=比売=姫=媛、『倍』=阿倍=阿     部=安部=安倍で、阿毎は『随書・・國伝』の九州の王朝の姓だな」  ユカリ 「まさに、ダワ!」  私   「ユカちゃん、『古事記』の出どころは、このへんの戦国時代の状況を     よく知っている人物で、なおかつ、『古代エジプトの神話』の知識を持っ     ていた人物の可能性が大、と云うことだ」  ユカリ 「もう、じゃぁ、日本の古代史って、どうなちゃうのよ?」  私   「『アン・タ・レ・ス』で、『あんた、戻る洲(水の国)』=『編む多     (太=他意)、霊州(禮守)』でもあるが、『レイ』は貝の『蛎(牡蛎)     素=かきもと』で『柿(かき)本』だな。『柿本人麻侶=柿本日苫路=柿     本飛斗間鷺』で、『柿(こけら)本』だ。『柿落(こけらおとし)』に使     用する本で、これは演劇一座の劇場初演の台本と云うことだな。だが、『     柿落(こけらおとし)』は『赤い柿(太陽=権力=魂)=朱い火気』を落     とす意味が懸けられているんだ。古代エジプトに描かれた『オシリス=ホ     ルス=ラー』の頭の上に蛇で縁採られた赤い色彩の太陽を観れば一目瞭然     だ。『柿(かき)』と『柿(こけら)』は異字で、類似だ。が、その意図     は『書き本』と『苔・転・痩』を懸けたんだ。江戸時代の『大阪の竹本座     の戯作者』が『古事記の裏の事情』を知っていた可能性が入道雲のように     大きいな」  ユカリ 「『大阪の竹本座の戯作者』と言えば『近松半二』の浄瑠璃の『妹背山     婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)』で、『中臣鎌足』が『蘇我入鹿』     を滅ぼすストリーで、情事を絡ませた色モノだわ」  私   「『妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)』を別な形で訓じれ     ば、どうなる?」  ユカリ 「・・・『委の母、施、耶麻の女の帝の筋』。『葦の模、施哉、真の音     名を綴り記すことに務めよ』だわね」  私   「『医の母、施す、野の麻の恩。拿、体を均しくする』。これは『イシ     ス』だ。彼女は身体をバラバラにされて殺された『オシリスの身体』を元     に繋戻して再生させた女神なんだ」  ユカリ 「凄い。すごいわ」  私   「それで、だ。『あんたれす』だが、『暗の垂れる栖』で、太陽が西に     沈む夕闇か、『古事記』の『岩戸隠れ』だ。そして『鞍』と『足』と『諏』     で、『日本書紀』では、『鞍作』=蘇我入鹿と、『足』=中臣鎌足の言(     ことば)を取る、だな」  ユカリ 「フーン、そうなのか。すると、『海蛇座』と『獅子座』がカサなって     いると言うことは『加佐・傘・笠』の『御前(みさき=岬・美鷺=おんさ     き=音左記・怨先=オンゼン=音全』で、『木花之佐久夜姫』と『迩迩芸     命』が『一夜交わった場所』で、彼女が怒って子供を産んだところは『八     尋殿=窯(釜・蒲・鎌)の中』。座=坐=巫の連合、『邪馬台の女王国の     連合』って云うことなのね」  私   「次は『神聖娼婦』と言われている『カデシュ=ケデシュ=クドシュ』     の女神だ。裸体で、両手に蛇を握り、ライオンの背中に直立している。頭     には太陽と月を型どった冠を載せている。起源はシリアと言われているん     だが」  ユカリ 「『カデシュ=禍手首』かしら。『ケデシュ=家出主』、『クドシュ=     九土主』の女神だわ」  私   「次は『ヘリプ=ヘペル=スカラベ』の昆虫の『糞(ふん)ころがし』     だがこの『ヘリプ』は砂漠で丸い球の糞(ふん)を転がしながらそれを食     物している。『丸い球の糞(ふん)』は『太陽』とみなされ、『ラー』の     化身として崇拝されたんだ。とにかく丸いモノは全てを生み出す卵(たま     ご)で、『ラン』 だからな。そして『卵』は『卯』と『ゝ(テン)とゝ     (テン)』か、『八(ハチ)』の合字だからさ。ウ=有、天点=・・、8     =∞(無限)。ウ=卯=烏=迂、転々、8=八支=未支=日辻示。ウ=雨、     点点、播地。ウ=得、貼典、把字だな」  ユカリ 「『フン・コロガシ』の音もなのね。『分(わけ・文)を転がす支(詞)     』、『墳(はか・つか)は古(いにしえ)の賂(まかない)の蛾(かいこ     ・蚕・娥)の守』、『焚(たきび・瀧の美=ナイル河の漠布)=(多岐鼻     ・多紀毘・多気日・多伎媚・炊火・侘吉備)の股の炉の賀の支』、『雰の     頃の臥の史』だわ。『ヘリプ=庇莉腐』、『へぺる=経部留』、『スカラ     べ=諏唐部・栖空辺』だわ」  私   「次は『創造の神』と言われる『雄羊の頭、人身・鰐の身体』で、『粘     土とロクロ』で、すべての存在物を創り出す『フヌム=ヘネムウ』だ。粘     土とロクロなら、『泥(どろ)=水尼』をコネマワシて『土器・埴輪・陶     器』を造る神だ。しかも、ネンド(粘土)は『米占・十一』で、『年度』     を『轆轤(ロクロ)=車鹿+車盧』で『去子廻』だ。この神はナイル河の     瀑布、瀑流の番人で、『弓の民』である征服した民『ヌビア人』を支配、     統制するものでもあるらしいんだ」  ユカリ 「『ヌビア人』が『弓の民』なのね。『濡(水雨而)の彌(弓爾)の娃』     、『濡(水雨而)の眉(まゆ・巴目=繭・蚕)の娃』、『奴(ぬ・女又=     怒・努・弩・駑=ド・土・度)は美(羊大)の娃』、『塗の美の蛙』だわ。     しかも『ユミの民=喩す壬(箕・未=羊・美)の民』で、『弓=キュウ=     球=宮=仇=久=九=舅=丘』の民だわ。『フヌム=布濡霧=分の六=文     武=文武』なのよ」  私   「なるほど、疑ってかかれとは『濡らす眉の天女』で、眉唾モノだな。     『濡れる美しい天女』とは沐浴する天女で『天の羽衣』の話と云うわけだ」  ユカリ  

「海部、海女のハゴロモ、頗(ハ・よこしま=横島)の午(ゴ・うま=     馬・宇真=バ)の鷺(ロ・さぎ=詐欺)の裳(衣裳=イショウ=意匠・異     称)なんだわ」  私   「じゃぁ、次は『横切るモノ』、『天空の三日月の舟に乗る旅人=月の     目』、『光の主』と呼ばれた『ホンス』だな。『ホンス』は『記録・測量     ・測定・書記の神』である『トト神』と同一視されているんだ。これじゃ     ぁすぐ謎が解けるよな。しかも『病を癒すホンス』、『助言者ホンス』、     『世継ぎを(の)裁く王子』とも言われている」  ユカリ 「『ホンス=本州・本素・翻諏・叛笥・奔洲』で、『品陀和氣』で、『     応神天皇』。そして、『沙本比賣=佐波遅比賣』の息子『本牟智和氣=本     牟都和氣』。『記録・測量・測定・記録』が『トト=斗渡・斗図・兎登・     兎徒・砥都・妬途』だものね」  私   「次は『真実』、『秩序』、『調和』の女神『マアート=メアアート』     だ。墳墓の絵画では『翼』として描かれ、その象徴は『羽』であり『死者     の魂を裁く為の天秤に置かれれる羽毛のオモリ』であるんだ」  ユカリ 「『羽毛(うもう=産もう)』の『オモリ=主の理・尾お模の理・重の     理』で、『毛』は『僅かな重さの単位』で、『一厘の十分の一・一尺の一     万分の一・銭の百分の一』だわ。毛は『毫(ゴウ)』と同じよ」  私   「『一の厘(厂・まだれ・魔垂の里)の十の分(八刀・ハチのカタナ)     の一・一尺(口八)の一の万(萬=艸甲冂ム)分の一・銭(金戔)の百(     一ノ日)分の一』だ。ここは漢和辞典の『毛』をみればスグわかるよな。     『毛衣・毛羽・毛頴(モウエイ)・毛挙・毛詞・毛嫡(モウショウ)・毛     錘子・毛毳(モウゼイ)・毛氈(モウセン)・毛虫・毛頭・毛髪・毛皮・     毛筆・毛布・毛病・毛沢東』だ。故事に『吹毛求疵』、中国の清王朝の人     物に『毛奇齢(1632~1716年)』が存在し、字名は『大可・西河     先生』と呼ばれた」  ユカリ 「西の河の先の生れ、だなんて、出来すぎぃー!」   私   「溺(デキ)の過ぎ、溺(おぼれた)の杉(すぎ・サン)で、大洪水に     よって『七日の後、四十日・四十夜』の水に漂った『ノアの箱船の材料』     は、『糸杉』だったな。その水が退くのを確かめさせたのは鳥の『カラス     =(烏=太陽)・(卯=月)』と『ハト=鳩(九鳥・級長)』だ。『マア     ート=メアァト』は、真の後、魔の後、麻の跡で、マとア、トを重ねれば、     『予のト=与の卜=預かる卜(うらべ・ボク)』だ。六日目までに獣、七     日目から人を占うんだ」  ユカリ 「女、蛙、吾、途・・・イチ、与、占い・・・賣(売=女)らない・・     ・なの?!」  私   「ホンのスのウラのナイさ。『トト神』のトトは、父だろう。『お・と     ど』と云えば『車持ちの藤原大臣』のことだ」  ユカリ 「それで、『ホンス』は『記録・測量・測定・書記の神』である『トト     神』。『助言者ホンス』、『世継ぎを(の)裁く王子』なの!」  私   「ニワトリに餌をやる時は『トォッート、ト、トォッート、ト』と云い    ながらバラ播くだろう。九州には『雌の鶏』がいたよな」  ユカリ 「・・・『随書・・国伝』の九州の『阿毎の鶏』なんだ」

 私   「さて、次は『ライオンの頭に山羊の角、人身』の姿で、『殺伐の主』、     『光』、『火・炎』、『雷(かみなり)』、『嵐(あらし)・風(かぜ)     』の神である『マエス=メア=メイ=ヘスア、マイ=ヘサ』だ。『ラー=     太陽神』とも重なる戦争の神で、ギリシャ人はこの神を『ミユシス』、『     ミオス』と呼んだ」  ユカリ 「箕(さる)の喩(さとし)の姉(あね)を守、診の牡だわ」  私   「ライオン=獅子座の守護神は太陽で、宍、志士の戦いの神だ」  ユカリ 「『マエス=魔衛守』、『メア=眼の娃(蛙・亜・吾)』、『メイ』は     『明(あき=秋・飽・安芸・亜紀)』、『名(な=菜・那・茄・奈・拿・     納)』、『冥(くらい)・盟(ちかう・ちかい)・銘(しるす・きざむ)     ・鳴(なく)・謎(なぞ)・迷(まよう)・命(いのち・みこと)』だわね」  私   「そして、甥と姪の『姪(めい・デチ・テツ)』で、『デジ=出字・出     自・出地』、『テツ=鉄・鐵(かね)・徹(とおる)・哲(あきらか・さ     とる)・撤(のぞく・さる)・迭(かわる)・轍(わだち)・綴(つづる)     』だな」  ユカリ 「甥姪は、生まれた男は女に至る、だわ」  私   「甥は、牛(丑)の一(始・初)の田(国の方位)の力(化)、姪は女     の一のム(コウ)=肱(かいな・うで)=熊(くま)=ユウ=酉(とり)     、熊の鳥=熊鷹は死者の魂を『ラー=オシリス=太陽』に運ぶ『隼(はや     ぶさ)』だな。『ム』は『私の源字』で、『よこしま(邪・横島)』とよ     み、土は、十一で、重位置だ」  ユカリ 「戦の獅子は戦の神。戦死した兵士の魂を埋葬するまでモガリ(殯)す     るのが『隼人』の務めで、『はやぶさ』なんだよね。戦の神なら『羽矢武     作=羽薮作=早房』かしら。『マエス=魔衛守』、『ヘシア=経支娃』、     『マイ・ヘサ=毎・経差』」  私   「次は『蛇の頭(コブラ)、人身』、『翼を持つ蛇・禿鷹・女の三首の     女神』の『静寂の女神』、『西方の貴夫人』と呼ばれている死者と墓を守     る『メルセゲル』だ」  ユカリ 「『メルセゲル=女の留の瀬の外流』、『眼の留(婁・琉・瑠)の背の     外の流』、『女の婁=昴(すばる=守婆留)=日卯』よね」  私   「次は『子種の牡牛』、『腕を振り上げているモノ』とか呼ばれている     『ミン=メネウ=メヌ』だが、この描かれている絵画は『直立した身体で     左手を掲げ、ペニスを勃起させている姿の神』だ」  ユカリ 「『ミン=明・民・眠・罠』、『ミム=壬生・箕武』で、『勃起したペ     ニス』なら『美矛・実矛・巳牟・魅牟』だわ」  私   「次は『隼の頭、人身で、直立した右手に鎌を持つ姿』、あるいは『黒     い頭、白い身体の牡牛』の『モントゥ=メンスウ』だ。『武器の主』とも     云われている」  ユカリ 「『モントウ=門灯・問答(紋藤・紋刀・文東・聞読・悶頭)』。『モ     ムトウ=母武討・喪無灯・模務藤・揉到』、『メンスウ=面数・免枢・綿     数・麺趨・緬枢・棉数』かしら」  私   「次は『アモンの妻』、『天の女神』、『母の中の母』、『ラーの母、     妻、娘』と呼ばれた『ムト女神』。彼女は『イシス女神』と同一視された」  ユカリ 「『ムト=矛斗・武都・牟渡・務砥・霧登』かしら」  私   「漢字の『ム=私』、『ト』で『よこしま(横島・邪)』な『うらない     (浦那委・占い)』だろうさ」  ユカリ 「アッ、そうか」  私   「『ウラナイ=ウ羅名意=裏の名の亥』で、十二支の『亥=猪』の『裏     =沖・対・・衝=反対』側は『巳=蛇=巴=オタマジャクシ=勾玉=霊』     。『衝』は天体現象の『地球↑月↑太陽=朔=新月の夜で暗闇=日食』の     位置関係で、漢字分解すれば『衝』=『彳(テキ・左足の歩み)』+『重     (ジュウ)』+『テ(チョク・チク・チュ・右足の歩み)』=左右の足の歩みが     ゆっくりかさなる、だ。子午線で天球円盤を折曲げたら『亥=猪』     と『寅=虎』は『支合』。『合』は天体現象の『月←地球←太陽=望=満     月の夜で月夜=月食』の位置関係だ」  ユカリ 「そして、ム(コウ)=肱(かいな)=腕(うで=卯出=月の出)=ワ     ン(湾・椀・碗)=和務・倭武・環矛(柄)・輪六(三輪の巳神)・羽鵡     (波布はマムシ)・話霧(話は雨務=アメのツトメ=天、飴、編、海女、     海部、尼の努め)なのね」  私   「次は『ヌンから出るロータス』、『食物の神』、『薬草の神』、『セ     フメトの息子、敵を食い殺すライオン』、『魂を裁くモノ』と呼ばれ、そ     の描かれる姿は『ロータスの花』、『ロータスの花の冠を被った男』、『     ライオンの頭、人身の男神』、『ライオンの背中の上に乗る男神』として     の『ネフェルトゥム』だ」  ユカリ 「『ネフェルトゥム』って?!・・・まさか、『寝る婦を得、留る妬(     女石・ねたみ・うまづめ)は産の無』・・・」  私   「寝る女は娼婦で、女身を商売にしている婦を得るだ。神殿の巫もかっ     ては宗教的にその類だった。いや、面白いな、喰えば憂いを忘れて逸楽、     快楽至極の夢に浸れると言う植物の『ロータス=lotus』だ。形は『     蓮華』と言われているが、『蓮華=蓮(はす・レン)華(はな・カ・ゲ)     =(艸車・)+(艸垂)』だよな。蓮華にそんなエキスは無いと思うが、     あるかもな。『ネフェルトゥム』が戦争、兵士の神で、薬の神なら、命を     賭けた戦場での恐怖を消し去る、これは『ケシ(芥子)』の『阿片』か、     『大麻』の『マリファナ』だな。図鑑で『ケシ(芥子)』の花をみれば『     ロータス』だ。『葱坊主』にも似ている。禰宣は神主だ。『禰が符、重の     留、陶の夢=禰宣の府、重なり苫の留、陶酔(統帥)の夢(喩女)』、『     子が増えると、産む』、『根が増えると膿む』・・・『根の府、恵留、逃     げる矛(桃の務)』は『伊邪那岐が黄泉の伊邪那美から逃亡する時に助け     てくれた桃』の話だ」  ユカリ 「ふーん・・・」  私   「次は『矢を射るモノ』、『道を開くモノ』、『南と北の国の女主』、     描かれている姿は『翼を持つ女性』、『赤冠を被り、弓、矢、楯を持つ女     性』、『牝牛』の『狩猟と戦争の女神』の『ネイト』だ。後に『織物職人     の守護神』となったらしいんだ」  ユカリ 「『ネイト』なら音そのものね。『値糸』、『姉伊都』、『子亥斗』、     『禰伊都』、『寝井戸』だもの」  私   「そうだな、それに、『ネイト』は『死者を蘇らす女神』、『ミイラ作     りの家の女主人』とも言われて、戦闘の先払いの女神だから天孫降臨の時     の『猿田彦』と交渉した『宇受女=猿女』に重ねられているかもな」  ユカリ 「『猿田彦』が海に沈んでいって名前が変わっていくわよね。アレって     ミイラを造るプロセスか、神になっていくハナシなのかしら」  私   「カモ知れないな。次は『白きモノ』、『南の冠』、『上エジプトの宮     の女主』、『九の弓の民を束ねるモノ』、『天空の目=月』、『砂漠の谷     の女主人』と呼ばれ、『編み駕篭に乗る禿鷹』、『禿鷹の頭、人身』の姿     に描かれる『ネフベト』だ」  ユカリ 「『白きモノ=白木茂野=白樺=白椛=白(いわく・磐句=盤句=晩句)     、木花の葉の句、鬼の母の野』、『南の冠=南の間=箕並(箕)、三並(     三野)の諌(諌早)の六(巳)の里』、『編み駕篭に乗る禿鷹=編(ヘン     =糸扁=意図変・異図返・伊都の辺)、駕篭(加馬竹龍=カバチクリュウ     =河場、筑流)=カゴ(過誤・加護)、乗(ジョウ=帖・上・条・嬢・娘     ・譲・場・常・丈・定)、禿(トク=説)、鷹(ヨウ=様)』、『ネフベ     ト』も音そのものね。ネフベト=根の府の辺の渡。渡辺、渡部、渡邊の名     字ってこれじゃないかしら」  私   「音符部図なら五線譜のオタマジャクシだな。『コンドルが飛ぶ』って     南米インカ帝国の歌だな。オカリナの楽器は土器の笛だ」  ユカリ 「インカって、もう、おじさんは、トビすぎだわよ、空想癖も過ぎれば     バ所が狂うんじゃない。ロマンチストなんだから」  私   「だがサ、ユカちゃん、インカ、トビスギ、クウソウヘキを漢字変換し     たらどうなるかな?」  ユカリ 「・・・インカって、引火、印可、陰火・・・寅の日、音の化。トビ・     スギは鳶の棲の鬼、鳶と杉、鳶が守る岐、鳶の洲の姫、斗美は諏の祇。ク     ウ・ソウ・ヘキは空を想う日の置で、日置は璧、碧で、僻(よこしま)・     ・・なの?・・・地球規模の東西南北の古代文明って、アメリカ大陸も含     んだモノなのッ」  私   「オリジナルな発想に類似する共通性があるのか、あるいは原点があり     元々世界的につながっていたか、あるいは時間的な差によって伝播された     か。とにかく、伝播されたなら大陸をつなぐものは海路か、空路だな。古     代文明は高々、五、六千年規模のモノじゃないさ。実体のある『神々』は     飛んでたかも知れない。人間はそれを見て『鳥』に重ねたカモだ」  ユカリ 「空路って、飛行機で、そんなぁー・・・有り得ない非現実的だわ。で     も、九の迂の路・・・『九の弓の民を束ねるモノ』、『天空の目=太陽(     左目・鷹・天照大御神)=月(右目・卯・月読神=豊受大御神)』・・・     もう、混乱しちゃうわ」  私   「『ウの目、タカの目』は『天空の両眼で月と太陽』のことならエジプ     ト語さ、混乱はしないさ。海路=空路で、海の旅の指標は天空の日月星だ。     だから『天(テン)』=『海(カイ)』=『あま』だろう。日本語はスゴ     イ『共通語』になっているんだからナッ。『文字霊振り』だろうッ」  ユカリ 「そう、『文字霊振り』よ!」  私   「『文字霊振り』で世界文明の言葉をくくって、共通語にしてしまった     犯人は誰だろうかとさ、以前検討した『空の僧の経の記』で、平安時代の     『空海』だったろう。彼は唐で密経の元祖である『不空』の生まれ変わり     と言われた人物だ。しかも通説では『不空』はインド人となっているが父     親は西域と中国を行き来する貿易商人だった、と言われている。純粋なイ     ンド人とは考えにくい。そして、『空海』の祖先は『不空』と関係があっ     た人物ではないのかな。そして江戸時代の『天海』だ」  ユカリ 「『宿曜経』を招来した弘法大師・空海・・・四国は讃岐の多度郡の生     まれで、俗姓は佐伯、幼名は真魚(まうお)。出家して教海と称す。入唐     して長安の青竜寺で恵果に密教を学ぶ・・・『胎蔵界=月』、『金剛界=     太陽』の免許皆伝者・・・『天海』は謎の幕閣で、『金地院崇伝』と死ん     だ徳川家康の『明神』か、『権現』かの戒名で対立し、『権現』様にして     しまった。そうよね、共通項は『宿曜経』で、政治の影にいた黒幕で、黒     子。確かに平安時代の『空海』も江戸時代の『天海』も、凄いわ・・・そ     うか、タカをククちゃぁイケナイって言葉も」  私   「その『確(カク・たしか)』は『石(いし)ウ(う)隹(ふる鳥)』     で、『凄=淒(セイ・サイ・すごい)』は『冫(氷・ヒ・こおり)十(ジ     ュウ・たり・とお)ヨ(彑=豚=猪、針鼠の頭・ケイがしら)女(ジョ・     ニョ・おんな)』だ。『凄=淒』は同字で、『凄風=西南の風』だ。『淒     淒=雨雲の出るさま=海女の蜘蛛の出る様子=海部の句模の要す=海士の     苦母(喪)の擁す』だろう」  ユカリ 「南西=坤(コン)=未申(ひつじさる)と、海女の九の母・・・『九     の弓の民を束ねるモノ』、『天空の目=月・日』で、『ネフベト』の女神     なのね」  私   「次は『イシスの妹』、『神殿・王座・宇宙』、『セトの妻』、『姉と     ともにオシリスの為に泣くモノ』、描かれている姿は『人身の女神』、『     翼を持つ女性』、『頭に長い筒の上に椀状の冠を載せた女神』の『ネフテ     ィス=ネベト・ヘウト』だ」  ユカリ 「『ネフティス』は『イシスの妹』なら、『イシス』は当然『ネフティ     スの姉』よね。『イシス』=姉=女の『市(イチ=位置・位地・一・壱)     』、『ネフティス』=妹=女の『未(ミ=観)=ひつじ=羊・妃津時・筆     字・日辻・比柘字(事)』と言うことね。『ネフティス』は『根の洲の帝     の守』、『音の素を定め諏』だわ。『ネベト・ヘウト』は『禰の部、渡り     経て、宇土』、『子の部の都の辺は宇土』だわ」  私   「九州は熊本の宇土だ。『ネフティス』の父は『ゲブ』、母は『ヌト』、     長兄は『オシリス』、次兄は『セト』、姉が『イシス』で、次兄の『セト』     の妻となっている。『ホルス』は姉の『イシス』の子供だから『甥』だ。     この漢字の甥を分解すれば、甥の意味、『生まれた男=ホルス=捕留守=     掘る州=彫る諏』がわかるだろう。そして『ネフティス』の『頭に長い筒の     上に椀状の冠』は円筒埴輪だ」  ユカリ 「甥=牛一男=ウシは始(初・肇・一)めの男、あるいは、甥=・十一     田力=カミサシ(髪挿し=櫛・串)のタリ(足・垂)のハジメ(肇)のタ     (他)のチカラ(地下羅・治下羅・地唐=地韓=地華(花)羅=地空=蜘     殻)」  私   「これを『日本書紀』と重ねれば、長兄(チョウケイ=調る形・弔と慶     ・肇の軽・鯛と鮭・重と掛・蔦と鶏)は『オシリス=尾尻州』、次兄(ジ     ケイ=自の警・字の形・児は軽・時の家の囲・璽の景・持の家の意・耳を     傾・事は刑)は『セト=瀬の戸・背の徒・世の渡・施せ斗』、姉が『イシ     ス=石の州・医師の守・意志の棲・意思の諏・遺志の素(須)』で、妹の     『ネフティス=禰府は帝の洲・根は不汀の素・子は不定の洲・寝る不貞の     棲・禰の婦は帝の洲・根の府は底の州・音の譜は訂(かえ)て諏る』だな」 ユカリ 「要は、『古事記』の『岩戸隠れ』を巡る『天照大御神』の『再生誕』     の話で、『昼の国=太陽』と『夜の国=月・星』の話で、『天智=海女知     日』、『天武=海女部・海女分』、『蘇我=蘇生の蛾』、『物部=模之廼     邊』なのね」  私   「次は『初源の水=海水』、『全ての神々の父』、描かれる絵画は『頭     に三つの壷=瓶を載せた男性』、『蛙の頭、人身の男神』で『ヌン=ヌウ     ン』だ」  ユカリ 「『ヌム』なら『濡霧』で、『水雨而・雨矛夂(攴=ホク・ボク・ぼく     にょう)カ』、『御津の海女の志賀(滋賀・鹿=王)、海士の矛で攴(軽     く叩く力)』、『濡れた矛』で、『須佐之男』が得た『天の叢雲の剣』、     後に『倭建(タケル)』が『姨』の『倭比賣』から預かった『草薙の太刀』     だわ」  私   「そうだな。そしてこれもさ、ヌのムで、又(また)は、『手』の意味     で、マタの同音異字は叉、岐、胯、跨、亦、股、俣、也、有、却、復、環     で、『奴(ヌ・ド)=女の又=女の手仕事』。ム(む)は、『肱(かいな)     =腕(うで)』の意味で、六、武、鵡、牟、矛、無、務、『夢』。オンナ     (音名)のマタ(真多)のユメ(喩女)だ。濡れた矛は『北斗七星の柄杓     が示す北』だ」  ユカリ 「三の壷(坪・壷・瓶)、御津=密=蜜=日曜日で、ネ(根・寝・禰・     子・音・値)にカエル(蛙・返・帰・買・変・還・換・代・替)=月、な     のね」  私   「次は『天空の星々の女神』、『千の魂を持つヌト』、『太陽の母』、     『水の母』、『樹木の女神』と呼ばれ、その姿は『無数の星々に被われた     裸体で両手、両足で地上に四つんばい(四這)になってシュー(父・大気     の神)に持ち上げられ、弓状のような曲がった格好で、その下にいる裸身     のゲブ(夫・大地の神)に覆い被さる形』で描かれている『ヌト=ヌウト』     の女神だ。古代エジプト語では『ヌト』は『天』の意味だったらしいんだ」  ユカリ  「ようは夫婦で上になっているのが妻の『ヌト』で、下になっているの     が夫の『ゲブ』なのね」  私   「ああ、地理的にエジプトはナイル河で東西に分断されているが西岸は     古代の死者の場所で墳墓が存在する。太陽が東から上昇するのは『ヌト=     股の門』で、西に日没するのは『ヌト=濡の門』でナイル河だ。日没後は     『ヌト=磨多の門』で『月・星』の出現だ。一昼夜の循環、人体機能器官     で云えば『食べて吐き出す消化器系』だ。だから『ヌト』の化身は『牝豚』     としても崇められたんだ。ようするに『ウンコ』も、『ウムコ』も食べて     しまい排拙するからだろナ」  ユカリ  「フーン。『ヌト』が、『奴(ヌ・ド)=帑(金ぐら・妻子・子孫・鳥     の尾)・弩(大弓・石弓)・怒(いかり・おこり)・駑(鈍い馬・のろい     馬)』で、『濡』の門、紋、悶、問、文、聞なんだ」  ユカリ 「次は『遠くに行ったモノを連れ戻したモノ』、『狩猟の神』、『ティ     スの主』、『戦争の守護神』と呼ばれ、その姿が『男性』、『隼の頭・ラ     イオンの頭、人身』に描かれる『オヌリス=イン=ヘレト』だ」  ユカリ 「『オヌリス』は『尾の奴の里の守』だわね」  私   「『遠くに行ったモノを連れ戻したモノ』とは『ラー』の命令によって     人間を殺しまくっている『雌ライオン』の『セフメト女神』を連れ戻した     神と云うことなんだ。これは感情的になり、猛り狂った女性は手がつけら     れなくなる例えと、それを宥める男性の理性を云ってんだろうな」  ユカリ 「男性だって同じだわよ、おじさん」  私   「いや、特に女性はそうみたいだな。女性の妊娠とか月経周期の時期っ     て男にはとても理解出来ない行動をとるし、恨みや嫉妬に関しては男の比     じゃないからな」  ユカリ 「それは、その時期にいる女性の立場を裏切ったり、護ってやったりし     ない男性の時間的歴史性にあるんだわ」  私   「ムッ・・・まぁナ、そのとおりだがな」  ユカリ 「とは云っても確かに女性は肉体、感情の生理に於て男性よりも遥かに     ストレスを受けて、自分をコントロール出来ない存在であることは認める     けれど。これって、月の周期のせいかしら」  私   「次に行こう。次は『オシリス=イウス=イルス=イウシレス=ウセイ     ル=ウシル』だ。『西方の主神=西方浄土の主(?)』、『アマートの領     主』、『永遠の主』と呼ばれ、その姿は『人身』、『白い覆い布を着けた     ミイラ』なんだ」  ユカリ 「『オシリス』の『死と再生』こそがエジプト人の望んでいたことなの     よね」  私   「ああ、それはすべての国々の支配者が望んでいたことだし、現代でも     アメリカなんかでは金のある奴はミイラになって水槽の中で寝ているらし     いんだ。それから民衆の立場に立った指導者はミイラにされちまっている     よな」  ユカリ 「死んだ本人は迷惑なんじゃないかしら」  私   「『考古学』、『歴史学』的には全くホリ出され、調べられ、陳列され     るしか意味がないからな。確かに古代文明はその意味で再生される、され     た、と言えるかな。でも、現代人がやっている『歴史学』や『考古学』に     は歴史が繰り返してきた愚かなことに対する反省は氣薄だな。これは死者     の冒涜かも、ナッ」  ユカリ 「きっと、人類は『ミイラ』に呪われているのよ。だって『滅亡』のこ     としか考えていないもの。『オシリスの審判』では人類全てが『砂』にな     っちまうのよ」  私   「えーと、次は『緑のモノ』、『デプ市の女主』、『炎の偉大なるモノ』     、『ホルスの燃えるような目』、『二つの国を開くモノ』と呼ばれ、その     姿が『篭の上でトグロを巻くコブラ』、『蛇頭、人身』、『雌ライオンの     頭、人身』、『雌ライオン』、『雌隼』に描かれている女神の『ウアジェ     ト=眼』だ。この女神は『イシス』と同一視され、『ホルスの乳母』にも     なっている」  ユカリ 「乳母なら『ウアジェト』は、宇和の児に餌を奴だわ。そして、宇輪の     字は干支(えと)。宇宙の輪、亜の字、重図(柘)だわ」  私   「宇和島か、なるほど四国の愛媛県だな」  ユカリ 「『古事記』って四国にかなり重なっているわよね」  私   「そうだな、私意、椎、思惟、強い、四囲だからな。とにかく、『セト』     は『瀬戸』、『背渡』だから『卑弥呼』、『壱与』の同族はあっち、こっ     ちに移動、移民したんだ」  ユカリ 「北陸、東北、蝦夷地までもよね」


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