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メイシキの弁証法




 生まれ月の

 「蔵干」に存在する

 「変通の星」の検討


 「弁証法」・・・傾向性の10の分別

 としての

 「変通」・・・・機能性の強弱

 の

 一般論


 「変・通」とは

 「十干」が

 「関係反応」し

 「変化」して

 意味の通じる

 「出来事・事象・現象のコトバ」で

 「関係事象

  の

  反応作用、反応結果」の

 「基本概念(ことば)」である

 「関係事象」とは

 「十干」同士の

 「関係と過程、結果の出来事」である


 例

 水素2 →関係←酸素・・・

 HH + 0 は比喩としての「十干」

      ↓

H₂0

      水←比喩としての関係結果の「変通」

     「水」の状況、環境での「変化」

    氷~水~水蒸気

「固体=氷」⇔「液体=水」⇔「気体=水蒸気」

   雪・雹・霰   雨・水滴   霧


  上のような変化の考え方を

 各「十干」同士の関係で

 「事象=変通」が起こるモノとした

 「十干の実体」が明らかにされない限り

 「観念論」であり

 「形而上学的な仮説」であるが

 五感で対象認知出来るモノを

 その傾向性質の実体を

 「五行(木火土金水)」

 に分別、分類し、更に

 「木火土金水」は

 「+」と「-」の結合の結果のモノとした

  木=甲(+)×乙(+)

  火=丙(+)×丁(+)

  土=戊(+)×己(+)

  金=庚(+)×辛(+)

  水=壬(+)×癸(+)


  「意志」発現機能としての

  「変通」


  各干の関係、反応変化したモノは

  次の「十種類」の「変通」で

  その「事象的性質」である


  ここでは

 「変通」を形成する

 「関係諸十干=10×1=10=10変通」

  の主体の

 「1干」を例えるならば

 「染色体自体の基盤」

  あるいは

 「染色体上」に存在する

  「万能細胞」に影響を与える

  「酵素遺伝子」・・・


  「変通」とは

  対象を五感に直接反応し

  関係バランスを身体の内外で保つ

  「自律神経」ではなく

  「脳神経系統」で

  「認識対象」を

  イメージ(心象)と

  コトバ(言語)で

  「記憶」し

  これらの

  「記憶」したモノを

  「分別整理」し

  整理された個々のモノとの

  関連、関係性を

  「思惟・思考・思索」

  操作し

  「思弁判断」によって

  自らの実行、行動を

 「意志発現」し

 「機能」させるモノ


  人間存在に於ける、「生命諸活動」に於ける

  「十干諸関係」の

  「脳内エレメント(変通)」の機能


  1) ・・比肩

       諸関係する

       自分自身・自体・自我

       自我の発現=我儘・てんでんこ

       自己存在の生命活動と維持の根源

       自己主張、自立、自己存在の保守性

       ↓

  2) ・・劫財

       自我の我慢、忍耐、抑制、節制

       妥協・諦め

       臥薪嘗胆

       ↓

  3)・・食神

       余裕、寛容、許容、緩慢

       楽天的な創造、表現

       愉快・放漫、柔軟な才能発揮

       ↓

  4)・・傷官

       緊張、焦燥、批判、批難

       怒り、心傷、攻撃

       鋭利・繊細、厳格な才能発揮

       ↓

  5)・・偏財

       社交、有効効率、損得利害

       協調・現実的な損得バランス

       ↓

  6)・・正財

       合理、吝嗇、蓄財

       無駄の排除、余裕の保守

       ↓

  7)・・偏官

       現実的、即対応

       直接行動、実践性

       現場的な判断、行動、実行

       ↓

  8)・・正官

       規範的、順守、遵法の行動、実践性

       マニュアル枠内での判断、行動、実行

       ↓

  9)・・偏印

       感情、情緒・喜怒哀楽、不安

       好奇心、好き嫌い、ヒラメキ

       空想、荒唐無稽、浪漫

       ↓

  10)・・印綬

       理性・知性、悟性、自尊

       論理、一般知識、教養

       名誉と誇り


  上の「変通」を

  コントロールし

  「相互関係」し

  その強弱に

  影響する「他の変通」


  「変通」自体も

  ソレ自体のみで

  「事象・出来事・事件」

  が起こるわけではない


  A変通→事象←他のB変通

  との関係で

  「出来事」が起こる

  関係してくる「変通」は

  単独ではなく

  「時間の流れ」で

  「複数が絡む」・・・


  1') ・・比肩

        自己主張、自立、自己存在

        の保守性を

        コントロールする変通が

       「正官(規範性)」である

       ↓

  2') ・・劫財

       自我の我慢、忍耐、抑制

       妥協・諦めを

       コントロールする変通が

       「偏官(現実性)」である

       ↓

  3')・・食神

       緩慢、楽天、寛容、包容

       愉快・柔軟、緩慢、杜撰を

       コントロールする変通が

       「印綬(名誉・知性)」である

       ↓

  4')・・傷官

       緊張、焦燥、繊細、厳格

       焦り・怒り・鋭利を

       コントロールする変通が

       「偏印(懐疑・機転)」である

       ↓

  5')・・偏財

       社交性・有効性

       協調・現実的な損得バランスを

       コントロールする変通が

       「劫財(我慢)」である

       ↓

  6')・・正財

       合理性

       無駄の排除、余裕の保守を

       コントロールする変通が

       「比肩(自我)」である

       ↓

  7')・・偏官

       現実的、即対応な行動、実践性

       現場的な判断、行動、実行を

       コントロールする変通が

       「傷官(怒り)」である

       ↓

  8')・・正官

       規範的な行動、実践性

       規範の枠内での判断、行動、実行を

       コントロールする変通が

       「食神(楽しみ)」である

       ↓

  9')・・偏印

       感情、情緒・喜怒哀楽、不安

       好奇心、好き嫌い

       妄想、ヒラメキを

       コントロールする変通が

       「正財(合理性)」である

       ↓

  10')・・印綬

       理性・悟性、知性、理屈

       論理的、一般知識、教養を

       コントロールする変通が

       「偏財(社交性)」である



 精神機能としての

 「変通」

 生①年②月③日④時

 の「四柱命式」に現されるモノは

 「干支八字=変通八字」

 に限定され、偏っている場合がほとんどで

 生きて存在する人は

 前提的に、潜在的に

 これら

 「十の変通=十の性格」

 をすべて有し

 そのバランスを

 潜在的にとろうとしている


 この各「変通」は

 ある人物の

 「1)生年・2)生月・3)生日・4)生時」

 に配置される

 「生日天干」

 を基軸にした

 各

 「天干」と

 各「蔵干」との関係によって

 「八ッの変通」に絞られる


 年・1)天干変通→・←5)蔵干変通

     ↓↑      ↓↑

 月・2)天干変通→・←6)分野蔵干変通

     ↓↑ →・←9)格式変通

     ↓↑      ↓↑

 日・3)天干変通→・←7)蔵干変通

     ↓↑      ↓↑

 時・4)天干変通→・←8)蔵干変通



 「9)格式変通」には

  1)、2)、3)、4)、5)、6)、7)、8)

 の「変通」が関係して影響を与える

 その関係の強弱は単純には

 

  6)、2)、7)、4)、5)、8)


 の順序であるが

 実際の関係性は単純ではない


 「十二支蔵干分野」の


 方合・三合・支合・支沖・支害・支破・支刑


 などの「法則」が絡んでくるからである


 家族内の諸関係としての「変通」

 自分自身をとりまく

 「六親の場所的意味」を考えれば


  1)=祖父、Ⅰ)=祖母

     ↓↑

  2)=父、 Ⅱ)=母

     ↓↑

  3)=本人の自我←9)自我を

          コントロールする

          精神の司令塔=格式

     ↓↑         ↓↑

  7)=配偶者          ↓↑

     ↓↑          ↓↑

  4)=長男・長女=最初の子供

  8)=長男・長女以下の子供


 であり、この「各場所」の「各変通」が

 複雑に「9)=格式変通」に影響を与える

  即ち個人を中心にした

 「立体的な家族関係の位置」である

 年月日時の立体的な

 「8次元の変通ベクトル」は

 「9)=格式変通」

 の調和、偏重、拮抗として集約され

 その

 「命式内の他の変通」諸関係に

 反応、影響される

 「9)格式変通」は

 「生日天干=比肩

      =自我=肉体を維持する為の

       本能=食べる・排出する・寝る

      =快感・不快」

 の「感情」をコントロールし

 その場、その時の

 「他のサイクルの変通」

 によって影響されながら

 「思惟、思考、思弁、判断」

 し

 「表現・行動」の発現する

 この「感情、思惟、思考→判断」の

 「表現・行動」の発現は

 命式内の各変通と

 「同じ年月日時の各サイクル変通」

 が重なる時に

 その「関係性」としての

 出来事の「実現、現実化」となり

 結果の「吉凶」となる・・・

 「サイクル変通」は

 それ自体の

 「変通の出来事と吉凶」

 を示すものではなく

 あくまでも

 「命式の9)格式変通」

 との関係での

 「出来事と吉凶」である

 その切っ掛けとプロセスの

 「実行」

 が必ずしも周囲との関係性に於いて

 安定的に実現されるとはかぎらない

 その逆も同じである

 「吉凶は出来事の結果」

 で

 「運勢」である


 そして諸環境に制約された実体である「人間の脳機能」が、その人生環境のプロセスの履歴で「複雑な心理」の持ち主となるのも当然である

 過去の経験と既に記憶された「教養・知識」がその時の「知恵」として「判断・実行」に生かされるかどうかは別である

 判断結果としての人間行動の「試行錯誤」は現実的に、人間の脳機能に於ける「思考策語」で、「アサハカ」でもある

 「賢い」ばかりではない

 「魔がさす」と言う言葉もある

 時と場所と他の人間関係の諸状況に於いて

 その「意志」をイロイロな形で

 表現、行動、実践していくのも当然である

_________________________

 誕生:生年月日時の

 「場所」とその「場所にある変通」


 天干変通 * 地支蔵干分野変通*格式

      * ↓↑        ↓↑

 生年 祖父の変通⇔祖母の変通

      * ↓↑ \      ↓↑\

 生月 父の変通  ⇔母の変通⇔自分の格式変通

⇔自我のコントロール

      * ↑↑ / \    ↓↑/  ↓↑

 生日 自我=比肩⇔配偶者の変通↓↑

      * ↓↑ /      ↓↑   ↓↑

 生時 初子の変通⇔次子以下の諸子の変通


 注

 命式上で

 「⇔」は横の相互関係

 「↓↑」は縦の相互関係

 「\」「/」は斜めの相互関係


 _____________


 「自分の格式変通」は


 生年の場所の天干変通  =祖父

 生年の場所の分野蔵干変通=祖母

 生月の場所の天干変通  =父

 生月の場所の分野蔵干変通=母

    透干分野の蔵干  =本人の格式

             =生き方の傾向性

 生日天干=本人の肉体実体=自我

 生日の場所の分野蔵干変通=配偶者

 生時の場所の天干変通  =初子

 生時の場所の各蔵干変通 =次子以下・・・


 とのスベテの相互関係にあり

 その個々人の

 「格式変通=精神的司令塔⇔自我

      (生日の天干変通=比肩)

  のコントロール」

 に影響を与え

 その場所に有する各「変通」が「格式変通」を

 個別的に「特殊化」する

 そして

 「格式」を中心とした

 「生年月日時全体=命式全体」

 がこの人物の

 「個別、特殊的人格」

 へと統合される

 例えば

 「格式=食神格」であっても

 同じ「食神格」は存在しない

 即ち

 性別

 生まれた場所

 「生年月日」

 生まれた

 「時刻=時:分:秒」

 が同じ条件で生まれてくる人間は存在しない

 と言うコトである

 複数の同時多発的に生まれたように見える人間に

 「共通」するのは殆どが

 「生年月日」だけである

 生まれた「時刻」は

 厳密には「分:秒」の

 「干支単位」でも考えねばならないから・・・

 同じ遺伝子を有し発生した「人間」であっても

 「胎児をとりまく諸環境」は言うに及ばず

 母体内での

 「その発生時間・その発生場所

  形態形成細胞への栄養補給」

 などが異なれば

 その差異は「異形」であり

 反応行動も異なっている

 同じ「DNA」を有する

 「双子・三ツ子・五つ子」でも

 「おそまつ君」の兄弟でも

 「同じ人物」ではない

 「特殊個性」の人間として

 区別、弁別されるのは当然である・・・


 「四柱推命」を考えるまでもなく、常識的に、この地上に生まれてきたすべての「人間の数」の個別的にして特殊的な「人格」があるのは当然である。

 「格式変通」は

 その

 「人格の傾向性」を

 「分類一般化」したもので

 「抽象化」したものである

 この「一般化」された

 「格式変通」の傾向性は

 更に命式中の

 「他の七つの変通」によって

 「特殊化」され

 「個別化」され

 更に

 「大運の天干、蔵干変通」

 「年月日時運の天干、蔵干変通」

 によっても、その時期に於いて

 「特殊化」される

 宇宙と自然界は

 あらゆる存在物に

 「固定」を望んでいない

 「変化」を望んでいる

 しかも

 「変化」は存在物の関係性で「変化」する

 四柱推命学上の「変通の意味」も同じである

 自然としての

 「生命活動」の生物存在であり

 社会的人間としての

 「衣食住」の人間諸関係の中で

 「精神活動も肉体活動」も

 「変化」していく・・・


 自分(日干=比肩)の存在を中心にしてみれば

 男女の授精(セックス)関係からはじまり

 母性胎内で育まれ

 そして体外に出生しての最初の環境は

 「家族」である

 この家族環境にも

 それぞれのレベルバランスがある


 両親  =父(偏財)・母(印綬)

 伯父叔母=父の兄弟、異父(正財)

      母の姉妹、異母(偏印)

 兄弟姉妹=同性の兄弟姉妹(比肩)

      異性の兄弟姉妹(劫財)

 配偶者 =妻(正財)・夫(正官)

 子供  =男からみた子供(正官・偏官)

 子供  =女からみた子供(傷官・食神)


 に区別され

 「四柱推命」での「個人の命式」上で

 同類の星(変通)が

 偏重したり

 欠けたりすると

 その意味する対人関係に於いて

 「問題」が出てくるコトを暗示し

 その「関係性」での「問題の出来事」を

 示唆、暗示している・・・

 スナワチ

 「家族内での共同の利害関係」

 が不一致となり、壊れるのである

 逆に「命式」が偏重していても

 必ず

 「人生の流れ」は

 そのめぐって来る時期に於いて

 その「命式」の

   「バランス」をとってくれるコトになっている


 社会的な諸関係に於いても

 「四柱推命」での

 「個人の命式」上で

 その社会的個人のレベルを

 同じように示唆暗示している


 社会共同体での諸関係としての「変通」

 1)


           会社組織

             |

            社長

         副社長  専務

             |

        部長 部長 部長

             |

     課長 課長 課長 課長 課長

             |

 係長 係長 係長 係長 係長 係長 係長

             |

        ---------------

        |  | |  |

       社員 社員 社員 社員


 上図の1)は

 「四柱推命」では

 どのような

 「格式」の人でも

 上下関係なく

 各ポジションにいるはずだ

 スナワチ、


 比肩建禄格・・・自我強く、自分を主張し

         積極的に独立分派をめざす人

         私が、俺が、わちきが・・・


 劫財羊刃格・・・表面的に自我、自分を抑え

         駆け引きを主軸に

         独立分派をめざす人

         臥薪嘗胆の人物

         今に見てろよッ・・・


 食神格・・・技能、技術的な器用さを生かし

       楽天的に周囲との融和を保つ人

       寛容・余裕で杜撰な人

       まぁ、その辺でイインジャないか・・・


 傷官格・・・技能、技術的な緻密、完璧、厳格で

       他との妥協を嫌う人

       ヘマは許さんからなッ・・・


 偏財格・・・計算勘定、損得勘定を前提に

       社交性を重んじる人

       giveアンドtakeだから・・・


 正財格・・・利害関係に於いて

       確実な利益のみの

       人間関係をつくる人

       無駄なことは止めろッ・・・


 偏官格・・・義理と人情の貸借で

       手足になる人間を

       現実的に動かそうとする人

       オレの言うコトをきけッ・・・


 正官格・・・社会、会社のルール

       規範がすべてであるとする人

       約束を守らん奴は消えろッ・・・


 偏印格・・・企画、計画

       専門知識を主軸して

      「自己本位」な人

      (自己本位とは

       我がままと言うコトではない

       自己納得過剰なヒト)

       興味あるのはソレだけ

       もしかして・・・ 


 印樹格・・・教養知識を軸にして

       誉められ

       自分のプライドを護りたい人

       武士は食わねど高楊枝

       オレが正しいッ・・・


 

 どんな「格式」の人でも

 努力と才能、縁故と人脈、派閥

 そして

 「運=不運=状況・環境」によって

 会社組織のトップに

 昇って行く人もいれば

 昇ってイカナイ人もいる。

 だが「適職」は

 各「格式」が示唆する社会的ポジションである


 2)

 国家、社会の組織の枠内での

 職業志向としての「変通」


 比肩建禄格・・・自分を主張し

         積極的に独立自営


 劫財羊刃格・・・自分を抑え

         駆け引きを主軸に

         独立自営


 食神格・・・融通性のある技術

       造形表現者

       職人(食物に関する仕事)


 傷官格・・・妥協を嫌う技術

       造形表現者

       職人(美的創造に関する仕事)


 偏財格・・・売りかけもする

       問屋的商売人(動産・金融・流通)


 正財格・・・確実な利益のみの

       現金商売人(不動産・倉庫・蓄蔵)


 偏官格・・・現場官僚、監督

       軍人的、警察官僚(請負・事業一般)


 正官格・・・事務管理、監督

       行政官僚(事務・実務一般)


 偏印格・・・専門的知識人(学者・専門的研究)


 印樹格・・・一般的教養人(教育者)


 「比肩建禄各」

 「劫財羊刃格」

 は「生月天干」にある

 「変通」が適職

 各「格式」を有する各人は

 その「格式」の職業が適職である


 国家組織の枠内に於いて

 「国家」はどのようなシステムよって機能し

 その「国家組織」をまもっているかをみれば

 各「変通格」の

 大まかな実体が理解できる・・・


 職人・表現、技術人(食神・傷官)

 商人・商業人(偏財・正財)

 行政現場官僚・民間事業人(偏官)

 行政実務官僚・監督人(正官)

 研究知識人(偏印)

 教育知識人(印綬)

 ↑食料の提供↑

 第一次生産者(特に農業・畜産・漁業・狩猟)


 各「変通」が

 その「国家の諸分業」を担っている「役割」である


 比肩=専制独裁者・君主・帝王・大統領

   =国家権力のトップ

  ↑

 劫財=国家権力者の近習、補佐、側用人


 食神=調理官・宴会、膳部官

 傷官=土木建築官、国土整備、設計官


 偏財=国家財政会計、徴税官、税務官

 正財=国家財産、資産管理官、財務管理官


 偏官=現場秩序維持の警察官、監獄官、国防軍人

 正官=ルール厳守の検察官、司法裁判官


 偏印=専門知識官・占星官、祭祀官

 印綬=図書官吏官、書記官

 

 「国家」は

 「政治・経済」によって機能しているが

 その枠内で

 生活している人々は

 「消費的経済生活」をしている


 「国家の中枢」は「宮殿=中央官庁」である

 この国家の

 「経済の根本」を担っているモノが

 「生産労働者」である。

 「中央官庁」は

 「生産者=国民(市民)」から

 「生産物=税金」を

 「徴収=搾取」し、

 その官僚機構を担う人間に

 「生産物=税金」を分配、配分を

 仕事としているところである


 あらゆる「生産労働」には

 その分野での

 独自な「知識・技術・技能」が必要である


 「技術」を駆使する人々の

 「技術の星」が

 「食神・傷官」である

 「食神」は字面とうりに食通だから

 「調理人」の「膳部」である

 「傷官」は「造形美」の

 「設計者=タクミのカミ」で

 「匠=工部」である

 土地の地形を整備し

 その土地の上に建築物とそれに付随する

 造形をつくり出す

 いづれも美的バランスを

 設計、造形する技術者=芸術人=表現者


 「技術者=生産者」は「消費者」でもある


 「生産されたモノ」は

 使用され消費されるべきモノである

 そのためには保管、運搬され、

 「市場」に於いて

 交換物としての「商品」となるべきモノである


 この「商品」を扱う人々の

 「商売の星」が「偏財・正財」である

 「偏財」はお金と物の「物流人」である

 「正財」はお金と物の「管理、貯蔵人」である

 「税金」を徴収し、管理、配分するには

 その予算、収支決算を

 明確にする必要がある

 「偏財」も「正財」も数字の収支計算に長けた

 「税務、大蔵官僚」である


 「生産者」と「商人」

 「商人」を媒介にした

 「購買者=消費者」

 「消費者=購買者」は

 「生産者」でもあり

 「商人」でもある


 上述した彼等の「関係性」を

 「法律的秩序」で

 実務監督する人々の星が

 「正官」である

 この「関係性」を

 武力で秩序維持する人々の星が

 「偏官」である

 「正官」は裁判、行政の司法実務官僚であり

 「偏官」は警察、軍事の現場官僚である


 彼等「正官・偏官」の人々も

 「商品」の「購買者=消費者」でもある


 そして「分業」が細分化されていく

 これらの「分業」を

 知識学問として

 整理、体系化せねばならなくなる


 専門知識を研究学問する人々の星が

 「偏印」である

 基礎的一般知識を研究学問する人々の星が

 「印綬」である

 「偏印」は

 企画、アイデア、発明、発見を研究する人々である

 「印綬」は

 知識、技術を教える「教育者」である


 彼等「偏印・印綬」の人々も

 「商品」を「購買=消費」する


 「適職」は

 各「変通格式」が示唆するモノである

 準じる適職は

 「生月天干」の「変通」である


 そして「個人の適職」は

 必ずしも現実的な「職業」としては重なっていない

 「適職」はその職が国家の階級分化の中で

 「向いている職業」であって、

 必ずしもその職業に就くと言うことではない

 当面の「生活のタメ」には「適職」に就くことが

 不可能な場合もあるからである

 国際的、国家的状況による「雇用関係」も影響する

 なによりも

 あらゆる「国家組織=国家体制」は

 「階級国家

 (生産物収奪者→←生産労働者

 (近代以前は殆どが農民労働者)」

 としての「機構・システム」なのである


 「五行思想としての四柱推命学」は

 「中国・国家の官僚機構」にも当て嵌められ

 「律令制度」として

 「君主・皇帝」を頂点にした

 「諸役人の階級序列」とその「機能」にも

 当て嵌めて「適職=格式変通」を考えたのだ


 すなわち、「格式変通」とは「階級国家」を担うべき「役人としての適職資質」としての「十種のパターン化」である。だが既に述べたように「社会的レベル」、あるいは「国家官僚的レベル」のポジションを得るまでのプロセスは簡単ではない。人口何億の極僅かな人間が「国家の役人」になれるのである。しかも既に序列社会が形成された後には、その「役職」はすべての人間に公平に解放されているわけではない。

 中国の隋唐時代には「科挙」と言う開かれた試験採用制度があった。あったが、既存貴族階級の血族縁故関係で形骸化していった。ペニスカットの「宦官制度」だけは形骸化しなかったが、その「採用試験」は、やはり同じように刑骸化し、「後宮・大奥」の権力を左右することによって、本来の「王朝の国家政治権力システム」が崩壊して行ったのは衆知のとおりである。

 一族郎党の繁栄(生活安定)の核は現象論的な「家父長の父権」ではなく、実体的な子供の生産者で、養育者である「母権=祖母・バァバァ」による血縁、縁故関係の就職活動の結果である。家族に影響力を有する女性の寿命が長いと言うコトは、その「女性権力」も大きいと言うコトに尽きる。「男社会の体制秩序維持」も「女性」が握る、と言うコトである。


 現代中国の「国家・地方」官僚の「贈収賄」による腐敗は、中国特有のモノではない・・・アメリカ、ヨーロッパ諸国、ロシア、アフリカ諸国、中近東書庫国、東南アジア諸国、中南米諸国、国際連合としての組織、モチロン日本国も例外ではない・・・あらゆる「階級国家組織」の構成員が、一方では「市民社会」での「私的諸個人」として「私腹=私有財産の蓄積」と言う「利害関係」で生きているから、どこの「階級国家」でも起こる。

 生産活動、労働に於いて「努力、勤勉、節約」は結果として個人の「財産の蓄積=余剰生産物の蓄積=私有財産の蓄積」であった。この「蓄積財産」は「社会資本」となっていったのである。

 だが、「努力、勤勉」しても、「節約=余剰生産物」をすべての人々が獲得できるとは限らないのが歴史的な「階級社会の社会環境」と言うものである。

 近代市民社会では、この「私腹」は「私有財産法=自由な売買、蓄財」で守られているから、「売買市場」で「個人資本」となり、「産業資本」となり、「国家資本」となり、「国際金融資本」となっていく。

 当然、「格差社会」は「私有財産蓄積=資本」→「利潤の追求」の帰結である。「自由」とは「経済状況の中」での「富豪生活者」になるのも、「貧困生活者」になるのも私的個人の「自由な選択」、「選択の自由」と言うコトである。

 「変通」は以上の現代的意味の枠内で捉え返す必要があるだろう。


 国家組織が「形骸化」した末期には「軍事・武力・暴力」組織の出番である。「軍隊」は「階級国家の要」である。しかも「階級国家」の中で一番「階級制度・序列制度」が要求される組織であるが、混乱期には、この序列はまさに「実力」ある「軍事指導者」に修練されていく。「軍事的才能」があれば、この時期はあらゆる階層にそのポジション獲得のチャンスが解放される。

 「階級国家の指導者」は、「階級国家の維持」を考えるならば、「中間生活者層の数の増大」を常に考えなければ、「暴動」、「クーデター」によって倒されることを考えるベキであるな・・・

 そして、「国民」スベテが「生活中間層」であると言うコトの、未来的にはもっとハイレベルな生活が出来るんだ、と言う「幻想・ビジョン」も与えるコトである。

 その「幻想・ビジョン」を壊してしまって「イイワケ三昧」しているのが現在の私腹「政治屋」と、私腹「高級官僚屋」である。

 どうやら、人間は「意識的な存在」である。現実的な「衣食住」が満たされても、比較して「格差」があれば、公平、平等を望む。「望むモノ」があれば、その可能性を追求する存在ではあるが、「可能性」が閉ざされれば「不満」を「暴力」に転嫁していくだろう。

 「四柱推命学」は、詰まるところ、自分自身の周りに起こるだろう事件、事象を「未来予測」し、今現在の「個人の立場を意識的に覚悟」をする、と言う「学問体系」である。


 さて「同じ格式変通」でも「命式レベル」での「格式変通」であるから、その「格式変通」が即「適職」を実現するワケではない。

 次に「格式変通」の一般論を述べる。


 「食神・傷官」の場合は幼い頃から

 その「適職」の目的がハッキリしている。

 ナリたいモノになろうとする。


 「偏財・正財」の場合は

 家業が「商業」である場合が多く、

 家業の商売人になりやすい。


 「偏官」は公務員なら警察、軍人職で、

 民間では人を使う企業家、事業家を目指す。


 「正官」は公務員なら実務官僚、官吏で、

 民間ではホワイトカラーの実務者である。


 「偏印」は若い頃に社会的なポジションを得ても

 中年壮年期まで職業の選択がハッキリしない。

 研究熱心だが不安定な生活環境の中で

 マルチ的に何でも興味が向くとヤル。


 「印綬」は幼い頃から「教育的」な環境に恵まれ、

 その環境の延長線上の職に就く。


 覚悟しておくべきコトは「格式変通」が

 「生月干変通」に剋されている場合は、

 原則的に、

 その「天干変通×格式変通」の意味に於いて

 「挫折」が多い。


 このパターンは

 「生年天干」に

 「生月天干」を抑えるモノがあればイイ。


        生月天干を抑える生年天干

                       ↓

 食神格・・←生月天干変通=偏印←偏財・正財


 傷官格・・←生月天干変通=傷官←偏印・印綬


 偏財格・・←生月天干変通=比肩←偏官・正官


 正財格・・←生月天干変通=劫財←偏官・正官


 偏官格・・←生月天干変通=正官←食神・傷官


 正官格・・←生月天干変通=傷官←偏印・印綬


 偏印格・・←生月天干変通=印綬←偏財・正財


 印綬格・・←生月天干変通=正財←比肩・劫財

                       ↑

        生月天干を抑える生年天干


 抑える変通が無い場合は

 抑えてくれる変通の

 「周期運の変通」を待つしかない。


 更に、「生日天干」に隣接し、取り巻く変通の影響と、

 「生月支分野蔵干変通」が

 「生日天干比肩」に

 「強弱」影響を与えている場合の


 「身旺」=生月支分野蔵干「比肩・劫財・偏印・印綬」

 「身衰」=生月支分野蔵干「食傷・財・官」


 「身強」=生日天干に隣接し

     「比肩・劫財・偏印・印綬」が多

 「身弱」=生日天干に隣接し

     「食傷・財・官」が多


 命式を基準にし、

 「格式変通」が次のモノは、原則的に


 生日干が身衰・身弱の食神格←比肩・劫財

 生日干が身旺・身強の食神格←偏財・正財・正官


 生日干が身衰・身弱の傷官格←印綬・偏印

 生日干が身旺・身強の傷官格←偏財・正財・偏官


 生日干が身衰・身弱の偏財格←劫財・偏印・印綬

 生日干が身旺・身強の偏財格←食神・傷官・正官


 生日干が身衰・身弱の正財格←比肩・偏印

 生日干が身旺・身強の正財格←食神・傷官・正官


 生日干が身衰・身弱の偏官格←偏印・印綬・比肩・劫財

 生日干が身旺・身強の偏官格←食神・傷官・正財


 生日干が身衰・身弱の正官格←偏印・印綬・比肩・劫財

 生日干が身旺・身強の正官格←偏財・正財・食神


 生日干が身衰・身弱の偏印格←偏官・正官

 生日干が身旺・身強の偏印格←偏財・正財・傷官


 生日干が身衰・身弱の印綬格←偏官・正官

 生日干が身旺・身強の印綬格←食神・傷官・偏財


 などの抑えてくれる変通、変通周期運がイイが、

 「命式全体のバランス」にもよる。


 「比肩建録格」や「劫財羊刃格」は

 「自我意識」が強く人生波乱である。

 これらは、原則的に


 偏官・正官、食神


 が生月天干にあればイイ。

 そして

 「偏官・正官・食神」の周期に活躍する。


 「強旺格・従旺格・一行得気各・干合気化格」は


 偏印・印綬・比肩・劫財・食神・傷官


 の周期がイイ。「偏官・正官」の周期には苦労する。


 「従児格」は食神・傷官、偏財・正財

 「従財格」は偏財・正財、食神・傷官、偏官・正官

 「従官格」は偏官・正官、偏財・正財


 の周期がイイ。

 現在、「適職」に就いていない人は嘆くことはない。

 イイ周期運のサイクルにはこの「適職」を目指せば

 実現する。

 「適職」でなくても「運勢」は上昇期になる。


 結果の「運気」が良くても、悪くても

 「偏印・印綬」の周期は考えすぎたり、迷うことが多い。

 「比肩・劫財」の周期は決断して実行、行動する。


 「生月支」の

 「支合」、「三合」は

 対人関係での「協力・和合・妥協」の周期で

 「沖」は対人関係での

 「反発・苦労」の周期だが

 その

 「出来事=切っ掛け・プロセス」と

 結果の

 「運勢の吉凶」は別である。

 基本的には

 イイもワルイも変動期である。


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