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ユカリとオジさんの世迷い言・2・古代エジプトの神々(2)・・・絵字符訳・・・『埃及』(43))


     古代エジプトの神々(2)・・・絵字符都・・・『埃及』(43)  私   「次は恐ろしい、反逆、巨大を意味する蛇神の『アポピス=アーアペプ』     だ。この『アポピス=蛇神』は儀式、祭儀では常に殺される存在だ。日食、     月食はこの『蛇神』の仕業とされたらしいのだ。だから『闇の神』でもあ     るんだが、元々は『水の神』だったらしい。西洋占星術と、インドのヒン     ズー占星術に月と太陽の天体位置を示す言葉で、『月の軌道=白道』と、     『太陽の軌道=黄道』の交差点を示すモノとして『龍尾=計都(ケイト)』     、『龍頭=羅侯(ラゴウ)』と云う言葉がある。龍は大蛇の化物だから、     日月の天体を呑込んでしまうんだ。そして、この位置で日食と月食が起こ     るんだ。日食で見えるモノに『黄幡』と云うものがある。これは太陽のフ     レァー(炎柱)で、『豹尾(ヒョウビ)=彪尾』とも言われ、『虎の尻尾』     だが、天子、大将の乗る車に飾られたモノだ。とするれば、『太陽』は『     天子・大将の車』だ。そして、『豹』は、虎に似て背中に黒い斑点があり、     その『カワ(皮=ヒ・革=カク)』が美しい動物で、『君子、豹変(易・     革)』、『豹死留皮、人死留名(五代史・王彦章伝)』のコトワザ、故事     に使用されている漢字だ。太陽のフレァー(炎柱)なら『十一年周期の黒     点』だ」  ユカリ 「カワは、『皮=ヒ)』と『革=カク)』で、美しい斑点、縞模様があ     る動物と『比較』なのね。しかも長い尾を持つ動物だわ」  私   「ああ、そして、カワは化の話で、『倭、輪、環、和、羽、窪、琶、吾、     我』の変化で、『河川』との比較だ。長い髪が垂れ下がる様や、白黒入り     混じった髪の毛、獅子の様なたて髪の『髟』も『ヒョウ・ヘウ・かみがし     ら』とよむよな」  ユカリ 「髪(かみ)は、髟+友=長+彡+ナ+又だわね」  私   「要するに『長い紐状の生きモノ=蛇=巳=河=川』だが、それが頭髪     となっているものはギリシャ神話の怪物、彼女を視れば『石(いし・セキ)     ・シャク』になってしまう『メドウサの女神』だ」  ユカリ 「『メドウサ』は、目の動作、女の動作で、シナヤカなシグサ(仕草)     だわね。『石』の話なら『古事記』では『神功皇后=息長帯日賣』が『応     神天皇=品陀和氣命=大鞆和氣命』を妊娠し、『新羅征討』中にその出産     を抑える為に『石』を腹に巻いたことだわ。『応神天皇』は『胎中天皇』     とも言われているわ」  私   「それに『新羅征討』の発端が『神功皇后=息長帯日賣』に『神が憑依     (ヒョウイ)』して言わせた言葉、『西の方に國有り。金銀を本として、     《目》の《火耀》く種種の珍宝、《多(さわ)》にその國にあり。《吾》     、いま、その國へ歸せたまはむ』だ。『日本書紀』では『西方の國』が『     新羅』になっているのに敢えて『西方の國』にした理由は、『金銀の本=     金(キン・コン・かね=尺)・銀(ギン・ゴン・かぎり・さかい・はて)     ・本』が『五行の金・艮(南西)』の象意と『天の川』、《目=女》、《     火耀=火星=化生=土》、《多(さわ=沢=訳)=おおの》、《吾=語=     呉=胡》に懸けた《言葉》にしたかったからだ。とりわけ『金星=金姓』     だろうな。調べてはいないが、『萬葉集』には『笠・朝臣・金村』の歌が     『長歌が十一(壱拾壱)首』、『短歌が三十二(参拾弐)首』あるらしい」  ユカリ 「エジプト・ナイル河の根源は南西、天の川の根元は南西の夜にある時     期、地上の宮城に流れる銀河に架かる橋は『随王朝・煬帝』の『天津』だ     わ。河の根源は氷河の溶けたミズだわね」  私   「ヒョウの同音異字は沢山あるが、『馮(ヒョウ=氷+馬)』は、漢和     辞典には『馮(ヒョウ・ビョウ・フウ・ブ・しのぐ・あなどる・おかす・     せまる・よる・たのむ・よる・もたれる・さしはさむ・よそおう・むさぼ     る・たすける・かちわたる・のる・のぼる・いきどおる・ほこる・おおい     に)』とよませて、車の横木とある。そして、『馮夷(ヒョウイ)』は水     の神、河の神で、『河伯=氷夷』とも言われ、雨の神でもある、と。『馮     河(ヒョウガ)』は徒歩で『黄河』を渡ることで、無謀の意味。さらに、     『馮相(ヒョウソウ)』が『周時代の官名で、天文を司る』と説明されて     いる」  ユカリ 「『馮相(ヒョウソウ)』は、天体に散らばる星の豹相で、星の点点な     んだわ。そして、天球に流れる長い帯のような天の川で、ミルキィー・ウ     エイなんだわ・・・診る記は、卯英(卯の花房)で、黄色なの?」  私   「ウエイは『倭彙・倭委』で、上位、譲位で、縄維、上意で、上巻だ。     そして、心の上に『馮』が乗っかれば、満月の晩に魔物が『憑(つく)』     ことも『憑依(ヒョウイ)』だな」  ユカリ 「霊魂が『トリ・ツク』で、鳥が付いて、天体、天空の星に運んでくれ     るんだわ」  私   「ダナ。『鷹・隼』が魂を運んでくれると云うわけんだ」  ユカリ 「酉(ユウ)、禽(キン)、鳥(チョウ)なのよね」  私   「コマーシャルじゃないが、夏の風物、渦巻き形の赤い火がボンヤリと     灯してその青紫色の煙をだして、灰を落していく『金鳥蚊捕り線香』を発     明し、商売として創業した人物は偉い、ダナ・・・古代エジプトの絵文字     でねじれた縄糸は『灯火の芯』で、h(ヒ?)だな。やはり、渦巻なら家     でh(へ?)かな」  ユカリ 「フーン・・・『金鳥蚊捕り線香』は青緑、青紫の蛇の形でもあるんだ     ワァね。ほんと、すべての謎解きが『金鳥蚊捕り線香』の形になっている     んだわ」  私   「『アポピス』は『氾濫と肥沃のナイル河』の守護神だったハズだな。     キリスト教じゃぁー『悪魔』にされてしまって、ローマ・ギリシャ時代の     エジプトでも『ラー=太陽』の敵になってしまった」  ユカリ 「ナイル河こそ、あらゆる知識の源泉よね・・・アボヒス・・・阿母日     洲・・・亜母比洲、蛙暮飛棲・・・娃の墓は肥の洲にある、『卑弥呼の墓』     の所在地だわ・・・」  私   「『アポピス』は亀(かめ・キ)でもあるんだ。楽器の共鳴箱にも使用     されたらしいが、東洋では髪挿しや、櫛だな。亀の『甲良』はカンザシで、     甲(かぶと)の座視、巻(まき)の座視、乾(いぬい)の座視、韓(から)     の座視、環(わ)の座視、鑑(かがみ)の座視、漢(あや)の座視で、『     神』の『座(すわる)=諏話留=坐(ザ)』の『詞(子)』で、『坐』の     類字は『巫(ブ・ム・フ・みこ)』で、カミの巫のシで、『神の巫の始』、     『神の巫の詞』、『神の巫の死』だな」  ユカリ 「亀ならアキで、穐で、安芸、安岐・・・秋田。飽で、飽田だわ」  私   「もちろん、場所は九州の飽田だな。次は戦いの女神、『カルディアの     女神』、『アスタルテ=アースティルティト』だ。既に云ったが『騎馬と     戦車の守護神』で『アマゾネス』だ」  ユカリ 「これは、まさに『明日・他留・弖(・)=阿蘇の足と手』で、文字ど     おり『海女・姐禰・州=海部の祖子の棲』だわ」  私   「そして『アスタルテ』の夫は、『アナト』と同じ夫の『バアル=セト』     だ。彼女は産屋の女神で、愛の女神でもあるが、やはり『アナト』同様に     『石女(うまづめ)』だ。そして病気の悪霊を追い払う女神なんだ。巫(     みこ)は医者でもあったし、事実、医の漢字を『みこ』とも訓じているし、     大工の工も『みこ』、当然、大工の工は匠(たくみ)だ。石工も匠で、と     にかく、人体、土木、建築に関する技術者の長(おさ)が『タクミのカミ     =多くを組むカシラ(化施裸)』だ。それに片仮名のセは漢字で『セ(バ     ・メ)』で、訓では『やぶにらみ』、『みこ』、『かばね』だ」  ユカリ 「じゃぁ、『セ』が『場』、『婆』、『芭』、『馬』、『罵』で、『目』     、『眼』、『芽』、『女』、『雌』なのね。そして夫が『セト=瀬戸=瀬     田=勢多』なんだ。ヤブニラミは斜視の人のことで、蛇の眼を斜視と云う     わね。それにヤブなら『薮にらみ』で、『養父にらみ』で、『夜分にらみ』     だわね」  私   「『セ(かばね)』は名字で、氏の姓だ。姓はセイ、ショウと音読され     るから清祥、清勝、制勝、斉唱で、政商かな。ここは『清少・納言』の漢     字も検討してみるべきだな。そして、ついでには『紫・式部』もだ。『ヤ     ブニラミ』は、哉(はじめ・かな・ヤ)の部をにらみ、八の分は未支をに     らむ、だ。『古事記』、『日本書紀』の一、あるいは八の部、あるいは十     二支の『未支=坤(羊猿)=南西』を重ねてニラムだな」  ユカリ 「二人の女神が『バアル=セト』の妻・・・おじさん、夫と云う漢字は     二+人=夫よね」  私   「フタツのヒトだな。『貳の人』で太宰府の大工の長官、『府発つ・府     起つ・府絶つ・府裁つ・府断つ』で、古代日本の府は太宰府だから『タツ』     はその意味で懸けられたコトバだ。『別府』の意味も分けられた府だ。そ     して、上下の二つの都、ナイル河の南北、上下の二つの都だな。『フ』は、     」  『冨・付・譜・鮒・敷・父・膚・婦・夫・浮・普・怖・赴・風・不・符・訃・賦・芙・釜・斧・阜・富・布・負・扶・附・腐・歩・埠・舗・鋪・缶・蒲・腑』  私  「・・・で、ふふふふふゥーだ。まさにエジプトは絵字の譜都、江地の府    都、柄時の訃斗で、これら『フ』の漢字が絵になっているんだ。このフを連    結、区切って漢文でよみ下すとどうなる?」  ユカリ 「うーん・・・『冨』は、『富(とみ)の俗字』で、この違いは『冖』     冠と、『宀』冠のだから、ワのカンのムのリ、ウのカンのムのリで、『ト     ミヒコ』は『神武天皇』に登場する『最悪=差異吾句』の敵対者である『     登美彦』の俗事だわね」  私   「さすが、ユカちゃんだ。『最悪』は『サイアク(差異吾句)』で、『     載る亜(あまねし)の矩(のり)』、『祭開=西明=哉握』で、『豺悪』     なら『豺(山犬・狼)』の『空・明』で、『シリウス』だな」  ユカリ 「シリウスなのぉー」  私   「動物のサイなら、一角獣の『犀(サイ)の渥(アク)』かな。艶のあ     る美しいサイ・・・これはヨーロッパの旧石器時代の洞窟に描かれている     『長い毛を生やしたサイ』で、古代エジプト人は『シェケブ』と呼んだ、     とし、その絵文字の意味は『決定詞』であると、黒川哲朗氏がその著書で     記している」  ユカリ 「サイの絵文字の意味が『決定詞』で、『シェケブ』・・・詞絵華部、     祇重毛部、詞重懸部かしら・・・裁決、裁判のサイは決定よね」  私   「斉明天皇のサイでもあるし、掲載のサイでもあるな。西方浄土のサイ     でもあるしな。『古事記』のトミヒコを踏まえた『冨=富』のよみ下し、     どうだ?」  ユカリ 「・・・冨、スナワチ、富の俗字。トミヒコ=『登美の那賀須泥毘古』     の属事。『俗事・族地・続次・足児・賊蒔』で、ゾクジは『粟地=あわち     =淡路(タンジ・探字)=蛙輪知=月の輪の弛』に『斗美=北斗七星の柄     杓の置』を『付』けるに、『譜(おと・言+普)』を『鮒(ふな=符名=     魚+付=真名つけ)』とし、『敷』く。『父(ちち)』の『膚(はだ=羽     田=頗蛇)』は、『婦(つま=嬬・褄・妻・柘魔)=いも』と『夫(おっ     と=乙解・音階・音改)=いろせ』で、『浮(うわつき=胡話付)』。『     普』んで『怖』れるは『赴(おもむく』で、『主無垢=アル字の椋(むく     ・リョウ=ケヤキに似て葉の面が粗く、モノを磨くのに使用された、その     量)』は、『椋=むく・務句=木+吉』で、秋の七草の『桔梗の季節』に、     帰京、帰郷で、カエル。更にオモムクは、『尾毛の向』、『面の無垢(む     あか=ムメン=務女武』で、『免』は後免、勘弁、『逸脱の白兎(史朗詐     欺=月=都の紀)』。更にオモムクは『面剥』く、『柘を裸に剥』く『風     (ふう=封=楓=かえで=替え出)』。『不符訃(卜した符にあらず)』     で、『賦(ながうた=長唄)』は、『芙(はす=葉素=蓮華=れんけ=錬     家=鎌懸)』で、『釜(かま=鎌足)』と『斧(をの=小野)』の一族。     『阜(おか)』は『富』む『布(ぬの=濡野・奴乃)』。『負(まけ=魔     祁)』るを『扶(たす)』け、『附(つい)』たモノのは『腐』った『分』     。『歩(あるく=吾留句)』は『埠(おか)』の『舗(でみせ=出店・あ     まねし)』と、『鋪(舗の正字)=補の政事』。『缶(かん)』に詰める     は『蒲(がま=蛙=月)』と『腑(はらわた=葉の螺、話は蛇)』」  私   「さすがに勉強家だ」  ユカリ 「フは『孵化の孵』、『誣告の誣』、『鳧(フ・ブ・かも・けり)の鳧』     で、『鳧』は中国山東省の西南にある山の名前にもなっている漢字でもあ     るわ。しかも、古文の『・・・けり』の意味で、決定の『・・・ダ。・・     ・でアル』だわ。すると、古代エジプトの『犀』=『シェケブ』である絵     文字の決定詞の『サイ』だわね。古代エジプトと古代ニホンを、場所、時     間、空間を漢字を重ねて敷いたのね」  私   「虫が付くフの漢字は?」  ユカリ 「蜂(はち)がホウ、フとよむわ」  私   「おお、まさにハチさ。『蜂準長目(ホウセツチョウモク)』で、高い     鼻筋と細長い目。英敏で、思慮に富む人相で、『史記の秦始皇帝紀』にあ     る言葉だ」  ユカリ 「それに、蜉(おおあり・かげろう)、虫+甫で、小さな蟹。わらじ虫     がフの音でよまれているわ」  私   「次は太陽の球で、命の源である『アトン=イテン』だ。化神の絵図は     『円盤を頂いた隼』、『隼の頭の人身』、『太陽円盤とそれから出た二十     一本の手』だ。右から数えて五番目の手と、十三番目の手に生命のシンボ     ルの『アンク』を持っている。左からだと九番目と、十七番目に『アンク』     を持っていることになる。フォラオの『アメンホテプ四世=アクナトン』     が宗教改革の一神教として崇めた『太陽神』が『アマルナ』時代の『アト     ン=イトン』なんだ。いわば、エジプト宗教の時代の流れでは崇拝する神     像を持たない『異端の神』なんだ。『アトン』の意味は、『永久(とわ・     エイキュウ)』で、盈球は月だ。『永遠(とわ・エイエン)』であるなら、     長くて遠いか、営園、榮圓、英媛、嬰媛、瑛燕だな。アトムは後の武、蹟     の無、阿多(都)の務、跡の六(陸奥)か。『とわ』なら民話の宝庫、東     北の『十和田湖』の由来も見えて来るはずだ」  ユカリ 「十和田なんだ!・・・『アトン』の唯一神って、ユダヤ教の元祖みた     いだわね」  私   「だろうな。とにかく、崇拝の対象は三百六十五日の太陽と、その参百     六拾五の祭壇だった」  ユカリ 「参百六拾五・・・そうか、『アマルナ』は、海女の留る名で、余る名     は『五』だわ。『磐余=神武』で、『イワレ彦=磐余』なんだわ」  私   「鋭いな。『天平勝宝三(参)年=西暦751(七五一=七百五拾壱)』     の『懐風藻』には『序文』があり、その署名には『余』と記されている。     通説ではこの編集者は『淡海三船』だな。しかも、『懐風藻』と云えばそ     の漢詩作品の代表者は殺された『大津皇子』だ。古代エジプトでは余った     五日は閏日で、この閏日には『五人の女神達』が守護する厄日となってい     たらしいんだ」  ユカリ 「ふーん・・・五日は、イツカで、何時か、壱化、逸科、乙掛、溢渦だ     わね・・・水が溢れ出るナイル河の時季は、何時か?だわ」  私   「ナイル河の氾濫期をこそ、ファラオは知って、人民に知らせる義務が     あった。そして、その時期を暦、日月星の天文配置でしらしめたんだ」  ユカリ 「まさに、365(参百六拾五)日の天文学、一日、24(弐拾四)時     間=12(壱拾弐)刻の天文学、一年12(壱拾弐)ケ月の天文学なんだ     わ」  私   「そして、十二年周期=十二宮座に一年=一宮に回座してその歳を決定     するのが木星=歳星だが、歳差でズレるから仮星として『太歳星』を設定     して調節した」  ユカリ 「まさに、『タイサイセイ=大差異性』、『将補年』で、『秦氏の氏神』     で『大年の神』だわね」  私   「『参(みつ=御津=密=蜜=日曜)』、『百(もも=桃=股=腿=足     =芦)』、『六(むつ=陸奥=睦=武津=烏都)』、『拾(ひろう=披露     =疲労=一婁=日路迂=卑老=妃は狼)』、『五{いつつ=囲(井)筒=     伊津柘=委都津=移晦津=胆(月旦)の辰(時・星)}』だ」  ユカリ 「水密はモモで、長生きする食べ物。『孫悟空』が天国で盗んで食べた     果物。『孫悟空』が棲んでいたところは水簾洞だったかしら」  私   「『古事記』では『伊邪那岐』が『伊邪那美』を黄泉の世界に訪ねて、     そこから逃げ戻ってくる途中に助けてもらった『桃=モモ=百』で、『意     富加牟豆美命(おほかむづみ)』だ。これは『イフカントオミ・いのち=     畏怖、官途将(関東・甘糖・巻頭)、箕(美濃・味・見)、委乃治(みこ     と)』で、『倭人伝』の『一大卒』だな。そして『イフカントオミ・いの     ち=畏怖、日矛、渡、尾、未、猪野(伊乃)、置(地)』で、『味鋤高日     子根の命』や『日矛の命』だな。そして、『異父、関東の臣』、『意符、     姦読の御(音)診』、『異譜、巻頭、緒視』だな。エジプトでは太陽神の     『アトン』は『アメンホテプ四世=アクナトン』王の死後、廃れてしまっ     た。つまり『多神教』に戻ったわけだ」  ユカリ 「『アトン』は太陽の『亜の屯』で、『阿の東』、『阿の團』、『娃の     遁』、『蛙の團』なのね。すると、太陽=烏(からす)=『卑弥呼』は阿     蘇山の東、月=卯(うさぎ)=『壱与』に隠されてしまったわけだわ。      蛙=カエルは月の神で、月の神に変えられたワケなんだわ」

 私   「次はすべての神々の神、宇宙の主で、初源の水神、ヘリオポリスの九     神の主神、『アトゥム=テム=イテム』だ。化神は夜の太陽としては『雄     羊の頭の人身』で描かれている。あるいは『牡牛』、『マングース』、『     猫』や『蛇』のときもある神だ。これは『鼠』を捕らえて喰うからだろう     な。ネズミの天敵で、音澄の点滴の雨だ。『アトゥム=テム=イテム』は     両性具有の神なんだが女神となる時はその『女神の手』が信仰対象となっ     たらしい。朝になって『ホルス』に変身して旭(あさひ)となるんだ。手     =又(右手)=手仕事(シゴト)=足仕事(シゴト)=股で、『亦、死後     の登』、『亦、詞事』、『亦、私語の賭』だな」  ユカリ 「アサヒ=旭は漢字も九の日で一致しているわね。掘る洲で、手=主、     屈む=屍を出、水の州だわ」  私   「ああ、キュウのヒは球の妃、宮の一で、九支は申支で『猿女=宇受女』     だ。子供は『男神シュウ』と『女神テフヌト』で、この兄妹は異性として     の配偶関係を結ぶ夫婦となったんだ」  ユカリ 「すると『古事記』で云う『独り神』が『アトゥム=テム=イテム』な     のね」  私   「『天之御中主神』だな・・・さしずめ増殖するにはクローンとしての     の神だが、素直に『天』と記されているのだから天空の星々を何故か、イ     メージの対象にもしなかった『学者連中』が不思議だな。とにかく、『古     事記』の記述してある時間の流れの中で、『①天之御中主神』、『②高御     産巣日神』、『③神産巣日神』、『④宇摩志阿斯備比古遅神』、『⑤天之     常立神』の『五神』は『別天神』と呼ばれ、継続、自然消滅していく『独     り神』だ。この後に出現する『七代』の『⑥國之常立神』、『⑦豊雲野神』     も『独り神』だが⑧、⑨、⑩、⑪、そして『⑫』の『伊邪那岐神』と『伊     邪美神』は男女の対で『一代』とされている。これは『別天神』と呼ばれ     ているから、そのワケが明白なのはユカちゃんも先刻ご存じだよな」  ユカリ  「もちろだわよ。別(べつ)じゃなくて、言葉の別(わけ=和気=話懸     =倭記=倭姫=理由=訳)よね。書けば・・・」

 ① 天之御中主神     天=テン・あめ・あま       ↓     =填(テン・デン・ジン・チン・ふさぐ・うづめる・みたす・つめる                   ・ひさしい・やさしい・さだめる)  填星=鎮星=土星=太陽から『第六番目』の惑星で『環』がある    =顛(テン・いただき・うえ・うら・すえ・ひたい・かしら・もと        ・さかさま・たおれる・おちる・くだす・おとす・あわてる)  =点(くろぼし・ぽち・ちょぼ・ほし・しずく・ひら・けす・かぞえる)  =典(のり=海苔=規)  =転(ころぶ=虎芦部=胡鷺舞=弧路分)  =展(のびる=廼日流)  =貼(はる=葉留)  =纏(まとい=真斗移)  =槙(まき=麻紀=真紀=巻=薪)

   之=  シ(史・子)・の(野=乃=廼=埜)    御=  ゴ(語・午)・み・おん(音)    中=チュウ(注・丑)・ジュウ(獣・重)・なか=名化・那賀・那珂・名賀    主= シュ(守・諏)・ぬし・あるじ=阿留字・或時・或事・或地・或児

 ある  ↓  有(ユウ)=在(ザイ)=或(や・かな・はじめ)     ↓     ↓       ↓   一ノ月   一イ土(十一)  戈(弋ノ)口一

 ② 高御産巣日神    ↓    高=コウ・たかい(他界)・たか(多可・鷹・孝・隆・多寡・嵩・尭・他化)       尭=暁の明星=太伯=金星      =コウ=光・好・弘・皇・后・甲・孝・攻・興・交・降・香・口・公・梗      =行・孔・庚・紘・熊・衡・項・厚・工・胱・更・敲・勾・黄・坑      =港・鉱・尻・鮫・廣・洪・候・咬・後・考・校・効・講・藁・釦      =亙・蛤・幌・肛・膠・餃・恍・崗・洸・鑛・広・巧・功・向・航      =江・硬・稿・郊・頁・肯・恒・浩・宏・幸・溝・綱・荒・貢・購      =鋼・紅・構・控・慌・拘・抗・仰・晃・肱・腔・膏・酵・衝・鴻      =杭・絞・縞・塙・袷・鈎・恰・佼・倖・喉・垢・昂・糠・閤・肴      =皐・叩・岬・撹・虹・岡

   御=おん=音      =み=見・未・壬・巳・魅      =ご=語・後・醐・悟・吾・互・呉・后・子・娯・午・誤・牛    産=サン=参・山・蚕・算・讃・賛・傘・三・散・酸・桟・惨・撒・珊・燦      =纂・餐・蒜・杉      =うむ=有無・生・膿・初    巣=ス=州・須・栖・諏・素・棲・守・洲・笥・酢・簾    日=カ

 ③ 神産巣日神      =加味纂諏一=かみさん、素(棲=キサイ)の卑尋               =神=かみ=化診=河観=上・守・紙・守・髪               =祇・・・天神地祇=転進地誌               =神=かん=甲=木星=巻・乾・鑑・観・姦・簡               =漢=土旺=土星               =神=こう=庚=金星=光・皇・好・交・鴻・后               =神=ジン=壬=水星=尋・訊・人・仁・陣・塵               =神=シン=辛=金星=申・秦・臣・審・診・真               =神=シン=辰=水星               =神農=炎帝 =火星

  ④ 宇摩志阿斯訶備比古遅神=馬史脚華美比故事=得真詞亜詞化日比故事                =馬史(司馬遷の史記)=午支

  ⑤ 天之常立神      =天之廼斗子建(太刀)干=(海部師渡拠発)       五神       =護身・誤信・誤診・誤審・午神・牛神・語審       ↓↓       五干(いつ・ほし) =木火土金水       五乾 =悟戌亥=語述異=互換=北西=北星      別天神 =別典診=捌(八)殿神          =経柘(経津)傳審=綜津転進          =訳手無心=捌填尋=経柘典=和気流天干      独神  =読申・解真・釈診          =禿申(剥げ去る)=禿猿=マントヒヒ          =疾神=疾進=疾辰=水星      七代  =史地代=質代=匕(牝・雌・召=投降)拿謂          =始時代=死致妥医(巫)=使致台(妥囲)

  ⑥ 國之常立神     =句似乃(埜)斗子辰干=(国史条理柘鑑)

  ⑦ 豊 雲 野神    =方運八審=八支は未支(南西・坤・未申)     ↓↓↓↓↓↓     兎預久母乃諌(諌早)=壹與玖母廼還=斗夜矩模廼辰(時)              =壱与玖母乃環=位置与区模塵(埃)              =壱与苦母之諌(姦・乾・鑑・干・陥・棺)

 ユカリ 「エジプトの神々と日本の神々が『漢字』で重なっているのよね」  私   「そう言うワケだな。次は『牝猫の頭、人身』の『バステト』だ。『牝     獅子の頭、人身』のときもある。『アトゥムの娘』、『ラーのウジャトの     目(左目)』で、ギリシャでは『アルテミス女神』や『アフロディテ女神     =ヴィーナス』と同一視された」  ユカリ 「『ウジャトの左目』なら『烏邪都の鮫(醒)』で、左目なら左の目か     ら誕生した『天照大御神』だわね。左目はヒダリ女で、ナの工(たくみ・     みこ)の女。そして、邪も左も訓読みは『ヨコシマ』だわ」  私   「次は鶺鴒(セキレイ・いしたたき)や、足長の鷺(ロ・さぎ)として     描かれる『ベヌウ』だ。『ベヌウ』は『ラーの魂(バァ)』を意味し、太     陽は『ベヌウの卵』から生まれたものと考えていたらしい」  ユカリ 「これは『古事記』や『日本書紀』の『木花之佐久夜姫=胡乃話砂丘夜     秘女』の『詐欺(サギ)』の話の部分で、『加佐の御前(みさき)』だわ     ね。ベヌウは辺(邊・部)の濡(奴)の雨(烏・卯・鵜・・)よ」  私   「ギリシャでは『ベヌウ』は『不死鳥』、すなわち、『火の鳥』になっ     たんだ。星座では南の天球に位置する朱鳥=朱鷺で、主星は蠍座のアンタ     レスだな」 ユカリ 「フシチョウなら臥(伏・節・父子・賦詞・不二・富士)の長で、鳥(     鶏・酉・鳳・禽・採・取・捕・執・撮・盗)なんだわ・・・富士山の浅間     神社の祭主は『木花之佐久夜姫』だもの」  私   「そういうコトだな。次は『プントの主人』と言われる小人の『ベス』     だ。特長的には『斑点模様の彪(ひょう)の皮』を背負って、『長く勃起     したペニス』を股間に描かれていることだ。彪の皮は獅子の皮とも云われ     ているが彪=虎+彡(ケバ=毛羽)だ」  ユカリ 「まさに『虎』に『彡=毛羽』を付けた『天武天皇』だわ。小人なら『     少名彦』かしら・・・小=八(はち)+亅(左に曲がったカギ・左に引っ     かけるカギ)のヒトで、『左=よこしま』は『邪馬台国』の『邪』で、『     邪=牙の邑=騎馬の國=木場の國=十八十一日一勿の國』だし」  私   「壱(位置)を拾八(未=南西)、壱(位置)を拾壱(戌=北西)、日、     一の部の柘で、木石=杢跡(モクセキ)=紀伊史(きいし)だな。小人は     子供だが『蝦夷』と呼ばれている『アイヌ』の神は『コロポックル』だ」 ユカリ 「『蘇我蝦夷』で『毛人』、エミシは絵美詞、笑み詞、恵美祇」  私   「『アイヌ』は『姶の奴』で阿の犬、戌、狗で『アヌビス=インプ』、     ギリシャでは『大犬座』の主星は『シリウス』だ」  ユカリ 「『しりうす=尻有珠の山』、『もんべつ=門別』って北海道の義経神     社がある平取の南方の地名だわ・・・『沙流川』が流れている。『紋別』     は北海道の東岸、『サロマ湖』の北西・・・熊襲タケルの尻を刺したヤマ     トタケルの小碓命、尻(屍九)の臼、尻の有珠、刺理の碓、私利の薄なん     だわ・・・エゾ、アイヌの人々の言語ってエジプトなの・・・」  私   「ああ、そう言うことになるな。鍵は星座の名前と位置だな。次は『ヘ     ル=メスウト』と呼ばれる四神、『ホルスの息子達』だ。この息子達はミ     イラにされた死者の肝臓、脾臓、肺、腸を守護し、人間の頭部で南=カア     を守護する『①イムセティ=アムセト』、猿の頭部で北=イブを守護する     『②ハピ=ハーピ』、犬の頭部で東=バアを守護する『③ドゥアムテフ』、     隼の頭で西=サフを守護する『④ケベンセヌフ』の名前を持ち、いずれも     身体はミイラの棺になって描かれているんだ」  ユカリ 「『南のカア』は母さん、『北のイブ』は委婦(慰撫・異父・異婦・異     夫・伊府・畏怖=一大卒)さん、『東のバア』は婆さん、『西のサウ』は     嫂さんかしら」  私   「なるほど・・・これは人間の『桃太郎』にオトモする『猿・申』、『     犬・戌』、『雉=隼=鳥・酉』でもあるな・・・四柱推命術、占いの『西     の方合会局(申酉戌)』ってやつで、西方の守護神だな。ナイル河の西岸     は死者を埋葬した場所で太陽が沈む所だ・・・仏教の西方浄(淨)土の守     護神だ」  ユカリ 「浄土は、水の争いの土。『浄』の造りの争いは、争=刀+尹(ヨ亅)。     『淨』なら淨=水+爪+尹(ヨ亅)だわ」 私   「水の争いは、美津濃の争いでナイルの争い。エジプトの上下、『オシ     リス』と『セト』の兄弟、『セト』と『ホルス』の叔父甥の争いだ」  ユカリ 「押し里州、推し理素、圧し将に子、利を守で、『ホルス』なんだわ」  私   「しかも死者の肝=月+干、脾=月+卑、肺=月+市(音略の巾)、腸     =月+昜(日一勿)を、守護=ウ(卯烏=月日)・寸(はかり)・言・艸     (くさか=日下・三又に並ぶ矛=寅)・隹(旧鳥)・又(股・弧)=主語     とする、だ。ナイフ、ホークのホークは三又で、同音のホークは鷲や鷹、     隼だな。内府、補奥で、内大臣の大奥の管理だが、太宰府、保尾久(邑久)     だろう」  ユカリ 「・・・月間、月日、月位置、月日の一の分、朔=一日だわ」  私   「次は『大地の神』の『ゲブ』と『アケル』だ。『ゲブ』の描かれてい     る姿は『鵝鳥を頭に載せた神』である。『アケル』は『二匹の獅子(ライ     オン)』、あるいは『二匹のライオンの頭と身体が胴体で左右に結合』さ     れている姿だ。この二匹のライオンは昨日と今日、方位の東西を象徴して     いるらしいんだ」  ユカリ 「ライオンって、雷音かしら。來(来)恩、禮(礼)穏、頼音で、『ス     フインクス』の謎掛けね・・・下部=外部=解部、開ける=明ける=空け     る=飽ける=厭ける=阿の化を留=蛙(月の虫)の家の流・吾の家を留め     る・・・後家を留める・・・吾を懸て留・・・語を懸けてナガス・・・長     州か那賀州だわ・・・娃(月の女神)の祁の婁・亜(あまねし)は華(は     な)の琉(たま)・亞の気の流なのね」  私   「ライオン(獅子)はギリシャ語では『レオンダス』で、彪は『レオパ     ルダリ』だ。『スフィンクスの謎』が『謎=言の米(八方位)の・』なら、     『亞』の漢字の形は『天・上の一(イチ・ヒィ)と地・下の一(イチ・ヒ     ィ)に夾まれた十字架で、東西南北の方位だ」  ユカリ 「まさしく『亞』は十字架だわ・・・唖の毛に留・・・『古事記』の『     垂仁天皇』と『佐本姫』の息子、『髭を伸ばした唖の本牟智和氣命』だわ」  私   「『ゲブ』の両親は『シュウ(空気・大気・光・息の神)』と『テフヌ     ト(天の眼・神の手・霧の女神)』で、妻は『天空の星々の女神』の『ヌ     ト(樹木・太陽の母・水の母)』だ」  ユカリ 「『シュウ』が息なら、意気で、イキ(壱岐)、オキ(沖)、アキ(安     芸)、オキ・ナガ・タラ姫の『神功皇后』じゃない!」  私   「『シュウ』は『種芋(たねいも)・株で得る兎・珠の卯(月)・朱の     烏(太陽)・鷲(わし)・醜(みにくい)・秋(あき)・楢(なら)・宗     (むな・むね)・州(くに)・洲(みずのくに・美津濃国・御津の玖尼)     ・襲(おそう)』で『熊襲』だ」  ユカリ 「すると、『テフヌト』が『神の目(眼)・神の手・霧の女神』なら、     手(・・弖・出・弟)の婦(蒲・訃・普・府)の濡(奴・弩・帑・怒)の     妬(砥・渡・図・都』なのね・・・『霧の女神』はアマのツトメで、『天     照大御神』の長女、『多・紀理・毘賣命』・・・『多』い、日本書『紀』     の『理』屈、『毘=田比=他意=対』で、竜宮城の『鯛(魚周)』、邪馬     台の『台(ム口)』、身体の『体(イ本)』、獣帯の『帯(参拾ワ巾)』、     懐胎の『胎(月ム口)』、太陽の『太(一人ゝ)』、淘汰の『汰(水太)』     、髄腿部の『腿(月退)』、海苔の『苔(日下ム口)』、小碓の命の『碓     (石隹)』、擬態の『態(能心)』、貸借の『貸(代目人)』、堪忍袋の     『袋(代衣)』、諦観の『諦(言帝)』、代替の『替(夫夫日)』、掲載     の『載(十戈車)』・・・ふぅーん、『古事記』の『テフヌト』は、モノ     すごいわ、キリがないモノ」  私   「そして『ゲブ』と『ヌト』の子供達がエジプト神話の主役達で『オシ     リス』、『セト』、『イシス』、『ネフティス』なんだ」  ユカリ 「神話の源神、水源の神で、百舌原の博多、伯方、墓多の古墳が原点な     のね」  私   「ああ、そうだ。エジプト、スナワチ、インターナショナルとしての『     源神』で『言申』でもある、と云うことを『太安萬侶』は『古事記』の裏     で言いたかったんだろうな」  ユカリ 「・・・そうよね」  私   「次は『乳房』を持つ両性具有の『水の神』の『ハピ=ハアーピ』だ。     古代エジプトは上下の国家に分かれていたんだが、そのエジプトを南北に     貫いて流れていたのがナイル河だ。そして、二つの国に『水をもたらす時     期=夏のナイル河の増水期』の神が『ハピ=ハアーピ』なんだ」  ユカリ 「いわば、『ハピ』は両性具有だから『独り神』でもあるのよね」  私   「と、云うわけだな。『ハピ』は漢字で採れば『肥沃な土』を運搬して     くる意味で、『般肥』かな」  ユカリ 「増水期だからナイル河の『波の飛』かしら」  私   「次はコブラが垂れ下がった二股の角に挟まった太陽円盤を頭に載せた     『天の牝牛』、『ラーの目』、『遠くに存在するモノ』と言われている『     ハトホル女神』だ。化神は『牝牛』と『雌猫』として描かれているんだ。     時には『雌獅子』や『隼』としても描かれている。夫は『ホルス』と、『     ラー』と言われている」  ユカリ 「太陽円盤の冠をいただいているなら『ハトホル』は『巴の斗の補の留』     でしょうね。太陽の恵の神の女神なら『天照大御神』だわ」  私   「豊穣祈願の女神でもあるから『豊受大御神』でもあるな。これは『古     事記』の時代を考えれば偶然だとは思うが、『ハトホル女神』の祭は特に     『デンデラ』の地が盛んで、夫の『ホルス』は『エドフ』の地に存在した     ことになっていて、『ハトホル』は『デンデラ』の地から『ホルス』の『     エドフ』の地に訪問し、二週間滞在した後にまた『デンデラ』に戻ってい     くんだ」  ユカリ 「おじさん、それって・・・エドフの地って、『江戸府』、デンデラっ     て『禅寺』なの!?」  私   「ああ、似ているよな、何時の時代から『江戸』って地名があったのか     知らないけれど、『てら』は日本語だろう。だが時代は『蝦夷の府』で、     『出武(霧)出羅・転弖(・)羅・弟務手羅』、『傳(典・天・伝・つた     える=柘絶える)寺』、『澱(田・佃・淀・よどむ=与土牟)寺』だな」  ユカリ 「フーン、感心するわ、デンデラ、エゾか」  私   「『ハト・ホル』は、鳩(キュウ=球・救・丘・救・宮・久・仇・旧・     臼・厩・九・求)を捕(浦・補)らえて、留(婁・流)=昴(日・卯=日     月)=ス・バ・ルで、ス(洲)・バ(婆)・ル(婁)だな」  ユカリ 「スバルなんだわ」  私   「『ハトホル』は、『七人のハトホルの姿』をとり、新生児の運命を与     える女神なんだ。そして、宇宙の子宮であり、母、乳母でもあるんだ。だ     から受胎と多産の女神だ。マタさ、俗っぽく『ハトホル』の音を考えるん     じゃなく、真面目にさ、女性器の『ほと・ほる』って日本語で考えれば納     得するだろう」  ユカリ 「!?・・・ほと(陰部)・ほる(掘)、なのね。鳩捕留は九の鳥の手     の甫で、宮=旧=仇(阿多)の、長=弔=塚、主の保、婁=留だわ。卑弥     呼の塚だわよ、これは。九支は申=猿が、重るよ」  私   「そして日本の巨大な『前方後円墳』の形だ。エジプトのテーベでは『     西方の山のハトホル』は『葬祭の女神』であったんだ。そして、『愛の女     神』さ。あれは『帆立貝』の形でもあったよな、『ミロのヴィーナスの誕     生の絵』さ。『天神地祇』の天神は天球(円)の星々(天上界の霊魂)の     国で、地祇は大地(方)の精霊(地上界の霊魂)の国。『前方後円墳』は     厳密に云えば『前円後方墳』で、『低方高円墳』だ。『円』は確かに丸円     の形だが『方』は『台形』だ。台に載る玉の形だよな。あるいは『鏡』が     『架け台』か『脚立』に架けられた『丸い鏡』だ。とにかく一般的には女     性の美貌、容貌、顔を写すモノだ。小泉八雲の『鏡』の話は鏡に写った自     分の顔を他界した母親が『鏡之中(加賀・三野=カカ・味野=母美濃=母     箕=模簑)』だ、と思ってしまう物語だ。しかも、これは『古事記』では     『阿遅士貴高日子神』が彼と瓜二つに似ていた『殺された天若日子』と間     違われ、怒って『喪屋』を『美濃國の藍見河の河上の喪山』に蹴っとばし     てしまった話だ。カガミは香我美=各務原の地名に懸けられ、背中を屈め     て歩くのは老人、老婆。『水鏡』を覗くには背中を屈めて視なくてはなら     ない。写るモノは二重。写すモノは『夜空の星々』と自分の顔に違いない。     『前円後方墳の二重の濠=壕(ほり・ゴウ=合・噛・轟・業)』にも理由     があるんだ。大小の餅を重ねてお供えする『鏡餅』もだな。重ねる象徴の     意味は太陽と月の『食』だ。とにかく、発端は古代エジプト神話の『オシ     リス』のバラバラ事件で、これを古代ギリシャ神話にカサネた話で、『ゼ     ウス』が父親『ウラノス』の『ペニス』を『大釜』で切り落とし、それが     『ウミ』に落ちた結果、『二枚貝のホタテ貝』から誕生した『ヴィーナス     =アフロディティ=金星』だ」  ユカリ 「切り落とされたウラノスのペニスが海に落ちて白く泡立つ精液が漂う     海と、その二枚貝から金髪で裸身のヴィーナスが誕生した・・・おじさん、     なんだか身体がホテってきてしまうわ」  私   「『ハトホル女神』は『音楽と舞踏の女神』でもあるんだ。まさにその     『ハトホル』の絵は裸体で三味線に似た楽器を抱きかかえて奏でている。     『古事記』に類似する女神が記されている」  ユカリ 「『天照大御神の岩戸隠れ』の時に裸体で、陰部を晒した『猿女』なの     ね!」  私   「と、云うわけだな。その猿の女だが、『遠方の女神』の漢字に懸けら     れているだろう。『猿女』は『海に溺れた』人物、『猿田彦』の後を継い     だ女性だ。キョロキョロする『猿女=去女=申目』なら『南西の申支(振     子)』で、『金性(金星)』だ。そして、古代エジプト神話と古代ギリシ     ャ神話を重ねれば、父親『ウラノス=セト(叔父)』を倒した息子『ゼウ     ス(雷=火)=ホルス』と、母親『ガイア(大地=土)=イシス』の勝利     から『ヴィーナス(金星=金)=アスタルテ=バステト』の誕生だ。そし     て、『水星(辰星・龍星)=彗星(ほうき星・帚星・髪座・コメット=胡     女都渡)』が頼りにする『ヘルメス(水星=水歳・翆勢・翠勢・粋性・水     井)=トト(書記=初期)』が登場する仕掛と云うわけだ。『双魚宮=魚     座』は『ヴィーナス(金星)とヘルメス(水星)のナイル河での紐で結ば     れた合体の座』だ。ここで矛盾する『ウラノス(父)=セト(叔父・伯父)     』の『辻妻』を『日本の戦国時代』に併せると『セト=背徒』は『義父=     ギフ=岐阜』で、『美濃守護・土岐氏』の臣下となって権力を握った『マ     ムシの斎藤道三』を殺した義理の息子と言われる『斎藤義龍』と云うわけ     だな」  ユカリ 「凄いわネッ、おじさん!・・・彼の歴史資料には次のように記されて     いるわ。・・・『まむし』の『斎藤道三』はもとは京都・『妙覚寺』の寺     坊主で、『法蓮坊』と名乗った。還俗して『松浪庄九郎』、油売り『山崎     屋庄九郎』。そして『土岐氏』の家老『斎藤利安』の家臣となって『西村     家』を家督相続。その後、『土岐氏』の重臣である『斎藤利安』と、『長     井長広』を殺し、『天文十七年』に『土岐頼芸』を追放。『斎藤利政・秀     龍』と改名して『山城守』を誇称・・・彼は義理の息子に殺された」  私   「しかも殺された場所は『長良川』の川畔だ」  ユカリ 「エンホウ、猿方で、申の方角、圓豊、燕の宝は子安貝、円方は『前方     後円墳の形』で『沓(くつ)=靴』にも似ている。死者を葬るのは『洞窟     の中』、沓=水の下の日で、落日、洛陽。『演棚』は舞台、『炎峰』は火     山、『塩邦』は『死海』周辺の国々。聖書なら『ソドムとゴモラの塩柱』。     『古事記』冒頭の『油と鹽(しお)』。日本の特産物の地方なら新潟・越     後の石油、赤穂の塩なのね・・・石油はペルシャ、塩はヨルダンの『死海』     ・・・じゃあ、『古事記』の作者、改作者って?・・・甲斐の作者は甲斐     ・信濃の武田家の係累、『会津』、『合歓』の地名由来。堺の作者は大坂     の戯作者・・・しかも古代エジプト、ペルシャ、ギリシャ、ローマの世界     史に精通していた人物・・・アウサカ、阿宇佐加、オオサカ、『大勢子』     は鳥獣の司で、人夫。大佐古、大佐の子、太(太秦)作の胡、他意索の胡、     多の詐の子って、『鷺(ロ・わし=倭史)』で、詐欺師だわね」  私   「そして次は猿女の王様の狒狒(ヒヒ・マントヒヒ)の姿の『ヘジュウ     ル』だ。意味は『白く偉大なモノ』、『五人の中の最も偉大なモノ』だが、     象意は『円盤の昼の白月』だ。『日の出の太陽』と『日の入の太陽』を礼     讃し、冥開の扉を開ける神なんだ。『五人の中の一番』と言うのは、『閏     日=五日』らしいが、日曜(太陽)と月曜を省く『火曜、水曜、木曜、金     曜、土曜』の『五惑星の中で一番輝く金星』の意味だろうな。五は手足の     指の数であり、占いでは『聖数』で『完全数』だ。『甲(つめ)=木の兄     (え)=木星』に就く『金の弟(と=妬・砥)=金星』で『イシス女神』     だ。この『ヘジュウル=猿』は『死者の魂を計算、測量、記録』する、『     知恵と知識のトト神』と重ねられていったんだ」  ユカリ 「そうか、『猿田彦命』のツギだから『猿女命』なのね。だって、『猿     =申(もうす・かさねる)』で、『猿=去る=さる』で『査留多毘古』だ     ものネ」  私   「『申支』は十二支の『第九位』、『陰暦七月』、『暮れ六つ』、『申     韓』は法家の二人で、『昭侯』の家臣『申不害=サルは害せず』と『韓非     子=韓は子にあらず』だ」  ユカリ 「サルはガイ(外)、亥=北西にあらず、申=南西西(内)。カンはコ     (ネ・シ)にあらず、乾=北西=狗猪にあらず、子=北(音・詞)。『申     徒荻=シントテキ(信徒敵)』は『あだ、ハギともうす』だわ」  私   「座に留、坐の留、挫の留で、ザル。ザルは『箕(みの=簑=蓑)』で、     『三野・味野・美濃』だ。『猿田彦命』は名古屋の『熱田神宮の主神』で、     『ヤマトタケル』が東征・遠征した時に立ち寄った場所だ。名古屋は岐阜、     愛知の中心地で尾張、美濃と呼ばれ、『壬申の乱』の時の『天武天皇=大     海部皇子』の拠点だ。それに『サル』と呼ばれた『豊臣秀吉=木下藤吉郎     =日吉丸』の出生の地で、その場所は中村だ。そして織田信長の以前は『     斯波』氏が守護だった。『斯波』はペルシャのことで、スナワチ、史場借     りの『司馬』氏さ」  ユカリ 「『史記』の『司馬遷』だわ・・・すると実際にも『司馬遷』はペルシ     ャ人だったのかしら?」  私   「どうかな、ムカシのことだからな。ムカシ、昔、おじいさんは『ヤマ』     へ『シバ=月』苅りに、おばあさんは『カワ』へ『洗濯=選択』に。そし     て、大きな『モモ=桃=股=腿=百』だ」  ユカリ 「・・・『古事記』の年代が下げられて重なってくるのね・・・とにか     く熱田神宮の巫は『美夜受姫』だわ・・・月経なんだわ、遠征前にヤマト     タケルは残念ながら彼女にメンス(月経)がきて睦みあえなかったのよ。!     ?・・・そうか、それで『ハトホル女神』は『遠方の女神=猿方、申方の     女神=猿女命』でもあるんだわ。そして彼女に領地を譲った『猿田彦命』     も」

 私   「・・・次は『蛙の頭、人身の姿』、『蛙の姿』そのものの『ヘケト』     だ。『死者を再生させる女神』なんだ。蛙はガマガエル(蝦蟆蛙)で、月     の生物だ。蛇は巳(まむし)でトグロを巻く、巴は形で円の渦巻。ナメク     ジ(蛞蝓)はカタツムリ(蝸牛)の殻の無い類だ。これらの漢字を見れば     すぐわかるだろう」  ユカリ 「蝦蟆蛙は、虫(暇+莫)=ム・シのカ・バ・クで、『務巳の嫁罵口』、     『蒸しの樺(椛)の苦』なら『古事記』の『八尋殿の蒸窯』で子供を産ん     だ『木花之佐久夜姫=神阿多都姫』だわね」  私   「『莫(ボ・モ・バク・マク)』は日暮れ、夜、遅い晩だ。食べたこと     がないが野菜の名だ。そして、無(な)いの意味だ。故事に『立我烝民、     莫匪爾極(我が烝民を立てるは、ナンジの極にあらざるなし)』がある。     これを漢字変換すれば、『リツガジョウミン・バクヒジキョク=立我擾民     (嬢明・娘箕武)、婆苦(場句・馬句)比時局』、あるいは『離都、我女、     得民。婆苦の卑、時の局』。これは『卑弥呼』と『壱与』の『邪馬台国』     の『擾乱』に於ける『女王』の擁立と、女王の交替だ」  ユカリ 「爾(なんじ)は難事、難字、難治、何時で、名鵡は朱鷺の鴇と穐、土     岐、時岐、辰、解きで、汝は水の女は南地の難事・・・『迩迩藝』とはよ     くも云ったモンだわね」  私   「一泊で妊娠とはな。一白水星が南=九紫火星の定位置に位置するは最     悪の相性だ」  ユカリ 「鬼門遁甲の『九星』のサイクルなのね・・・『卑弥呼』の急逝、救世、     旧姓なんだわ」  私   「『莫』には『酔臥沙場、君莫笑(酔って沙場に臥す、君、笑うことナ     カレ)』の故事もある」  ユカリ 「酔って沙場に臥す。キミ、笑うことなかれ・・・これは漢字分解すれ     ば『酉=西(にし)一(はじめ・いち)乙(おつ・おと)ノ(右から左      へのナナメのセン)十(たり・とお)』、『沙=水(みず)亅(かぎ)八     (はち・やつ)ノ(右から左へのナナメのセン)』、『臥=臣(おみ・目     を見張る)人(ひと・にん)』、『君=尹(おさめる・つかさ・おさ)口     (くち)』、『莫=艸(くさかんむり)日(ひ)一(はじめ・いち)人(     ひと)』、『笑=竹(たけ)ノ(右から左へのナナメのセン)人(ひと)』     だわネ」  私   「『右から左へのナナメのセン』だな。宇佐(ウサ)の七女の戦で、位     置は九州の東北から南西の斜めの線。雨査の質女の占いだ」  ユカリ 「酉はトリで、ユウ。鳥と熊、鶏と邑で、熊鳥と鶏の邑(むら・宮古)     だわ。そして、トリは『西のイチ(位置)』で、卆はソツで、『祖津』。     九十は九を拾うで、九は『乙とノ』で、音、伍、溢、何時の、『辺津=経     柘』を、『重』ねる。水のケツ『穴・欠・頁・結・蕨(わらび)』とケチ     『家治・毛地』はハチ(椀=『湾』・鉢・八支=『未』)のヘツ(辺津・     ヘチ)。尹(イン)は『工事監督の長官』で、その長官の口(コウ=江・     洪・『衡』・熊・甲・交・孝・弘・皇・后)で、くち(工治・工事・句知)     ・・・『弘文天皇=大友皇子』の妃は『十市皇女=天武天皇の娘』の口だ     わネ。そして、草(くさ=種・矩作・句作)の日の一のヒト(秘図)。タ     ケのヘツの人(妃徒)』だわ。これは、筑紫の辺津の工事監督の長官の秘     図だわ」  私   「そして、『酔臥沙場、君莫笑(ス・イガ・サバクム・バクショウ)』     で、『素(諏)は伊賀(易化・異化・伊香)の捌(裁)きのヨコシマ、訓     むと、爆笑』だな」  ユカリ 「『粋な画、砂漠(佐波の句)、夢(霧)の、貘(貊)の匠(将)』か     しら」  私   「『水駕沙婆、貢務馬具装』の『ソロモン王』に貢献した『サバの女王』     だな。『推画(水賀)』、『砂漠』、『供(工・久・公・苦)務』、『罵     句章(詳・照・正・象・唱)』=推理して砂漠を描くに、羅罵(ローマ)     の句を照して酌む』だ」  ユカリ 「『ローマ帝国』!」  私   「そして、『中のム(よこしま)、蝦夷を模して変える』、蛇、巳(む     し)、巴(ともえ)は『無死・無視・無私・牟支の有為』、ナメクジもカ     タツムリも『角』出せ、『槍』出せ、『頭』出せ、だ。ナメクジ(蛞蝓)     は『拿女公事、ムシの史他、ムシの喩』、カタツムリ(蝸牛)は『方を積     む理、ムシ=牟(ム牛=矛丑)巳の庚化は西(金)の鹿(詩歌・滋賀・志     賀)、有る支』だ」  ユカリ 「・・・漆(うるし)で、カブレる・・・って?」  私   「カ・イ・たら・ア・カ・ク・か・ぶれ・る、だな」  ユカリ 「うん、モーッ、イヤだわ」  私   「カエル、ヘビ、ナメクジは身動きできない三竦(さんすくみ)のこと     だ。ナメクジは元の話ではムカデ(百足・蜈蚣)だった」  ユカリ 「歌舞伎の『蝦蟆=ひき蛙』に乗る『児雷也』、『自来』は物事の依っ     て来る所で、由来だわ。『爾來』の意味は、それ以後だわよね。蝦蟆=ヒ     キ蛙・・・カマ、引きカエル、曳カエル、比企カエル、弾きカエル、退き     カエル、挽カエル、匹カエル・・・『大蛇=巳』の『鎌首』は蛇の頭、『     鎌足』は藤原、『茶釜』はブンブク(文武供)のタヌキ(狸)で、多貫(     多感・多漢)・詫抜き(茶道のワビのヌキ)・太貫(太陽の出入りの東西)     ・侘貫(ヨコシマを津羅奴駈)」  私   「狸は徳川家康で、太田道潅の後がまに居座った。太=他意、田=他=     侘(よこしま)、同感は賛同、導管は水道、藤鑑は藤原の歴史だな。太道     潅は騙された君主の上杉定正によって相模大住郡糟屋の浴室で暗殺(14     86年・文明十八年・乙卯の年)された人物だ。軍師であり歌人でもあっ     たらしい」  ユカリ 「まさに、太田道潅、江戸城の最初の城主だわね。暗殺された年が『文     明十八年』で、『乙卯』の年だなんて・・・『竈馬』はオカマこおろぎ、     エビこおろぎ、『窯土』は埴輪、陶器、瀬戸物(せともの=セトのモノ)     、『蒲穂』は白(しろ・いわく・ハク)、シロウサギ=月の動物、史郎の     詐欺を変える。蛞蝓は虫(中ム)の舌・虫(中ム)の喩『嘗め苦事』、『     拿女供地』、『名目公事』、『那目久慈』、『茄芽句字』、『菜女貢事』、     『拿女の久慈=那女の苦地』で、百足は『一の曰(いわく)は亜(あまね     し)の史=詞』で、海部子師=海女子史=尼(海士)値(与)死だわ・・     ・天武の子の詞」  私   「サンスクミを同音異字で採れば『参素組=三洲組=ミツのスのクミ=     水の素の酌=叉の矛の素の矩の観』で、占いで云う『水=子・辰・申の三     合会局』だ。『サン=蚕』ならば、『蚕=天虫(中ム)=海部の那賀の横         島=天の巳(巴)=海部の渦巻』で、『金=酉・丑・巳の三合会局』。『     サン=蒜(ひる=昼=正午)』ならば、『火=午・戌・寅の三合会局』。     『サン=杉(すぎ=木彡=素木)』で、『木=卯・未・亥の三合会局』。     蛇の漢字を分解すれば『中のムのウのヒ・匕(牝)・七』だ。『ヘケト』     は『経の卦の斗』で、『月』だな」  ユカリ 「『経=邊=辺=部の家の妬(うまづめ)』で、月の巫なんだわ」  私   「次は『湖上にいるモノ=水古月の卜の一、物(牛勿)・者(土の日)』     、『ネンの主=ネムの主=合歓の主』、『血の主』、『星々の柱』と言わ     れている『ヘリシェフ』だ。描かれている姿は『捻れた二つの角の雄羊頭、     人身の男神』なんだ。ギリシャ人は英雄の『ヘラクレス』と重ねていたら     しい。箆(ヘラ=経羅)は呉(暮・繰)の洲(栖・素)だ」  ユカリ 「まさに『経羅の呉の洲』だわ。『ヘリシエフ』は『経の理、支の柄の     普』だわ。『縁の子支の柄の普』、『減之衛(江)夫』、『減之絵(重)     府』」  私   「中国の海南島から南東海岸、台湾海峡、寧波、抗州湾、上海、青島の     周辺の河川名、地名の検討が必要だな」  ユカリ 「古代エジプトの地からアラビア、インド、東南アジア、そして中国東     海岸と北上、あるいは台湾海峡を北東に北上し、沖縄、九州へとやってき     た・・・『天の鳥船』の集団は海の『胡人』で、『古人』だわ」  私   「まさに、西方の人々だ。古代船の形は中国のジャンク。まさにあの帆     の張りかたは独特で、鳥の形だ。古墳には線刻で帆船が描かれたモノがあ     るが、あれはジャンクだ。エジプトの船の絵とは違う。『古事記』が71     2年、唐代のものとしたらイメージがあう。随の『煬帝』はとんでもない     デカイ船を造っている。日本での船と言えば『阿倍比羅夫』だが、随との     関係を考えればジャンク型の構造船だ」  ユカリ 「『天の鳥船』よね」   私   「だが、随王朝は純粋な漢民族ではない。軍隊も『八柱國』としてその     将軍が八人、『八軍』を分担していた。これは古代エジプトの『八柱神』     と同じ意味を持つな。もちろん、随王朝は『新羅』と関係がありそうだし、     『新羅』は『高句麗』と、もっと関係が深い。『高句麗』は『勃海國』と     重なるが、『勃海國』の使者が『日本書紀』、後々の日本史でもその存在     が欝とうしがられ、忘れられようとしている時代にも使者を派遣して来る」  ユカリ 「そうよね。しかも日本海の北陸、東北へ。並の航海技術や、船では難     しいわよね。日本の『遣唐使』の船だって随分と沈没した」  私   「唐に海戦で負けたからな」  ユカリ 「そのとおりだわ。航海技術者、造船技術者がほとんど海の藻屑となっ     てしまったのよ。『遣唐使』の船は絵で視てもチャチだわ」  私   「西洋の帆船が格好よくなるのは中国の『元』以降にジャンクを参考に     した製造法の船になるらしいからだ。これは『マルコポーロ』の『東方見     聞録』にも言われている」   ユカリ 「製法の人々よね。『遣唐使』は『杭州湾』の『寧波(ニンポウ)』を     目指した。この近辺には『普陀山』、『牛頭山』、そして『天台山』があ     る『杭州』の北西に『天目山脈』を越えて『南京』、北東に『上海』、真     北に『無錫(ウーシー)』。そして、真西には『武漢(ウーハン)』の存     在。『長江(チャンチアン)』は延々と『重慶(チョンチン)』から『武     漢』を経て『上海』の『長江湾』へと水を注いでいる。有名な『赤壁』は     『武漢』の南西にあり、『岳陽(ユエヤン)』と『洞庭湖(トンテイコ)』     もあり、その真南に『長沙(チャンサ)』がある」  私   「中国の地名が日本に懸けられているな」  ユカリ 「まさによ。しかも、この辺は『三国史の呉』だわ。そして、『長沙(     ながさ)』、『長江(ながえ)』、『赤壁(あかだま)』、『岳陽(たけ     ひ)』と『洞庭湖(どうていこ)』の訓みだわ」  私   「『湖上にいるモノ』なら琵琶湖・大津京の『天智天皇』と『大友皇子』     だな。しかも『壬申の乱』の壬は『水の兄』で、申は『上海』の俗称だ。     『大化改新』で『私宮』に逃げ込んだ『古人大兄皇子=古人大市皇子』は     『天武天皇』の可能性がある人物だ。『日本書紀』の偏者は『他意化改新     =多異庚(金)回申(回診)』の意味を懸けたのは目に見えている」  ユカリ 「これは、おじさんと既に以前に検討したけれども、『祇園祭り』は『     蘇我入鹿(要る庚・鋳る庚)』、『蘇我蝦夷』の暗殺された当日の『己酉     の日』の翌日で、『皇極天皇・四年6月(未月)』の『庚戌の日』。そし     て、『孝徳天皇=軽皇子』の即位の日。『軽』は『キン』ともよむ漢字だ     わ。『日本書紀』では『軽(あなづり)』と訓んでいる。そして、天皇は     『七月丁卯朔戊辰』に『息長足日廣額=明天皇』の娘、『・人皇女』を皇     后としたのよね。皇居は『大化(乙巳)元年・十二月乙未朔癸卯』に『難     波・長柄・豊碕』に遷都だわ。キンとナガイ、そしてウとイヌの音が重ね     られている」  私   「『祇園祭り』は『鴨神社』、『牛頭大王・馬(午)頭大王』の祭だ。     だが、カモは『化母』で、『化毛』。『馬頭の大王(おおきみ)』は『婆     訊・場問(場答)・芭訊の将沖美』だな。そして、昼間は『ギオン=擬音』     で、夜間のイベントは『大文字焼き』で、『文字』をモヤシて『大変化』     させてしまった。火をケスのはミズで、問題の解答は『みづうみ』と『う     み』の天皇だな」  ユカリ 「琵琶湖の天皇、海部の天皇なんだわ。そしてネジレ(捻)タ二本の津     野=つの(津能・能都の逆)=都は濃=都は農、角=すみ=隅(ワイ・倭     委)=くま=熊=かど(門・過度)なのよね」  私   「琵琶湖の王は安土城の織田信長で、明智光秀の領地でもあった。琵琶     湖の漢字は『上に二人の王が並ぶ匕(めす・牝・雌)=ヒ(ひ・妃・卑・     肥)=七(しち・質・史地)=ヒ(さじ・匙・スプーン・箆・箸)』で、     『二人の王が並ぶ巴(ともえ・みつだま・三霊)=巳(まむし・蛇)』だ」  ユカリ 「巴(ともえ)は斗模柄で北斗七星。渡母娃で渡る母は月の天女。砥母     重は、イシの氏は一の母が重なる。妬喪衛は女のイシは喪をまもる、だわ     ね」


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