サブマリンのコジキひめ
20231/20・金曜日・・・追加添文・・・
11/17・・・またもや、ネットが切れて「SOS」だが・・・
ダレも今現在、助けてくれるヒトがいない・・・
三日間、悪戦苦闘・・・本日の朝に繋がったけれど・・・
コジキ姫「壱与」、カンジて赤い絨毯にのり、空をカケメグル
「古事記・字源」物語
「太安萬侶が、文字の史観、詞間に虚を暴露したか・・・」
「まさに、そう。序文では、姓の日下を玖沙訶(クサカ)、名の帯の字を多羅斯(タラシ)と謂う、とあるわ」
「それは、前に確認したな」
「ええ。これが鍵」
「なるほど」
「姓名が、日(ヒ)下(サカ)・帯(オビ)、あるいは、タイは台で、玖沙訶(クサカ)・多羅斯(タラシ)、姓はクサカ、名はタラシ。日下の王様で、出自の玖沙訶(クサカ)と、名前が、帯(オビ)は、(丗=三十)+(冖=わかんむり=和漢無理)+(巾)の作字で多羅斯(タラシ)だわ。」
「和漢無理なら合巻よし、か?」
「モウ、ッ。和姦無理じゃぁないわよ」
「イヤイヤ、誤解しないでくれ。和漢は漢和辞典の逆、和漢辞典の意味だ」
「辞典・・・和漢辞典では無理って・・・そうなの・・・ゴメン」
「和漢じゃなければ、和英か、和独、和仏、和蘭だな・・・拉典語辞典・・・ギリシャ語辞典の有理か・・・丗=三十の逆字は本を数える数詞で、一冊、二冊の冊(サツ・サク)だな。册封(サクフウ)、短冊の册だ」
「?!『日本書紀・三〇巻』と『系図・一巻』・・・作風の逆なんだワッ・・・勅書、記録文書、七夕の短冊をタラス・・・多羅斯(タラシ)は帯よ。とにかく、足、垂、樽は木の尊で、王なのよ」
「日下=玖沙訶(クサカ)、帯=(丗+冖+巾)=多羅斯(タラシ)、樽?」
「ええ、樽(タル)は木の尊」
「樽(タル)はキのミコトなんだな・・・魚の尊は鱒(マス)で、鯵(アジ)は魚の参、鮭(サケ)は魚の圭だ・・・真名仮名=漢字のキ(記)・ソン(存)・サン(纂)・ショウ(章)・ケイ(計)・・・既存、参照、計で一升は十合・・・」
「そう、この『古事記』の読み方の法則性は、漢字分解し、同音異字による再構成をして、その意味を採れ、と言うことなのよ。それに六月一日を漢和辞典では『うりはり』、『くさか』とルビを振ってヨンでいる」
「六月朔日がクサカ・・・六合はクニとも訓じるな。なるほど、そうなのか。樽が『木の尊』か。面白い」
「合字されてる、すべての漢字をその音と意味でよみ、場合によっては同音異字の意味と、別な音でのよみかたをするの」
「じゃあ、多羅斯(タラシ)の一字、一字にも意味があるのだな」
「ええ、多(オホ)はタ(ユウ)が重なってユウユウ、有、柚、揖、酉、由宇、雄、優、熊、右の邑(クニ)が重なった。羅は網(モウ)のアミの伊都(イト)の垂(スイ)はタレで、誰が足(タリ)。斯は其(キ)の斤(キン)はキヌ」
「ふーん。キはキン、キヌか」
「だから漢字を構成している『部首』や、その『音』、『意味』が重要な鍵なのよ。『姓名』の意味も『姓』=出自は女方の生まれ、『名』=タ(ユウ)の国なの」
「ふーん・・・音の名の形の有の真の例だな」
「そう、ソウネッ、音名の形・・・ここでは『ン』をヌとかムと殆ど古語音で漢字を訓まずに検討しますが、最近、『コンピュータ古代』学なんかを提唱し、すごく意図的に政治的にライバルの歴史学者を攻撃しては揚げ足をとっている『学者』や、かたくなに甲乙類などの分類漢字で『古語』に縛られて歴史を解釈する『学者』なんかを無視します」
『恒星』・・・経星と呼ばれた
「恒星(コウセイ)は
シンのワタリのホシで、
構成、公正、校正、
更正、
攻勢、後生、康生、
甲西、更生、後世だわ」
「経星(ケイセイ)は
イトのマタのジュウのイチのホシで、
形成、形勢、経世、警醒だ。次は・・・」
『客星』・・・彗星や新星。
土星の精から生じるものに
「五残星・獄漢星・四填星・燭星」
である。
金星の精が散じて
「大(六)賊星」と言う
九尺の尾を持つ彗星がでる
いずれも『客星=彗星・箒星』
である
「『客星』のキャクは
脚、却。
カクなら角、革、拡・・・
彗星は箒星で、ミズの干。
新星はアラタな干だわ」
「土星=壱拾壱のヒのウマレの、
精=コメのヌシのツキから、生じるものの、
五残星=ゴのザンのホシ、
獄漢星=ゴクのカンのホシ、
四填星=ヨツのテンのホシ、
燭星=ニワビ、トモシビ、タイマツのホシ。
金星=キム、キヌのホシの、
精=コメのヌシのツキが、
散じ=サンジて、
大(六)賊星=ダイゾク、ムツゾクのホシと、
言う、九尺=キュウシャクの、
尾(オ)を持つ彗星(スイセイ)がでる
いずれも『客星』だ」
流星と隕石
『春秋』・・・荘公七年「星隕如雨」
僖公十六年「隕石?@宋五」
「流星=ルのホシ、ナガレ、ナカレのホシ、
水の鼠と猪の頭は
ヨコシマの津女と、
隕石=インのイシ、
寅の医師、
虎の意志だわ」
「春秋は張るの穐(トキ)、ノギの蝦の女。
荘公の七年は
ソウコウの
シチのウシ、勢威の胤、スナのワチのアメ」
「キコウの壱の拾の六=武のウシ、姻戚、
引責のウのソウのゴ、
あるいはイツ、だわ」
『史記・天官書』・・・「星は五行の金の散気なり」
「早く出るものを
『贏』となす
『贏』は客となす
晩く出るものは
『縮』となす
『縮』は主人となす」
「『星は五行の金の散気なり、
早く出るものを《贏》となす。
《贏》は客となす。
晩く出るものは
《縮》となす、《縮》は主人』は、
もう、金は
『天淳中原《瀛(オキ)》真人』で、
《贏》は似ているけれど、
違うのは貝と羊、
女の
《瀛(オキ)》の漢字が懸けられている。
『贏(エイ)』は
モウケル、アマル、ノコリ、ミチル、アフレル、
ススム、ノビル、サカン、ウケルだわ。
『瀛(エイ)』は
ウミ、イケ、ヌマ。
『サンズイの無い瀛(エイ)』は
ミチル、コエル、ノビル、
アマル、カツ、オコタル、
ミメヨイ、ウツクシで、
秦の王室の姓だったのは
前におじさんと検討したわよね」
「ああ、
『エイ秦(エイシン)』は
秦の王室の姓だったな。
シンはハタだからハタ氏で、太秦だ。
『縮』はオソクで、イトの宿、
シュクなら叔で、叔父。とすれば、
天武は『客』で、
糸の宿が『主人』だ・・・
シシュクで、
私淑はヨコシマの淑女が主人」
「それに、
『両面縮灘(リョウメンスクナ)』って、コレよね」
「ああ、まさにだ。
裏表の両面、領面、縮まる灘、
それに良綿、縮まる、水の難。次は・・・」
『物理論』・・・三国時代の楊泉(三世紀)
「気が発散し、その精華が
浮上して変化し
連続的な流れとなった
これを名つけて
天河といい、あるいは雲漢と云う
諸々の星はこれからできた
「『物理論』は
物部の王の里のロのム、ヌだわ。
『三国時代の楊泉(三世紀)』は
御津の国のトキのシロ、キのヒの勿は
イズミのシロのミツ。
『気が発散し、その精華が浮上して変化し、
連続的な流れとなった。
これを名つけて天河といい、
あるいは雲漢と云う』
は云うまでもないわ。
『天河(テンガ)』は
銀河で、アマのカワ。
『諸々の星』はモロモロのセイだわ」
「よし、次は・・・」
『列子・天端』
・・・「日月星辰は凝集した気のうちでも
光を発するものである」
「『列子』は
レイシで、麗姿、
麗視(リシ)は
ヤブニラミで、斜視はナナメにミル。
麗(レイ)は
レイ、ライ、リ、ウルワシとよみ、
ウララカ、フタツ、ソロイ、ツイ、ナラビユク、
カケル、カカル
ともよむわ。
麗実は楊貴妃が好んで食べた果物。
令嗣はリョウをツグ。
あるいは
レツシで、烈姉、劣る始、裂ける史、烈子。
『天端』は
テンタンで、天の反、海部の帆だわ」
「次は・・・」
『景星』・・・徳星
よく治まった国に出現
「赤方の気の中の
二つの黄色の星と
青方の気の中の一つの
黄色の星との三星
が合わさって
『景星』となる」
「『景星』はケイセイは
傾城の美女は楊貴妃、すなわち、景行天皇。
『徳星』は聖徳太子、あるいは孝徳天皇で、
よく治まった国に出現で、
いずれも同一の人物か、
二人の人物が
『タケルの御子』
の共通項で結んであるわ」
「タケルだな・・・
江戸時代の天文学者は
『高橋景保』だったな・・・
伊能忠敬・・・だ」
「?!・・・
『赤方の気の中の二つの黄色の星と、
青方の気の中の一つの黄色の星との
三星が合わさって景星』は
ミナミの方のキのナカの二つの
キのイロのホシ、と、
ヒガシの方の
キのナカの一つのキのイロのホシとの
ミツボシが合わさって
形成、経世、形勢で、継政だわ」
「ミナミは朱鳥で、
淳で、淳頭、淳心、淳尾だ。
『淳』に類字する『渟』は・・・
茅《渟》王の『渟』で、
彼は皇極・斉明天皇と孝徳天皇の父。
そして
天武天皇は
天《渟》中原《瀛》真人尊だ。
ヒガシは青龍で、清流、整流だ。次は・・・」
雲気、大気、太陽の暈(カサ)、虹(ニジ)
「蜘、雲、玖母、琥喪。
一のヒトはキ。
太陽は、耐用で、シカのミコトの用。
大要で、イチのヒトは西の女。
大洋で、イチのヒトは水のヒツジ。
態様で、ムのツキのメスのヒのココロ」
「カサは傘、笠、加佐で、日の軍。
太陽に暈の兆しはアメだ」
「虹はナカのムのタクミで、
色は七の色だわ」
「次は・・・」
『八風』・・・八正
立春に『条風』
春分に『明庶風』
立夏に『清明風』
夏至に『景風』
立秋に『涼風』
秋分に『昌闔風』
立冬に『不周風』
冬至に『広莫風』
「『八風』は
ヤツのキのノ(ヘツ)の
ナカのム(ヨコシマ)で、
ハツのフのウ、蜂の風。
八正=八世、八姓は
真人(マヒト)、
朝臣(アソン)、
宿禰(スクネ)、
忌寸(イミキ)、
道師(ミチのシ)、
臣(オミ)、
連(ムラジ)、
稲置(イナギ)
だわ」
「立春=タツハル=建の張に、
『条風(ジョウ・フウ)』=嬢の風の邪。
春分=ハルワケ=張文に、
『明庶(メイショ)風』=名所の風の邪。
立夏=タツナツ辰(龍)奈津に
『清明(セイメイ)風』=姓名=生命=声明
=盛名の風の邪。
夏至=ナツイタル=奈津の好の樽(キの尊)
=ゲシ=外の子に
『景(ケイ)風』=継の風の邪。
立秋=タツアキ=発の安岐に
『涼風(リョウフウ)』=霊の風の邪。
秋分=アキワケ=穐和気=醜聞=周文に
『昌闔(ショウガイ)風』=障害の風の邪。
立冬=タツフユ=巽の婦の喩=リットウ=栗東に
『不周(フシュウ)風』=訃の愁。
冬至=フユイタル=赴の喩の夷の樽に
『広莫(コウバク)風』=孝縛の風の邪」
『會侯乙の陵墓』・・・BC433年
出土した
副葬品の漆器の蓋に
二十八宿
のすべての名称が
記載
「ソコウオツ、祖は甲と乙」
「日と月で、カラスとウサギ」
『書経・尭典』・・・BC2200年
天文観測記事に
『宿曜経』の記載
「ショキョウは渚の況の京。ビックリするは仰天のこと」
「天(アマ)を
仰(アオ)ぐ、
仰天はヒト(イ)は
ウサギ(卯)、次の日都だ。
まさにびっくり仰天だ」
『詩経』・・・『宿曜経』の記載
「シキョウは
示教、市況で、
イチはミズのクニのヒト。
ハジメは御津の兄」
「詩はゴンの土の尊で、
糸のマタの壱の拾の壱」
『春秋左伝』・・・昭公四年(BC538)
「昔は太陽が北陸(虚星)
の位置にあるときに
氷を取って貯蔵し
太陽が西陸(昴宿)に行き
奎宿の星が明け方
東に見える三月に
その氷を取り出したもの」
と記載
「ハルとアキのヒダリのデンは、
春に張ルの貼る、
秋に空キの穐だわ」
「昭公四年は、商の工の氏は妬が始。
ム・カ・シ、
大の要(カナのメ)が
北の陸、アキのイチにある時、
コ・オ・リをとって著を増し、
西の陸、
ヒのウサにイキ、
一のヒトは土と重なって、
ヒガシにミツのツキのみえるとき、
そのヒをトリダシタ」
『三垣』・・・『紫微・太微・天市』は
北極星を中心とする
北天の星座
北斗七星の七と
宿曜星二十八で三十五
二十八宿=二十八舎
「サンエンは御津の園、
三カキ=壬掛記=磨(マ)鬼=研(ケン)姫、
参の下記。
ムラサキのサルスベリ
タイのサルスベリ
アマのイチ
七をクワエル弐の拾の八は参の拾の五。
二十八=弐拾八の舎はトネリの稗田阿礼」
「うーん・・・」
『天市』・・・北は「紫微垣」の南
十五時から十六時の方角
「七公(牛飼座)に始まり
二十八宿の房・心・尾・
箕(蠍座から射て座)にあり
全部で一九(壱拾九)の星官
からなり
星数正星八七(八拾七)個
増星一七三(壱百七拾参)個」
「アマのイチは海部のハジメ。
結果、
壱(ハジメ)の
百(モモ)の
七(ナナの津)は
拾う(主が連合)して傘下に参加」
『天乙・太乙』・・・紫宮(紫微星)門外に存在し
二十八宿では『亢宿』
に陣取る天帝の二星である
「天乙」=天帝で戦闘と人の吉凶
「太乙」=天帝で使者十六神を司り
風雨、水干、兵革、飢饉、疾病、
災害を判知する
「コウシュクは、
亢(ノド・クビ・アゲル・タカブル
キワメル・アタル・サエギル)=亠+几
宿=ウ+人+一+白で、
亠=ナ・ベ・カン・ムリ=茄部(菜部)の諌は
無理、亠(音の略字)の岐=将渡の略事(掠治)の
記(姫)、
好主玖、熊宿、鴻宿、鮫宿、仰宿、甲宿、孝叔は
孝徳の伯父で、
稿縮は原稿を縮める」
「『天乙』は海部の
壱、五、
『太乙』は鯛の壱、五だ」
『北斗七星』・・・・・天帝の帝車
『輔星』・・・・・・・北斗の第六星で、大臣の星
『朱鳥』・・・・・・・権=分銅
軒轅=黄帝
衝=天秤
太微・三光(日月五惑星)
「テイシャは停車、汀娑、鵜奢・・・
テイの社、綴者で、モウたくさんアルわ」
「ホホ(ホオ)ホシは頬で、カイのアナの干。
武の祭、大臣(オホオミ)は蘇我氏」
「朱鷺=鴇=穐=土岐=辰=時=解きで、
アカトリは赤、垢のトリで、
土のマタ、キサキだわ」
「次は・・・」
『大角』・・・天王の帝座
天王=『心宿』の中央の星
アンタレス
「『大角』は
オオスミ、タイのカド、
アンタレスは蠍座で、
サソリはマカツで、
アカのカツが座す巫で、
ハジメの日都は
タイ、トウのタンはカド」
「トウは島で、
シマの端のカド、東の端のカド・・・
直角三角形を挟む長い方の一辺・・・
ナガサキ半島、
宇土半島の長い方の一辺、
国東半島の長い方の一辺・・・だな」
「トウセンは
東遷、島線、統專・・・だわ」
「訪先、島先で、
東遷は、
東に
西の一の人の
己(オノレ・ヨコシマ)が
辷(シンニュウ)だ」
次頁・32へ
しずや、しず・・・絵と光と影
健とユカリは北海道に一旦、戻ることにした。この宮城県で得たものは多かった。だが、歴史の真実は依然として霧の中だ。推理と類推の仮説でしかない。まるで霧笛だけが聞こえ、焦りと危機感が迫って来るが、その本体は見えてはこない。
青函トンネルが出来たおかげで北海道と本州の交通路は飛躍的に便利になった。ほんの少し前は青函連絡船で行き来しなければならなかったのだ。便利さは旅の情緒を失うが、現代人にはそれを味合う必要性のない時間帯で生かされているのかも知れない。健とユカリは電車に乗りながらそのスピ-ドに身を任せて北海道にむかった。健は朝刊に眼を走らせ、ユカリは歴史の本を読んでいた。
「また、少女誘拐事件がS市であったって、大見出しだ」
そう健は言った。
「またなの、どうして誘拐なんかするんでしょうね。目的はお金なのかしら」
「いや、犯人らしい者からは何の連絡もないそうだ。どうやらこれは前の一連の誘拐事件と同じらしいな」
「誘拐された人達はどうされているのかしら」
「うん。死体らしきものも発見されていないしな。何の目的があってのことなのかな。まさかこの現代に人身売買で売り飛ばしてしまうわけじゃないだろうにな」
「こんなに情報網が発達しているもの、そうじゃないわよ」
「でもさ、何か何処かの国がアベックを誘拐して行った、と言う事件があったろう」
「ええ、港の見える公園から乗用車を残したままに理由も無く蒸発してしまったり、戦闘服を着た数人の男達に誘拐されたていった所を目撃されたカップルの事件が数件。それに函館の近くの海に潜ったダイバ-が海の底にキャタピラの跡を発見したとか」
「まさか、とは思うが、潜水艦か何かで何処かの国へ連れさらわれてしまったわけじゃないだろう」
「潜水艦で?・・・ほんとうだとしたら、どういうつもりなのかしら。・・・何処かの国のスパイの謀略なのかしら」
「そうでないことを祈るよ」
「それにしても潜水艦なんて発想は何時ごろからなのかしら?」
「ユカリは『ノ-チラス号』の小説、読んだ事はないかな」
「そういえば読んだ。映画もTVで見た事がある。あの物語の船長の発想って武力によって敵の力をそいで平和がもたらされると言うものだったわね。現在の大国の論理と全然変わっていない・・・結構、発想は古いわけね」
「その『ノ-チラス号』よりも、もっと古いらしいよ。記録的にはアレクサンダー大王とか、レオナルド・ダ・ビンチなんかも考えたらしいけれどな」
「へ-、そうなの」
「ダビンチ、あの人は発想そのものの天才だよな」
「そうね、飛行機とかグライダ-みたいなスケッチ、見た記憶があるわ」
「空を飛ぶことに関してはギリシャのイカルスが早いな」
「昔、空想していた事が、いま殆ど実現しちゃっている。人間ってすごいわね」
「そうだな。・・・でもさ、古代文明って意外とこれらの事を既に実現してきたのじゃないかな」
「古代文明?」
「うん、何かさ、古代文明ってエジプトやオリエンタル、インド、それに中国や中南米の古代文明の遺跡にある建築物や遺物一つ取っても説明つかない部分が多いだろう。神話にしてもどこまでがハナシで、どこが人間の事実の物語なのかも」
「そうね、遺跡や、その建築物の残害は神話物語を裏付けているのだし、その時代の技術的なエア-ポケットが余りにも多いわね。・・・実際、真実はどうなっているのかしら」
「空飛ぶ事も、海へ潜る事も、それに彼らがコントロ-ルしたエネルギ-。運搬手段。石の建築物。オパ-ツと呼ばれているやつもさ、メッキとか水晶なんかを削り取ったり、彫刻したりの技術、それにイラクで発見された古代の電池なんか」
「文明のエア-ポケットよね」
「・・・俺さ、モモエおばさんが死ぬ少し前に変な夢を視たんだ」
「どんな?」
「なんか、俺自身が宇宙の『天の川』にある星から宇宙船でこの地球に氷河時代にやって来るんだ。そして海に着陸して、変な格好をして陸に上がるんだ」
「ふ-ん。それで?」
「そしてさ、既にこの地球にきている宇宙人みたいな、これも変な格好の女性に出あって、一緒になるのだけれも、その辺から場面は一転して少年と少女が雪の世界で、何か人の名前を呼ぶように遠く向かって叫び、戯れているところで終わるんだ」
「ふ-ん。変なの」
ユカリはあまり興味なさそうに言った。
「・・・毎日の三面記事って、このところズ-と誘拐事件と地上げに絡むトラブルばかりの報道だな。・・・あれ、嫌だな、我々と同姓の日下延(クサカ・ノブル)って人が『土地に絡んでバラバラ殺人事件か?行方不明者の鍵を握る人物?』って書いてある」
ユカリは健が手にしている新聞をのぞき込んだ。
「クサカ・ノブル?・・・それ花江さんが見せてくれた手紙の人物、永雄さんの子供じゃないかしら」
「うん、・・・いや、違うな。これ同姓異名の人物だ。名前が延(ノブル)と書いてある」
「・・・事件は東京、大阪、茨城の不動産売買と北海道の原野商法に絡んでの殺人と見られている。逃亡しているらしい日下延(クサカ・ノブル)容疑者はこの事件の重要な鍵を握ると見られている・・・ノブオじゃなくてノブル。似ているわね」
「地上げする人物って、どんな奴なんだろうな」
「・・・ほんと、古代の昔から問題はこの大地の領有権なんだわ。ほら、イギリスの誰かが言ったわよね、『アダムとイブの時代にこの大地は誰のものであったのか』と」
「そうだったな・・・ユカちゃん、腹が減らないか?車内販売だ、弁当でも買って食べるか」
「ええ、もちろん、何時の時代も食料事情こそが重要だわ」
健とユカリは弁当を食べ終わって少し電車に揺られながらウトウトと眠った。電車は青森に向いつつあった。
青のキャンバスのベタ塗りに赤と白の点がボンヤリと無数に描かれていた。それを望遠レンズが、徐々にピントを合わせて拡大していく。青海原になびく無数の赤旗と白旗の入り交じりなのだ。針のような無数の矢がその青の部分を一瞬、黒い線が走るように大きい二本マストの帆船に向かってバラバラと飛んだ。
「戦は今日で決着がつく。いいか、少したりとも敵に後ろを見せるな。この時にこその命、惜しまず最期まで戦え」
健に似ている。だがそう命令を下したのはカラフルな鎧兜に身をかためた大将らしき武士だ。
「尼よ、私を何処へ連れていこうとするのか」
幼い男の子は側にひざまずく尼僧らしき女性にあどけなく尋ねた。
「この海の底にも素晴らしい都があります故に、私は、ミカドとご一緒にお供つかまつります」
これは、かの安徳天皇が二位の尼に戦船の上で尋ねている場面ではないか。すると船上で指揮を執っているのは平家の大将「知盛」だ。「二位の尼」は目から溢れ出る涙をタモトで拭い、幼い天皇を抱いていま、まさに海に飛び込もうとしていた。
冷たい、苦しい、これが男の戦に連れ添わねばならぬ女の宿命なの・・・。ならば、私は男どもが神として崇め奉ってきたこの「神器」もろとも・・・。
ユカリは、フッと目を覚ました。手で目を拭うと濡れている。ユカリは、かの有名な「源平・壇の浦」の戦いの一場面で 「二位の尼」になりきっている夢を視ていたのだ。やや、放心しながらも、涙だけはとめどもなく目からこぼれ落ち、頬を伝わって来る。ハンカチを取り出し涙を拭い、鼻をかんで、そして深呼吸をした。電車は変わりなく東北の田園をつっ走ていた。彼女は横に座る平和そうに眠っている健を観て首を回した。「おじさんが平家の知盛か、役者不足よね」、そう心で思ってニッと笑った。そして鞄に詰めてある本を取り出してパラパラとめくり、赤い目を走らせて行った。
初めに目に入ってきたのはカラ-写真によって紹介されている赤間神宮蔵とある源平合戦の口絵であった。それは文治一年(1185)三月、壇の浦での戦いで建礼門院の入水と、義経の「八そう跳び」が描かれていた。
--
潮の流れが原因でないとしますと
この合戦の勝敗を決した理由は
何だったのでしょうか。
金指・・・
この源平時代の軍船の構造が
勝敗を決したと思われます。・・・
--
当時の船の構造はどのようなものだったのでしょう。
金指・・・
これは大型海船でして
壇の浦合戦で
源氏・平氏に使われた兵船も
最大級でこの程度の船であったと思われます。
技術史的には
準構造船と呼ばれ、当時の典型的な海船です。
平時は荘園の年貢などを
輸送していた内航用の荷船でありまして、
特に軍船として造られたものではありません。
船底部は木を
けずって造ったクリ船でして、
その両舷に、
一、二段の舷側板をつけて乾舷を大きくし、
耐航性と積載量の増大をはかったものです。
水上に浮かんでいるときには、
上部構造が板と梁とで構成されていて、
船底部がクリ船式だとは思えないので、
近世の構造船と
同じように思われがちのものです。
この船の最大の特徴は、
クリ船式の船底部の幅に制約されて、
船体の幅が狭いので、
両舷にセガイと呼ぶ張り出しを設け、
その上で
水主(かこ)が櫓を漕ぐようになっていることです。
これによって、
船体の内部が水主に占有されず、
人や荷が多く積めるようになっていました。
また、この船の大きさは、
絵巻では、
船に対して
人物をかなり大きく描いているために、
水主や兵士も実際よりは数が少なくなっています。
手前の島津の船の水主は六人ですが、
船型や舵の屋形の大きさから判断すれば、
この二隻の船は、
少なくとも当時の
二百石積み級の輸送船と見て
差し支えないもので
実際には平時でも
八ないし十人の水主を必要とすると思われます。
--
すると、戦闘用の軍船などは
当時はなかったのでしょうか。
金指・・・
ですから壇の浦合戦で使われた船は
すべて、平時の輸送船や漁船を徴用して、
ギソウしたもので、
特に戦争用に
建造・整備されたものではなかったわけです。
--
そうだとしますと、
平家が
海戦に強いとか、
水軍力があったと言われているのは、
海上での軍事力があった
ということではなかったことになりますね。
金指・・・
平家が海戦に強いと言うことは
平家が
瀬戸内海を中心に
西国に勢力を持っており、
地元の荘園年貢米などの
輸送船を調達する能力を持っていたということで、
結局、
地元の豪族の持っていた船と水主を
平家の傘下に集める能力があったと言うことです。
--
さてこの船の構造から見て、
この壇の浦の戦いを決定的にしたのは、
ずばり何でしょうか。
金指・・・
そこで義経が例の
奇襲戦法を用いたわけです。
--
奇襲とは・・・。
金指・・・
漕ぎ手を射ろということです。・・・
(以上は
金指正三山陽女子短期大学教授が
対談で質問の聞き手に応え、
教授の説を展開している部分からの抜粋である。
「NHK・歴史への招待・実証・壇の浦合戦。
赤江 漠・金指正三」)
なるほど、とユカリは思ったが、
何か納得がいかないものがあった。
・・・それは船の構造である。
こんなシロモノではないのではないか、
と脳裏に疑問がよぎったのだ。
朝鮮海峡を渡って
「白村江」で戦った船、
「蝦夷征伐」で戦った船、
「隋の残党水軍」が
航海してきた船はそんなものじゃない。
それに、
「義経の八艘(嫂)跳び」。
牛若丸のイメ-ジが
たとえあったとしても
重い鎧兜を身につけているのだ。
これは有り得ない話だ。
だが、もし、
義経の乗っていた船が
特殊なものであるとしたら、どうであろうか。
「八嫂=八捜の跳び」なのだ。
・・・ユカリの脳裏には何か
その特殊な船の形が
イメ-ジとして浮かんで来るのだが、
夢の記憶が目覚めると同時に
霧の中に霞んで行くように消えて行ってしまう。
そして
また本を膝の上に置いたまま、
電車の心地よい揺れに
身を任せながら
ウトウトと夢の中に誘い込まれていった。
舞台に立った白衣装のユカリは
目に涙をキラリと光らせて舞ながら謡った。
逃亡に身をつやした男を恋ながら。
┌────────────┐
│よしの山みねのしら雪ふみ分て
│ 入りにし人のあとぞこひしき
│
│しづやしづしづのをだまきくり返し
│ 昔を今になすよしもがな
└────────────┘
この謡は・・・
夢は義経が東北奥羽に落ち延び、
静御前が
源頼朝
と妻の
政子の前で
舞いと謡う事を命令されている場面なのだ。
もちろん、
物語の主人公が詠ったのではあるまい。
物語の作者が主人公の立場に立って詠ったのだ。
とすれば、この悲劇は、また、
別な古代史の物語に懸けられているハズである。
「緒だ巻の糸」を意図的に
「伊都」に懸ければ、
その異図が見えて来る。
よしの山・・・予詞乃纂
与子埜邪魔・輿祇廼挫務
みねの・・・・三根乃・箕子之・美禰之
しら雪・・・・史裸往記・新羅喩姫・姿螺由基
ふみ分て・・・文 訳出・赴箕話懸・府壬吾家手
吉野の山 峰 の 白 雪 フミワケて
入りにし・・・要理螺・移里尼子
人のあと・・・姫斗乃跡・秘都之吾砥・肥都乃阿砥
ぞこひしき・・蘇乞始期・甦故意死期・祖虎医姉姫
入りにし 人 の後 ぞ恋 しき
↓↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓ ↓↓
煎里西 秘都之吾砥 蘇乞 始期
例えば、同音異字の組合せは無数に出来るが、
これを、イトテキに、更に意図的に、
異図的に漢字を変換し、これを読めば、
次のような展開になるであろう。
予(あらかじめ=阿羅鍛冶の女)、
詞(ことば=古都の場)、
乃(すなわち=沙の倭地)、
纂(あむ=阿武)、
三(みつ=御津)、
根(ね=音)、
乃(すなわち=州名の話に致)、
史(ふみ=府看)、
裸(はたか=波の侘の歌)、
往(ゆき=往復)、
記(しるす=始留州)、
文(ふみ=賦視)、
訳(やくし=八句始)、
弖(て=氏の一・出)、
要(かなめ=仮名女)、
理(ことわり=古都倭里)、
螺(にし=爾志・西)、
姫(ひめ=卑女)、
斗(はかる=波珂瑠)、
乃(すなわち=挫の倭地)、
跡(あと=娃砥)、
甦(よみがえる=黄泉賀重瑠・読み変える)、
故(いにしえ=移西江)、
意(あ=吾)、
死(し=支=祇=始=姉=姿=史)、
期(とき=朱鷺=鴇=穐=辰=土岐=解き)
しづや しづ
しづの をだまき
くり返し
昔を今に
なすよしもがな
靜や 靜
靜 の 緒だ巻
繰り返し
昔を今に
為す由もかな
↓↓ ↓↓↓↓ ↓↓ ↓ ↓↓↓ ↓↓↓↓↓ ↓
指図耶 祇頭
姉厨乃 嗚妥真姫
九里華江姿
鵡歌詩緒 依真似
菜州与詩母哉
史頭哉 櫛
失廼 将侘巻
繰理替史 釈を移真似 茄余史模仮名
詞柘八 史頭
示図乃 男拿真紀
句裏化重詞
無化史緒移真爾
名守預詞模哉
「八史」とは
・・・八艘
八嫂
嫂=女+叟=㛮=㛐
女+臼+丨+又
ソウ
あによめ
あによめ・兄の妻
叟=ソウ
おきな=翁
としより
老人
愚叟(グソウ)・愚かな老人
自分を謙っていう言葉
三番叟(サンバソウ)=能の翁
北叟笑む(ほくそえむ)
「漢書・隋書・唐書(新旧)
宋史・遼史・金史・元史・明史」
である。
この歌には云うまでもなく、
日本古代史の事件が
「八史の故事」に重ねられているのだ。
「源史」は言辞で、諺示。
「源氏=水+原+氏」は
「御津の波羅の氏」、
「六波羅(密)の探題の氏」、
「氏」は、
宇治で、
烏治=卯児=鵜事=雨児=海部貳(反乱)=天子
スナワチ
雨期のウジウジした奴と重ねられているのだ。
ウジの「音」に代表させられている物語は
「宇治拾遺物語」である。
「大修館国語要覧(増補版)」
によれば次のように記されている。
「雑纂形式の説話集」、
「全十五巻」、
「百九十七」の説話集。
「源 隆国」による
「宇治大納言物語」を母体にして、
後人が
増補加筆したもので、
成立時期は鎌倉時代初期と考えられる。
ほとんどが
「本朝=日本」の説話であり、
「天竺=インド」、
「震旦=中国」
はきわめて少ないが
「新羅」の話のあることが注目される。
また、かなり多くの説話が
『今昔物語集』とその他の説話集と共通している。
雑多な書き方の中に描かれている人物像は、
大部分が平凡な、
日常茶飯の生活の中で行動する人間である。
編者は、
人間とは結局このようなものだとする
寛容の態度と静観の姿勢で、
人間のおかしさ、
悲しさを描いているものと思われる」
と、ある。果してそれだけであろうか・・・ここには、「今は昔」で始まる「巻一、田舎の児、桜散るを見て泣く事」が例文としてあげられ、また、オリジナル的な噺として
「鬼に瘤取らるる事=瘤とり爺」
「雀報恩の事=舌切りスズメ」
である、とも記されている
・・・このことをみれば、
この「イマはムカシ」、
「イナカのコ、サクラ、チルをミテ、ナク、コト」、
「オニにコブ、トラルル、コト=コブ、トリ、ジイさん」、
「スズメ、ホウオンのコト=シタ、キリ、スズメ」
の「漢字」と「言葉」の
「ウラに懸けられた意味」
に注目せざるを得ないと、
ユカリは思うのである。
今は昔=イマ は ム カシ
意真 把 武(鵡)花史
=意味の真実を把握するには務(分)よ歌詞
巻一=カンのイチ 歌誌
干 の壱=ヨコシマのハジ メ 河岸
横島 初 め ↓
始 め ↓
肇 ↓ ↓
葉字(眼芽痲女) 可視
↓
日下のキバ
田舎の児 桜散るを見て泣く事
イナカのコ、サクラ、チルをミテ、ナク、コト
伊那珂姑 挫玖羅 蜘琉 箕?? 茄玖 古都
鬼に瘤取らるる事=瘤とり爺
オニにコブ、トラルル、コト=コブ、トリ、ジジ
将尼 子武 虎 流留 古都 琥武 渡李 時事
↓
昆布=鼓舞=誇武=顧憮
雀報恩の事 =舌 切り スズメ
スズメ、ホウオンのコト=シタ、キリ、スズメ
涼 女 捕烏将武古都 史侘 雰 洲頭女
↓ 霧=雨+務=海部武
↓
舌切=ノ+古+七+刀 斬
「源 隆国」による
「宇治大納言物語」は散逸して現存していないが、
「大納言物語」とあるからには
『納言』と云う
「ポジションが何を意味しているのか」
を検討し、更に
『拾遺』を検討してみれば
「古事記」との関連も見えて来る。
納言=ナゴン=糸+内+言
=尭、舜時代に
天子の言を下に伝え
下の言を天子に奏上する官。
国内では太政官(ダジョウカン)の官職名。
大臣の次官。大納言、中納言、小納言の総称。
=ナゴン=糸 +内 +言・・・名言
茄吾武=伊都 中 魂
=納=おさめる。いれる。
中(ナカ)に入れる。
しまう(蔵)。
うめる。
死者を埋める。取る。取り入れる。
収穫する。受ける。受け入れる。
受け取る。貰う。承知する。
官に差し出す。奉じる。献ずる。
引き入れる。引き進める。致す。
贈る。着ける。履く。終える。
とも。
のり。
「納言」と云う概念には
「太政官(ダジョウカン)」、
大臣の「次官」となっているが、
この日本独自の言葉である
「太政官(ダジョウカン)」、
「次官」の検討をしてみれば・・・。
太政官(ダジョウカン)
大(一人)+ゝ+一+止+夂+ウ+呂=苔嬢花奴
↓ ↓ ↓
太=はなはだしい。 はなはだ。ふとい。ふとし。
侘聶=妥瀞=雫丞 花 肌 私意 鼻 膚 婦問い 府肇
ヨコシマのササヤキ 周りが大きい
肥えている。ずうずうしい。
真話理 声 頭卯豆烏始
ず。おお。しろ。たか。と。ひろ。ます。
宇洲 緒将 代 鷹 砥 尋 鱒
み。もと。
箕 本
太=大と二(二つ重ねる意)=大+印=太陰=月
府侘津、重ねる(加佐子婁)
次官(ジカン)=冫+欠(勹人)+ウ+呂
=氷+包+肥斗+烏(卯)冠+世補音
時間=トキのアイダ・字観(字間)
=日の壱拾壱の寸(尊)の門(問)の日(秘)
字観 解きの吾委妥
示甲 土岐の娃移拿
「拾遺」はシュウイ、ジュウイと読み、この同音異字は「周囲」、「重囲」、「獣医」である。周囲は「マワリカコム」、重囲は「カサネカコム」、獣医は「ケモノミコ」である。この訓に「一音一字」を当てはめたら「拾遺」の意味するところが明らかになるだろう。
「マワリカコム」=真話理過去(加古=水夫)武
「カサネカコム」=加佐音過去(加古=水夫)務
「ケモノミコ」 =懸模乃箕琥(己=ヨコシマ)
拾遺(ジュウイ)=落ちているものをひろう。
↓↓↓↓↓↓ ↓
(堕ちて飴琉者 を拾う )
もれたもの、抜け落ちたモノを拾い集 めて補う。
↓↓↓↓↓ ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ↓↓↓ ↓
(漏戻他者 濡毛堕地侘母乃将廣移吾津女??緒祇拿烏)
君主の気づかぬ過失を拾い上げて諌めること。
唐、宋時代の官名。君主を諌 める役。
↓ ↓↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓↓↓↓
(頭 嫂穐代 甲命 訓取 伊邪女瑠訳)
拾=シュウ・ジュウ・ひろう・シフ・ジフ
=ひろいとる。おさめる。あつめる。
ゆごて(弓を射るとき左肘につけるもの)。
とお=十に通じ、文字の改変を防ぐために借用する。
手が意符。合(人+一)が音符。
あつめる(集)意を表す。
遺=イ(ヰ)・ユイ
=わすれる(わする)。すてる(すつ)。
わすれてすてる(遺棄)。のこす。のこる。
とどめる(遺跡)。うせる。なくなる。にげる。
うしなう。おく。はなれる。はなす。あます。あまる。
ぬける。ぬかる。ておち。すたれる。いばり(大小便)。
贈る。やる。物を遣わしあたえる。
くわわる。くわえる。へりくだる。おく。
辷が意符。貴が音符。
おとす意。道に物を落とす意。物をおくる意。
↓
音素
「野史」とは民間で編纂した歴史書で、
「外史(ガイシ)」である。
故に
「外紙(ソトカミ)」は、
祖渡=姐妬=蘇賭=鼠都=素砥の、神である。
もちろん、「夕の卜=遊牧」の歴史である。
「香具師(ヤシ)」はカグシで、縁日、祭りなどで興行したり、「露店(ロテン)」で商売をするもので、「的屋(テキヤ)」とも呼ばれる人々だ。もちろん、白(ノ+日)の勹のゝの尸の一のムの壱拾壱である。
「椰子(ヤシ)」は常緑の高木の総称で、熱帯 地方に広く産する。
↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓ ↓ ↓
(嬢力の喬木の草将で、子津台地方の秘録、纂)
「椰子」は、木=姫=記の、
耳の邑の子(了の一で、「終始」)である。
健が、いや健ではなく、「頼朝」が、「静」に変身して踊りながら謡うユカリの姿を観て激怒して立ち上がろうとした。横に座る「政子」が「頼朝」をなだめ、更に御敵の前で恋しい男の女心を謡う静こそが「女の鏡」であると誉め契った。
何故、健おじさんは頼朝なの・・・?
・・・義経が従者を連れて何処までも北へ落ちて行く・・・。
何故なの?・・・どうして私を置いて・・・?
北の北まで、更には船に乗り蝦夷地にまでも・・・?・・・日高。
かっては
日下一族、登美彦が、長須根比古が
逃げ延びた最果ての地、北海道の日高へ。
歴史は繰り返すのだろうか・・・。
「卑弥呼と壱与」
「大日下王と安庚天皇」
「聖徳太子と蘇我馬子」
「蘇我氏と天智天皇」
「大友皇子と大海人皇子」
「天武天皇と持統天皇」
「源氏と平家」
「源氏と北条」
「後醍醐と足利氏」
「織田氏と明智氏」
「明智氏と豊臣氏」
「豊臣氏と松平氏」
「徳川氏と明治天皇」
・・・共通項は常に「時の権力者」に対する反逆、反乱である・・・そして、「カンの子」、すなわち「姦(ヨコシマ)な子」、「漢字」=「水の草の冠の口の二の人、ウの子」で、「真名字」である。
・・・「靜(シズカ)」、スナワチ、「白拍子」の名前、主=牛(ウシ)は、丹(タン)=胆(キモ)=肝、爪(ツメ)=津女の、ヨ=針鼠、猪の頭、青の争い。
・・・「しづか」である私は、誰にそんなにも恋をしているのだろう・・・「よしつね」って、誰なの?・・・
ユカリはハッと目を開けた。「安珍」と「清姫」・・・そうなのだ、「九郎・義経」もまた日の下一族の血を引く者に違いないのだ・・・九(ノ+乙=ヒサシイ)の郎(皀+邑=オトコ)、ロウが浪(ナミ)の狼(オオカミ)の弄(モテ・アソブ=王の一の人)なら、「模の手(??)は阿蘇の武」なのだ・・・そう、ユカリは思った。
よしつね→雪の吉野山
→和歌山、紀伊の日高
→蝦夷→東北義経神社
→北海道、日高→平取・義経神社・・・
とみひこ→日下・吉野→国巣・道成寺・安珍・清姫
→東北、奥羽・日高神社
→蝦夷地→富川・富浜・大富
→静内→シャクシャイン城・・・
「ユカちゃん、青函トンネルだよ。景色が何もない、海の底だ・・・『猿田彦』だな・・・そうか、海底は改訂、改定、階梯、開廷で、日本歴史を改めるで、会談、怪談、階段=海断の、梯子(ハシゴ)=梯語=箸呉(ハシクレ)で、新たな王朝の開廷だ・・・ふーん、端(ハシ)クレは、『木切れの切れ葉』だ」
「・・・ハシクレって、そお云うことなのね!」
「海底よりも海上がいいな・・・やっぱし連絡船の旅が懐かしいな」
「ほんとうね。海上って、上海(シャンハイ)よね」
「上海は『申』だったな」
「『サル』よねっ!」
「シャンハイを去(サル)だな。しかも、目的地はヤマタイ国だ」
「西からの渡来人だわ」
「まさに、ニシからだな・・・」
「・・・外の景色じゃなくて窓に映るのは自分の顔ばかり」
「『雪国』、トンネルを抜けるとそこは雪国であった、か。
海の中が水族館のように覗けると楽しいんだがな」
「雪・・・ユキ国、雨のヨ。そういえば、
おじさん、
その小説の中に外の景色と
自分の顔が窓に
二重写しになっている描写があったわね・・・」
「うん・・・二重写しか・・・
そうか、わかったぞ、ユカちゃん!」
「何が?」
「あれさ、銅鐸からでる光の点線を
絵図面に当てたらどうなる?」
「絵図面を銅鐸からでる光線に当てる?」
「そうだよ、モモエおばさんの声、絵と光だ」
「・・・そうだわ、おじさん、すごい発見よ」
「うん、カサねるだ!」
「きっとそうだわ。
絵図面に具体的な図形が現れるのに違いないわ」
「太陽の傘、日傘は雨の兆しで、予報だ」
「そう、そうだわ、雨傘、簑傘なのよ!」
「海女、海部、海士、
尼のカサ・・・
傘、笠、加佐、上総・・・」
「花津挫、数の差、和の叉、葛の詐、割の差・・・下図作だ」
「九はカズともよむわ」
「参(マイ)ったのはサンだ!」
「舞ったのは蚕(カイコ)で、天の虫・・・
纂は編纂の拾で、
『拾は、とお=十に通じ、
文字の改変を防ぐために借用』
する、なんだ!」
「モウー・・・牛だ話」
ーーーーー ・・・???・・・ ↓↑ ↓↑ 「プラトン古事記をカタル(古事記字源)
↓↑
モモちゃん
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メリキリの - YouTube
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